7つのゾーンへ。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールの楽しみ方 ― 7つのゾーンを巡る、日本と違う遊び方ガイド
- タイプ
- テーマパーク(セントーサ島の主役/1日)
- 場所
- リゾート・ワールド・セントーサ内(セントーサ島)。東南アジア初のユニバーサル
- 料金
- 1日券 大人 83ドル〜(約10,400円〜)/4歳未満無料(時期で変動・子供料金別)
- ゾーン
- 7つ(ハリウッド/ニューヨーク/サイファイ/エジプト/ロストワールド/遠い遠い国/ミニオン・ランド)
- アクセス
- ハーバーフロント駅 → セントーサ・エクスプレス等で島へ → 入口はRWS
- 注意
- 案内は全編英語/身長制限あり/一部アトラクは時期により運休(公式要確認)

セントーサ島の主役、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)。東南アジアで初めてのユニバーサルとして、リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)の中にあります。ソフトオープンは2010年、グランドオープンは2011年と、いまや十年選手の人気パークです。
魅力は、日本のUSJとアトラクションがほぼ別物であること。そして規模がコンパクトで、比較的まわりやすいこと。園内は大きく7つのテーマゾーンに分かれ、絶叫系からファミリー向け、ショーやパレードまで、1日たっぷり遊べます。案内は基本すべて英語ですが、雰囲気で楽しめるものが多いので、肩の力を抜いて“もう一つのユニバーサル”を味わってください。
まず、入口とゾーンの全体像。
USSは入口から放射状に7つのゾーンが広がる構成。ハリウッド→ニューヨーク→サイファイ・シティ→古代エジプト→ロストワールド→遠い遠い国→ミニオン・ランド、と外周をぐるりと一周できます。まずは“どこに何があるか”を頭に入れておくと、効率よくまわれます。
入口ユニバーサルのアーチゲートMain Entrance
入口を飾るのが、おなじみ「UNIVERSAL STUDIOS SINGAPORE」のアーチゲート。くぐった先からパークが始まります。USSはリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)の中にあり、カジノやS.E.A.アクアリウム、ホテル群と同じ敷地。島の玄関口からRWSまで来れば、入口はすぐに分かります。開園は朝10時から(クローズは日によって変わるので公式で確認を)。
定番フォト回る地球儀のモニュメントUniversal Globe
ゲートを入ってすぐ、ヤシの木と噴水に囲まれて回転する青い地球儀のモニュメントが出迎えます。ユニバーサルといえばこれ、という定番フォトスポット。多くの人がここで記念撮影をしてから園内へ進みます。背景に青空が抜ければ、写真映えも抜群です。

提灯で彩られたメインストリートHollywood Boulevard
入ってすぐのハリウッド・ゾーンは、レトロな街並みのメインストリート。訪問時はちょうど旧正月シーズンで、通りいっぱいに赤い提灯や扇飾りが吊るされ、とても華やかでした。USSは季節ごとにこうした装飾やイベントを打ち出すので、訪れる時期によって表情が変わるのも楽しいところです。


左:チケット窓口は屋根付き。事前にオンラインで買っておくと並ばずに入れます。右:旧正月の幟が連なる、賑わいのメインストリート。
- 日本に無いアトラクションが多く新鮮
- 日本のUSJより空いていてまわりやすい(時期による)
- 7ゾーンがコンパクトに集約・1日で一周できる
- セントーサ島=水族館・ビーチとセットで遊べる
- 案内は全編英語(ただし雰囲気で楽しめるものも多い)
- 規模は日本より小さめ・大阪が近い人は新鮮味薄め
- 人気ライドは時期により運休あり(公式要確認)
- 子連れは身長制限のチェックが厳しめ
絶叫&スリル系を、攻める。
USSの“顔”といえる絶叫・スリル系は、サイファイ・シティと古代エジプトに集中。日本のUSJとは別物のラインナップで、トランスフォーマー、ミイラの逆襲、デュエル型コースターなどが揃います。身長制限のあるライドが多いので、子連れは事前チェックを。
必乗サイファイ・シティとトランスフォーマーSci-Fi City
未来都市をテーマにしたサイファイ・シティ。ゲートには黄色いバンブルビー像が立ち、その下に「TRANSFORMERS The Ride」の入口があります。3D映像と実際の動きを組み合わせたライドで、USSでもとくに人気の高い一本。言葉が分からなくても迫力で楽しめるので、まず押さえておきたいアトラクションです。
絶叫デュエル型コースターBattlestar Galactica
サイファイ・シティのシンボルが、青空に絡み合う赤と白のレール。これがバトルスター・ギャラクティカ(HUMAN vs. CYLON)で、2本のコースターが競うように走るデュエル型。座って乗るHUMANと、吊り下げ式で宙づりになるCYLONがあり、どちらも相当な絶叫系です。※人気ライドはメンテナンス等で時期により運休することがあります(例として2026年にも運休期間がアナウンスされています)。訪問前に公式の運休情報を確認しておくと安心です。

サイファイのスピン系ライドAccelerator
バトルスター以外にも、サイファイ・シティには黄色いUFO型のスピン系ライドなどがあります。絶叫系ほどハードではないものの、ぐるぐる回る浮遊感はなかなかのもの。屋根の下にあるので、日差しや雨を気にせず楽しめるのもうれしいポイントです。
屋内コースター古代エジプトとミイラの逆襲Ancient Egypt
神殿の入口を守る巨大なアヌビス像2体が目印の古代エジプト・ゾーン。砂漠の遺跡を再現した作り込みが見事です。ここの目玉が「リベンジ・オブ・ザ・マミー(ミイラの逆襲)」。暗闇を駆け抜ける屋内コースターで、急加速や演出が盛りだくさん。映像ライドとはまた違う、ガチの絶叫系です。


左:絡み合うコースターのレールは、見上げるだけでもワクワク。右:古代エジプト・ゾーンでは、アヌビス神に扮したパフォーマーのショーに出会えることも。
ファミリー&世界観で、楽しむ。
絶叫系だけじゃないのがUSS。ロストワールド(ジュラシック・パーク)、遠い遠い国(シュレックの世界)、そしてニューヨーク(セサミストリート)には、子連れでも安心して楽しめるアトラクションがたくさん。世界観の作り込みを歩いて眺めるだけでも十分に楽しめます。
人気ゾーンロストワールド/ジュラシック・パークThe Lost World
赤いロゴの「JURASSIC PARK」ゲートと、それを見下ろす巨大なT-Rex像。映画の世界そのままのロストワールドは、緑あふれる人気ゾーンです。目玉はジュラシック・パーク・ラピッド・アドベンチャー。ボートで激流を下る水濡れ系ライドで、暑いシンガポールでは最高に気持ちいい一本です。
びしょ濡れ注意ボートで激流を下る水濡れライドRapids Adventure
入口の看板からして冒険感たっぷりのジュラシック・パーク・ラピッド・アドベンチャー。丸いボートに乗り込み、恐竜が潜むジャングルの川を下っていきます。場所によってはかなり濡れるので、ポンチョや防水ケースがあると安心。同じロストワールドには、海賊と水の大スタント・ショー「ウォーターワールド」もあります(上演スケジュール制)。

翼竜にぶら下がるキャノピー・フライヤーCanopy Flyer
ロストワールドには、翼竜(プテラノドン)型のライドに乗ってジャングルの上を滑空するキャノピー・フライヤーもあります。スピードはほどほどで、子どもでも乗りやすいファミリー向け。恐竜のオブジェがあちこちに配置され、歩いているだけでも“恐竜の島”の雰囲気を満喫できます。
ファミリー遠い遠い国(シュレックの世界)Far Far Away
赤い屋根のお城がそびえる遠い遠い国(Far Far Away)は、映画「シュレック」の世界。お城の中では「シュレック 4-D アドベンチャー」(特殊効果つきの4D映像シアター)が楽しめます。フォトジェニックなお城を背景に、シュレックの看板やキャラクターと写真を撮るのも定番。ファミリーに一番人気のゾーンと言ってよいでしょう。

プス・イン・ブーツのコースターPuss in Boots
遠い遠い国のもう一つの目玉が、ツタの絡む岩塔が目印の「プス・イン・ブーツ ジャイアント・ジャーニー」。スリル控えめのファミリー向けコースターで、空中を走りながら物語の世界を巡ります。小さな子の“はじめてのコースター”にもちょうどいい、優しめの一本です。
子連れ向けニューヨークとセサミストリートNew York
アメリカの大都市を再現したニューヨーク・ゾーン。ここには「セサミストリート スパゲッティ・スペース・チェイス」という屋内ライドがあり、エルモの大きな像が目印です。クッキーモンスターやビッグバードといったキャラクターにも会える、小さな子に大人気のエリア。レトロな街並みは大人の写真欲も満たしてくれます。


左:ニューヨークの劇場前ショー。古き良きアメリカのエンタメ感。右:遠い遠い国の「Milk Bar」前。世界観の作り込みが楽しい。
ショー&ストリートを、味わう。
USSの隠れた魅力が、各ゾーンで開催される“ショー”や“ストリート・パフォーマンス”。言葉が分からなくても楽しめるものばかりで、待ち時間が読みやすいのも魅力です。スケジュールは入口や公式アプリで確認を。
必見ニューヨークの街頭パフォーマンスStreet Show
ニューヨーク・ゾーンの「Palace(ワールド・プレミア)」劇場前では、レトロな衣装のパフォーマーが歌やダンスを披露するストリート・ショーに出会えます。古き良きアメリカのショービズ感が漂い、見ているだけで楽しい一角。各ゾーンには独自のパフォーマンスがあり(古代エジプトのアヌビス・ダンスなど)、歩いていて偶然出くわすこともあるので、見逃さないようにしたいところです。

ハリウッドの歌&ダンスショーStage Show
ハリウッドやニューヨークの広場では、派手な衣装のパフォーマーによる歌とダンスのショーが定期的に開かれます。レトロな車やネオン看板を背景にしたステージは、まさにアメリカン・エンタメ。乗り物の合間にふらっと立ち寄って、座って一息つきながら楽しめるのがショーの良いところです。
狙い目キャラクターとのミート&グリートMeet & Greet
園内では、クッキーモンスターやカウント伯爵など、おなじみのキャラクターと写真を撮れるミート&グリートが随所で行われています。絶叫系の待ち時間が苦手な人や子連れには、これが意外と狙い目。待ち時間が読みやすく、確実に“会えた”という満足感が得られます。キャラクターの登場場所と時間は、公式アプリでチェックしておくと効率的です。
チケットと、混雑攻略。
USSを快適に楽しむカギは、チケットの買い方と時間の使い方。1日券は時期で値段が変わり、混雑日には行列も。事前の準備でぐっと快適になります。
83ドル〜チケットは事前購入が基本Tickets
1日券(大人)は公式で83ドル〜(約10,400円〜)が目安。日によって価格が変動し、繁忙期は高くなります(チャネルによってはもう少し安い表示も)。4歳未満は無料、子供料金は別設定です。現地の窓口でも買えますが、オンラインで事前購入しておけば窓口の列に並ばずに済むのでおすすめ。日付指定制のことが多いので、予定が決まったら早めに押さえましょう。

混雑と待ち時間の攻略Crowd Hacks
写真は人のまばらなロストワールドの一角。タイミング次第でこんなに空いているのがUSSの魅力ですが、学校休暇や連休、旧正月などのピーク期は普通に混みます。混雑予想は公式サイトに載るので、行く日を選べるなら平日が無難。当日は開園直後に人気の絶叫系から回り、混む時間帯はショーやミート&グリートに切り替えるのが定石です。待ち時間を短縮できるエクスプレス・パス(別料金)も、混雑日には検討の価値があります。

案内は英語中心・ピーク期は人出もAll English
園内のサインやアトラクションの説明は英語が中心(旧正月など季節装飾では中国語の縁起文字が並ぶことも)。ただし絶叫系やショー、映像ライドは言葉が分からなくても十分楽しめるものが大半なので、過度に身構える必要はありません。写真のようにピーク期のメインストリートは人出が多くなるので、人気ライドは早めに。ライドの身長・年齢制限の表示だけはしっかり確認しておきましょう。
- チケットはオンラインで事前購入(日付指定制が多い・窓口の列を回避)
- 開園直後に人気の絶叫系(トランスフォーマー/バトルスター/ミイラ)から攻める
- 混む時間帯はショー・ミート&グリートに切り替え(待ち時間が読みやすい)
- 混雑予想は公式サイトで確認。行く日を選べるなら平日が快適
- 人気ライドは時期により運休あり。事前に公式の運休情報をチェック
- ラピッド・アドベンチャーは濡れる。ポンチョ・防水ケースがあると安心
- 子連れは身長制限を要チェック。日差しと暑さ対策(帽子・水分)も忘れずに
“いま”のUSS ― 何が変わった?
USSは年々アップデートを重ねています。長く親しまれた旧マダガスカル・ゾーンが姿を消し、新しいゾーンが登場。さらに大型の新エリアも建設中です。訪問前に“最新”を押さえておきましょう。
2025年旧マダガスカル → ミニオン・ランドへMadagascar → Minion Land
かつて園の一角には、ペンギンやキャラクターでおなじみのマダガスカル・ゾーン(Madagascar: A Crate Adventure)がありました。この看板は訪問時のもの。マダガスカル・ゾーンは2022年3月に閉鎖され、その跡地に「ミニオン・ランド」が2025年2月14日にオープンしました。グルの家やシリー・ファンランドなど、ミニオンの世界が広がる新ゾーンです。※本記事の写真は旧ゾーン時代のもの。現在は同じ場所がミニオン・ランドに生まれ変わっています。
公式要確認スーパー・ニンテンドー・ワールドも建設中Coming Soon
さらにUSSでは、スーパー・ニンテンドー・ワールドの新設計画が進められています。計画・建設の進行状況や開業時期は変わることがあるため、最新は公式の発表を確認を。完成すればパークの目玉がもう一つ増えることになります。このように、同じユニバーサルでも訪れるたびに新しい発見があるのがUSSの面白さ。最新情報は公式サイト・公式アプリでチェックしてから出かけましょう。
行ってみての感想
正直に言うと、行く前は「ユニバーサルなら大阪にもあるし…」と、少し期待値は低めでした。ところが実際に歩いてみると、これが思いのほか良かった。一番効いたのは、やっぱりまわりやすさ。日本のあの行列を思うと、待ち時間が短いだけでこんなに快適なのか、と。7つのゾーンがコンパクトに集約されているので、地図とにらめっこしなくても自然と一周できてしまいます。
アトラクションは日本と別物が多く、見慣れない景色なのも新鮮でした。サイファイ・シティのコースターや古代エジプトのミイラの逆襲はガチの絶叫系。一方で、ジュラシック・パークの水濡れライドや遠い遠い国のシュレックの世界、ニューヨークのセサミストリートなど、子連れでも安心して楽しめるゾーンが充実しています。各所で出くわすショーやパフォーマンスも、言葉が分からなくても見入ってしまう完成度でした。
USSは“生きている”パークでもあります。訪問時にあった旧マダガスカル・ゾーンは、いまやミニオン・ランドに生まれ変わり、さらにスーパー・ニンテンドー・ワールドまで建設中。行くたびに新しい発見があるのは、こうしたアップデートのおかげです。何より、セントーサ島という“遊ぶ島”の中にあるので、水族館やビーチとセットで一日たっぷり遊べる。「もう一つのユニバーサル」として、肩の力を抜いて楽しむのがいちばんだと感じました。
7つのゾーンを、ぐるりと一周。
“もう一つのユニバーサル”を楽しんで♪
セントーサ島を、もっと。




