ローカルの匂い。
ランカウイ島ナイトマーケット(パサルマラム)― 曜日替わりの開催場所と屋台グルメ
- タイプ
- 夜市・屋台街(パサルマラム/食べ歩き 1時間程度)
- 開催時間
- 日没前〜21時ごろが狙い目(だいたい24時まで・早じまいの屋台も)
- 開催場所
- 曜日ごとに島内を移動(クアタウンのみ水・土の週2回)
- 規模感
- クアタウンで道沿い約350m。ランカウイで一番にぎわうイベント
- 客層
- ほぼ現地の人向け。家族連れ・原付で来る地元客が中心
- 予算感
- サテー2〜4RM・クレープ2〜4RM・ステーキ10RM〜とにかく安い

ランカウイ島の旅でよく耳にするナイトマーケット。オリエンタルな響きですが、中身は日本のお祭り屋台とほぼ一緒です。現地のローカルフードを中心に、衣料・小物・お土産まで道沿いにずらり。観光客向けというより地元の人のためのイベントで、だからこそローカルの空気が濃く、値段も驚くほど手ごろ。「さらっと食べ歩きで雰囲気を味わいに行く」場所として楽しむのがおすすめです。休憩スペースもトイレもほぼ無いので、その点だけ覚悟して行きましょう。
まず、どんな場所?
基本は飲食物メインの屋台街。東南アジアのホーカー(屋台)がずらりと並び、食べ歩きをメインに楽しむ場所です。観光客がうおっと喜ぶものは多くなく、来ているのもほとんどが現地の家族連れ。ランカウイで一番にぎわうイベントですが、あくまでローカル向けという前提で行くと楽しめます。
クアタウンナイトマーケット全景The Whole Scene
写真手前が入り口。クアタウンの場合、ここから約350メートルにわたって屋台が道沿いにずらっと並びます。意外と長く、ぶらぶら歩くだけでもそれなりの距離。全体を見て回るなら1時間程度みておけば十分です。

水曜でもこの人出Crowd
この回は水曜日でしたが、人出はかなり多い。ランカウイで一番にぎわっているイベントだと感じました。週2回開催のクアタウンは特に大規模で、土曜日ならもっと混むはず。活気のある夜市の空気が味わえます。
ローカル感原付でやってくる地元客Locals on Scooters
入口付近には原付がどんどんやってきます。20時30分ごろでしたが、現地の家族連れがかなり多い。観光客が喜ぶものはそこまで多くなく、ほとんど現地の方向けのイベントだと分かります。逆に言えば、生のローカルの暮らしを覗ける貴重な場です。
曜日で、場所が変わる。
ランカウイのナイトマーケットで最大の注意点がこれ。開催地が曜日ごとに島内を移動します。営業時間も屋台ごとにバラバラで「南国だから結構適当」。行く前にホテルスタッフに確認するのが確実です。
営業時間は正直、はっきりしません。暗くなり始める前くらいから始まり、屋台ごとにバラバラ。狙うなら夕方(17〜18時ごろ)から20〜21時ごろまで、日が落ちてすぐに行けば確実です。終了はだいたい24時ごろのようですが、早い屋台はさっさと閉めてしまうので、遅すぎる時間は避けるのが無難。厳密な時間が気になるなら、出かける直前にホテルで聞いておきましょう。
そして肝心の開催場所は、曜日ごとに島内を移動します。日曜=パダン・マシラット/月曜=ウル・メラカ/火曜=クダワン/水曜=クアタウン/木曜=テモニョン(パンタイチェナンの近く)/金曜=アイル・ハンガット/土曜=クアタウン。クアタウンだけは水・土の週2回開催です。この曜日割りは変わることがあるので、出かける前にホテルや現地で最新の開催地を確認しておくと安心。自分の滞在日と、ホテルからの距離を合わせて選ぶのがコツになります。
回り方おすすめはクアタウン、でも小さいのも◎Where to Go
一般的には週2回開催のクアタウンが規模も大きくおすすめされます。ただ小さい開催地でもローカル感は満載で、それはそれで楽しめます。これだけのために訪れるより、クアタウン観光のついでに、パンタイチェナンに行くついでに、ホテルに近い場所で——くらいの感覚で寄るのがベスト。さらっとローカルの雰囲気を食べ歩きで味わう場所です。
屋台グルメを、食べ歩く。
ここからが本番。具体的にどんな屋台が出ているのかをご案内します。必ずこの屋台が出ているわけではありませんが、おおむねの傾向はつかめるはず。値段はどれも驚くほど手ごろです。
2〜4RMサテーSatay
まずは定番のサテー(串焼き)。2リンギット(約60円)〜4リンギット(約120円)。目の前できっちり焼いてくれているものは比較的安心。香ばしい煙の匂いが夜市らしさを盛り上げます。
2.5RM〜フライドチキンFried Chicken
フライドチキンは2.5リンギット(約75円)〜。イスラム教国で豚が禁止のぶん、鳥料理のレベルはかなり高く感じます。手軽につまめて、外れにくい一品です。


左:山盛りのフルーツ屋台。フルーツ10個で8リンギット(約240円)、野菜はキロ売りと、売る量がやはりローカル向け。右:これでもかと積まれた南国フルーツ。
安心枠ごはん系Rice Dishes
ごはん系は安心して食べられます。鍋でがっつり火が通っているので衛生面でも比較的安心。生ものが不安なときは、こうした火を通した料理を選ぶのが無難です。

あげものFried Snacks
揚げ物の屋台。並べ方が東南アジアらしいのが面白いところ。日本とも中国とも違う、独特の見せ方で積まれています。見ているだけでも夜市らしい異国感が味わえます。
2RM〜ドリンク(ミロ&フルーツジュース)Drinks
飲み物は2リンギット(約60円)〜。頼むとプラ容器に入れてくれます。基本はフルーツジュースとミロ(なぜかとても人気)。氷はがっつり入って冷えていますが、暑くて溶けるぶん味は薄め。炭酸が欲しい人は、マレーシアで大人気の100plus持参がおすすめです。
変わり種・10RM〜ステーキSteak
変わり種ではこんな屋台も。ほんとに「いきなりステーキ」です。10リンギット(約300円)〜と、屋台のステーキにしては安い。ローカルフードに疲れたときの気分転換にちょうどいい一品です。
大人気・2〜4RMクレープCrepe
クレープ屋台は大人気でした。2リンギット(約60円)〜4リンギット(約120円)と安く、食べ歩きの締めに甘いものが欲しくなる頃にちょうどいい。行列ができていることも多い定番です。
2RM〜スパイラルポテトSpiral Potato
日本のお祭りでもたまに見かけるスパイラルポテト。2リンギット(約60円)〜。マレーシア感は薄めですが、子どもにも食べやすく、手軽に楽しめる安心枠です。
5RM〜謎のたこ焼きTakoyaki
なぜかある、謎のたこ焼き屋台。5リンギット(約150円)〜。マレーシア感はまったくありませんが、お値段手ごろで安心して食べられます。こういう「無難な日本系」が点在しているのも、この夜市の面白いところ。
- 飲食は自己責任で。東南アジアのホーカーなので、衛生面に不安があれば無理は禁物
- 魚介系・お肉系は特に慎重に。不安なら避けるか、食べるなら少量に
- おなかを壊す程度ならまだしも、A型肝炎の可能性もゼロではない点は頭の片隅に
- 目の前で焼く・煮るなど火がしっかり通ったものを選ぶと比較的安心
- 飲み物は氷がたっぷりで味が薄め。炭酸派は100plus持参がおすすめ
物販は、ほぼ偽物。
飲食以外の物販も並びますが、ブランド品は基本100%偽物。しかも狙うブランドが独特で、見ているだけでツッコミどころ満載です。お買い物として期待するより、ネタとして眺めるのが正解。


左右ともブランド鞄の屋台。すべて偽物なので注意。プラダやグッチではなく、なぜか日本の女性向けバッグ『anello』の偽物まで並びます(タグが『キャロツトカソパニー』表記…)。
全部偽物時計などの小物Watches & Small Goods
時計などの小物も売っていますが、これも全部偽物。SEIKOの偽物が多めでした。本物でもそこまで欲しくないものの偽物——という、なんともコメントしづらいラインナップ。お土産として買うものではありません。
子連れに目が光る猫のおもちゃToys
おもちゃ屋台も定番。目が光る猫がいて、逆にちょっと怖いくらい。子ども向けのお土産にはいいかもしれません。マレーシア航空の飛行機のおもちゃもあり、買おうか迷いましたが大きすぎて断念しました。

子ども向けおもちゃ各種Kids' Toys
子ども向けのおもちゃはいろいろ。ばらまき土産や子どものご機嫌取りにちょうどいい価格帯です。物販で唯一、素直に「買ってもいいかな」と思えるのがこのあたりかもしれません。
衣料とお土産は、ここが狙い目。
物販の中でも、ローカル衣装やヒジャブ、観光客向けグッズは比較的おすすめできる枠。特に子ども向け衣料とヒジャブは、日本では見ないデザインで土産映えします。
子ども向け◎ローカル衣装Local Clothing
おすすめしやすいのがローカル衣装。大人の女性ものはサイズ感やデザインで難しいですが、子ども向けは見ていて楽しく、勢いで買うのもあり。子ども向けはだいたい10リンギット(約300円)〜ありました。


左:子ども衣料の屋台。なんだか怪しいデザインも混じりますが、子ども向けは見ているだけで楽しい。右:色とりどりに吊るされた衣料。

ツッコミどころ満載の衣料Apparel
正直いろいろ怪しい柄も。大人向けはなかなか手が出しづらいですが、子連れだと子ども衣料を見て回るだけで盛り上がります。子どもはなんでもありなので、見ているぶんには楽しいゾーンです。

見たことある気がする柄Apparel
これに至ってはコメントすらしたくないレベル。なんだか見たことがある気がしますが、きっと気のせいでしょう。ジーンズやスポーツブランドもありますが、いずれもがっつり偽物。わざわざ買うものではありません。
土産に◎・10RM〜ヒジャブ(スカーフ)Hijab
現地の人に欠かせないヒジャブ(頭に巻くスカーフ)。これは普通にお土産にいいと思います。布ですが結構きれいで特色があり、デザインが豊か。日本ではまず見ません。だいたい10リンギット(約300円)〜、15リンギット(約450円)〜のものもあります。

色柄豊かなヒジャブHijab
ヒジャブはとにかくデザインの幅が広いのが魅力。色も柄もさまざまで、選ぶ楽しさがあります。かさばらず軽いので、お土産として持ち帰りやすいのもポイント。夜市らしい『現地ならでは』の一品です。
10RM〜観光客向けお土産Souvenir
ザ・観光客向けのお土産もあります。Tシャツやキーホルダー系で、『I LOVE LANGKAWI』シャツなど。現地の人は着ないでしょうが、記念には十分。これもだいたい10リンギット(約300円)〜、15リンギット(約450円)〜です。
- ローカル感が濃い。地元の暮らしの空気を覗ける
- 屋台グルメがとにかく安い(サテー2RM・クレープ2RM〜)
- クアタウンは週2回・道沿い約350mと規模も大きい
- ヒジャブ・子ども衣料など土産映えする一品もある
- 休憩スペース・トイレがほぼ無い
- ブランド物販は100%偽物(質も悪い)
- 飲食は衛生面に自己責任が伴う
- 観光客向けの華やかさは薄く人を選ぶ
- 開催場所は曜日で移動。滞在日とホテルからの距離で開催地を選ぶ
- 正確な時間は出発前にホテルスタッフに確認を(屋台はバラバラ・早じまいあり)
- 休憩スペースもトイレもほぼ無い。済ませてから行く
- 屋外&夕方以降なので蚊よけを(乾季はほぼ見ないが雨季は念のため)
- お酒は売っていません(マレー系が多くイスラム圏のため)
- 多くの人はタクシーで移動。クアタウン or パンタイチェナン近辺が現実的
行ってみての感想
正直に言うと、ナイトマーケットという響きから期待しすぎると、ちょっと拍子抜けするかもしれません。ブランド物販は全部偽物だし、選ぶのもプラダやグッチではなく『anello』の偽物。本物でもそこまで欲しくないものの偽物が並んでいるので、買い物として攻めるとどうにもなりません。休憩する場所もトイレもなく、快適さで言えば点数は低いです。
それでも、ローカルの空気が感じられて個人的には面白かったというのが本音。原付でやってくる家族連れ、ずらりと並ぶ屋台、味の薄いミロ——どれもこれも『地元の人のための夜』で、観光客向けに作り込まれていないぶん生っぽい。クアラルンプールのアロー通りも雰囲気は似ていますが、あちらはもっと観光客売りで値段もそこそこ。ランカウイのほうがローカル感(田舎感?)が強く、値段もかなり手ごろです。どちらか一方でいいと思います。
結論としては、無理して行くほどではないけれど、ふらっと寄れるなら雰囲気を楽しみに行く価値はある場所。クアでお土産を買うついでに、タンジュンルー方面のホテルからならアイル・ハンガットへふらっと、パンタイチェナン観光のついでに——そんな立ち寄り方がベストです。飲食屋台が多いので、こういうのが苦手な人はやめておくのが無難。皆さんの旅の参考になれば幸いです。
買い物より、空気を楽しむ夜市。
食べ歩きついでに、ふらっとどうぞ♪
ランカウイ島を、もっと。






