マレーシアへ。
シンガポールからジョホールバルへ国際タクシーで ― 陸路入国の手段と体験記
- ルート
- シンガポール↔ジョホールバルは橋で陸路入国(コーズウェイ/セカンドリンク)
- 手段
- バス(最安)/国際タクシー(楽)/フェリー。一般タクシーは越境不可
- バス
- 片道 約4.8ドル(約600円)。安いが、出入国のたびに降りて手続き
- 国際タクシー
- 70ドル〜(約8,800円〜)前後(2019目安)。ドライブスルーで出入国でき大荷物でも楽
- 拠点
- SG側はブギス近くのSingapore-Johore Express Terminal/JB側はラーキンに集約

シンガポールとマレーシアはお隣同士。両国は橋でつながっているため、日本ではなじみの薄い陸路入国ができます。マレーシア側のジョホール(イスカンダル計画でレゴランド2012開業、プテリハーバー開発、デサルコーストの新リゾート等)は開発が続く注目エリア。シンガポールから行くなら基本は陸路です。ここでは入国方法と、編集部がブギスから国際タクシーで越えた体験記をまとめます。
まず、橋と国境のしくみ。
出入国は、ジョホール海峡にかかる2本の橋のいずれかで行います。場所が違うので、特徴を押さえておきましょう。
コーズウェイ と セカンドリンク
一般的なのがジョホール・シンガポール・コーズウェイ(通称コーズウェイ)。JB市街に直結し、マレーシアからシンガポールへ通勤・通学する人も多いため、特に朝はかなり混雑します。混雑緩和と開発を見据え、1998年にシンガポール西側へ開通したのがマレーシア・シンガポール・セカンドリンク。JB市街から離れているぶん空いていることが多めです(それでも朝は混むことも)。陸路はこのどちらかを通過し、出入国検査は空港とほぼ同じ——むしろゆるい印象すらあります。
手段は、バスかタクシー(+フェリー)。
陸路の主役はバスと国際タクシー。どちらもブギス近くの Singapore-Johore Express Terminal が起点です。海路という選択肢もあります。
バス:とにかく安い(片道 約4.8ドル)
本数が多くアクセスも楽なのがバス。シンガポール・ジョホール・エクスプレスでJBのCIQ/ラーキンまで、片道 約4.8ドル(約600円)と、国をまたぐとは思えない安さ。難点は、出入国のたびにいったんバスを降りて施設で手続きし、また乗るという手間(SG出国→再乗車→MY入国…)。なおSG側ではSGドル、MY側ではリンギットのみの支払いになる点に注意。安さは圧倒的なので、手間と割り切れる人向きです。
大荷物でも楽国際タクシー:ドライブスルーで、楽一般タクシーは越境不可
一般タクシーはマレーシアに入れません。両国で運転できる国際タクシーを使います(同じターミナルに多数待機)。料金は70ドル〜(約8,800円〜)前後で、JB側はある程度の場所まで連れて行ってくれます(※2019年訪問時の目安で、現在は変動の可能性)。最大の利点はドライブスルーで出入国できること。スーツケースを抱えて降りては手続き…を繰り返すバスに対し、乗ったまま出国・入国でとにかく楽。値段差はあっても「これだけ楽ならタクシーで」と思えるほどです。
- ドライブスルーで出入国でき、大荷物でも圧倒的に楽
- ターミナルから乗るだけ・JB側は目的地近くまで
- バスよりかなり割高(2019目安で約70ドル前後)
- 車・運転手によっては多少の交渉・割増も(マレーシアらしさ)
- メジャーではありませんが、Changi Point Ferry Terminal からマレーシア方面へのフェリー便もあります。
- チャンギ空港から直接デサルコーストへ向かうなら、海路が便利なことも。運航は各社サイトで最新を確認してください。
実際に、乗ってみた。
ブギスのターミナルから国際タクシーでレゴランドへ。編集部が体験した「乗車から国境通過、到着まで」の実際をレポートします。
ターミナルで、ドライバーが割り当てられる
スタート地点はブギス近くの Singapore-Johore Express Terminal。スーツケースを引いた家族連れで着くと、入口で客待ちのドライバーから声がかかり、行き先を伝えるとまとめ役のおじさんが一台を割り当ててくれます。シンガポールの事務的な窓口とはまるで違う、マレーシア流のアットホーム(人によっては「雑」と感じる)な段取り。スーツケースとベビーカーを積み込めば、いよいよ出発です。料金は乗車後に「トランクを使うから+少し」と上乗せされることもあり、多少の交渉・割増は織り込んでおくのが気楽でした。
国境=コーズウェイは、ドライブスルーで通過
道中いちばんの山場がコーズウェイの大渋滞。編集部が訪れたのは旧正月の少し前で、シンガポール側の出国がかなり混んでいました。それでもタクシーは乗ったまま列に並び、パスポートを渡せばドライバーが審査官とやり取りしてくれるので、こちら側はほぼ座っているだけ。荷物はトランクに入れたまま、手荷物検査もなく、顔を確認してスタンプを押して終わり——降りて並ばなくていい「ドライブスルー出入国」の楽さを、ここで実感します。バスならいったん降りて施設で手続き…を出国・入国の2回繰り返すところです。
- 国境の混雑は読みにくい。平日朝=空いている、とは限らず、旧正月など連休前は想定外に混むことがあります(ドライバーに当日の時間感を聞くのが確実)。
- 出入国はドライバー任せでスムーズ。パスポートを渡せば審査官対応もしてくれ、荷物検査も基本なし。家族連れ・大荷物ほどタクシーの楽さが効きます。
- ドライバーによっては運転がかなり荒い/スピードを出すことがあります。気になる場合は無理せず「ゆっくりで」と一声かけて。安全第一で。
移動時間の目安
編集部の実体感では、ブギスのターミナル→コーズウェイで約1時間、コーズウェイ→レゴランドで約30分。合わせて1時間半ほどでレゴランドに到着しました。渋滞の度合いで前後しますが、「半日仕事」ではなく午前発で十分日帰りも視野に入る距離感です。
帰り(JB発)と、知っておきたい注意。
ジョホールバル側から乗る場合の段取りと、越境ならではの注意点をまとめます。
JB側の乗り場は、ラーキンに集約
帰りにジョホールバル側から乗る場合、ここ数年の発展でタクシーもバスも乗り場はラーキン(Larkin Sentral)に統一された模様です。市街からはここまで来て乗り換える形。印象として国際タクシーはマレーシア側の業者のほうが積極的で、シンガポール側はやや控えめ。高くてもよければ、ホテルのフロントに頼むとハイヤーを手配してくれることもあります(対応はホテル次第)。乗り場情報は変わりやすいので、最新はホテルスタッフに確認しておくと安心です。
出入国カードは、もう不要(電子化)
かつてはシンガポールの紙の出入国カードがあり、半券を捨ててしまって出国時にひと悶着…ということもありました。現在は紙の出入国カードは廃止され、入国前にオンライン提出する電子版「SGアライバルカード」に一本化されています。陸路出国でも紙の半券は不要になったので、この点は以前よりぐっと楽になりました。
- 支払い通貨に注意。バスはSG側=SGドル、MY側=リンギットのみ。タクシーも現地通貨の小額を用意しておくと安心です。
- 料金は交渉制・変動制。本記事のタクシー料金は2019年訪問時の目安で、現在は変わっている可能性大。乗る前に金額を確認しましょう。
- 混雑は連休・通勤時間帯で大きく変動。土日は混む、旧正月前後は特に、という声も。時間に余裕を持って動くのが結局いちばん楽です。
まとめ:楽さなら国際タクシー、安さならバス
シンガポール↔ジョホールバルは橋で気軽に陸路入国。安く済ませるならバス、大荷物で楽をするなら国際タクシー(ドライブスルー出入国が快適)。混雑だけは読みにくいので、当日の時間感はドライバーやホテルスタッフに確認を。料金は2019年の目安なので、最新は現地でご確認ください。国際タクシーを使う人の多くはレゴランド・マレーシアが目的。ジョホール全体の楽しみ方は ジョホールバル観光ガイド もどうぞ。
