どう確保する?
シンガポールでのスマホの使い方 ― SIM・eSIM・Wi-Fiの選び方と開通のコツ
- 手軽さ重視
- eSIM(渡航前にスマホで発行・対応端末が必要)かレンタルWi-Fiが無難
- 最安は現地SIM
- Singtel/StarHub/M1の3社。12ドルで100GB・14日が定番
- 買う場所
- 空港の安いSIMはコンビニ(Cheers)かネット事前予約(両替店で受取・割引も)
- 最大の注意
- 購入後の開通(アクティベーション)が自分で必要。ここがはまりやすい
- 対応Band
- シンガポールはband 3・7・8。iPhoneは6以降ならOK

翻訳に地図、Grab(配車)に支払いと、いまやスマホがない海外旅行は考えられません。シンガポールでも、あると無いとで旅の快適さがまるで違います。ただ、いざ現地でとなると意外と迷うもの。ここでは通信を確保する方法を、料金と手間の両面から整理します。とくに最近は現地SIMの開通(アクティベーション)がはまりやすいので、現地で買う予定の方はそこだけは必ず読んでおいてください。
方法は、大きく3つ(+eSIM)。
通信の確保は、①日本キャリアの海外プラン ②レンタルWi-Fi ③現地SIM の3つが基本。近年はこれに、渡航前にスマホ上で発行できる eSIM が加わりました。
| 日本キャリア | レンタルWi-Fi | 現地SIM | |
|---|---|---|---|
| 言語・手間 | 日本語・楽 | 日本語・楽 | 英語・やや手間 |
| 準備 | 日本で設定 | 日本で受取 | 現地で購入 |
| 価格 | 基本は高い(一部無料) | やや安い | 最安 |
| 向く人 | とにかく簡単に | 迷うならこれ | 安さ最優先・慣れた人 |
渡航前にスマホで発行できるeSIM(対応端末が必要)も、物理SIMを挿さず現地でそのまま使えて手軽。手間少なめで安く済ませたい人の有力候補です。
①日本キャリアの、海外プラン。
いまのスマホをそのまま使える手軽さが魅力。ただし料金は要注意です。
| 事業者 | 海外データの目安 |
|---|---|
| ドコモ(通常)/au/ソフトバンク系 | 1日 980円〜(高め) |
| ahamo | 追加料金なし(15日以上で通信制限) |
| 楽天モバイル | 月2GBまで無料(追加1GB 500円) |
| povo2.0・OCN等の一部 | 海外データ通信は不可 |
MVNO(格安SIM)は海外で使えないことがほとんど。ahamoと楽天は良心的ですが、それ以外は単純に割高です。アプリ導入や事前設定が要る場合もあるので、出発前に確認を。
- 設定さえすれば今のスマホをそのまま使える
- Wi-Fi機器の持ち歩き・充電・紛失の心配がない
- 現地でばたばたしなくてよい
- ahamo・楽天以外は料金が高い
- 事業者ごとに事前設定・アプリが必要なことも
②レンタルWi-Fiは、いちばん無難。
迷ったらこれ。日本の空港で借りて、現地では電源を入れてつなぐだけ。
迷ったらこれ設定いらずで、コスパも良い成田・羽田などで受取/返却
日本の空港でWi-Fi機器をレンタルし、現地で使う方法。電源を入れてつなぐだけで設定いらず、受取・返却も日本の空港でできるので、現地で慌てる心配がありません。複数人で割り勘にすれば、さらにお得。紛失すると面倒・機器の充電切れに注意という弱点はありますが、手堅さでは随一。シンガポール利用ならGLOBAL WiFiなどが安く、コスパも良好です。
③現地SIMは、最安。ただし手間。
ここからが本編。チャンギ空港などで現地SIMを買って挿す方法で、値段は一番安く、使えるギガも多い。ただし設定はすべて自己責任です。


通信3社と、料金の目安
シンガポールの通信会社はSingtel・StarHub・M1の3社。Singtelが元国営の最大手(日本のドコモ的存在・シェア約50%)で、StarHub・M1が2〜3番手です。近年は格安の新興Simbaも加わりました。旅行者向けプリペイド(トラベラーズSIM)は、パンデミック前よりかなりコスパが良くなっています。
| 事業者・プラン | データ | 有効期間 |
|---|---|---|
| Singtel 12ドル(約1,500円)(定番のおすすめ) | 100GB | 14日 |
| Singtel 15ドル(約1,900円) | 100GB | 28日 |
| StarHub 12ドル(約1,500円) | 100GB | 10日 |
| M1 12ドル(約1,500円) | 100GB | 15日 |
短期旅行ならSingtelの12ドル(約1,500円)(100GB・14日)でほとんどの人が十分。日数を延ばすならSingtelの15ドル(約1,900円)(28日)が無難です。料金・内容は頻繁に改定されるので、最新は各社公式でご確認を。
対応バンド(つながるか)
シンガポールの通信バンドはband 3・7・8。iPhoneは6以降ならこの3つに対応しており、SIMロック解除済みなら使えます。Androidも、ここ数年に国内大手から販売されたモデルならband 3に対応しているのが普通で、基本的に問題なくつながります(一部のらくらくホン等は除く)。心配なら、各キャリアの「機種別対応周波数」で手持ちの端末を確認しておきましょう。
どこで買う?(安いSIMは“店頭”に出ていない)
ここがコツコンビニ(Cheers)か、ネット事前予約で空港のSIMカウンターは割高
まずチャンギ空港で買おうと考えますが、一番安いSIMはSIMカウンターに並んでいません(出ているのは30ドル(約3,800円)前後のものばかり。2019年頃から、安いプランは店頭から消えました)。安く買う正解はコンビニ——以前はセブンイレブン、今はCheers(チャンギの主要コンビニ)で買えます。さらに確実なのはネットで事前申し込み。Klook等で予約しておけば、チャンギの両替店(UOB・Travelex)などで受け取れ、20%ほど割引になることも。なおSIMは1人3枚までの保有上限があるので、買いすぎには注意。
最大の難関:購入後の、開通。
パンデミック後にいちばん変わったのがここ。以前は店員さんがやってくれた開通(アクティベーション)が、今は自分でやる必要があり、これがなかなかはまります。
- 開通前はSIMが使えません。登録にはネットが要るので、チャンギの無料Wi-Fiエリア内で開通まで済ませること。外に出てからでは手詰まりになりがち。
- 顔認証が終わるまでSIMを開封しない。SIMを封じているシールに、登録で入力する情報が書かれているため。先に開けて破ると最悪読めなくなります。
- パスポートのスキャンが通りにくい。アプリの読み取り精度が悪く、ここで15〜30分かかることも。光の当て方・向き・場所を変えて粘るしかありません(周りの旅行者も同じく手間取っています)。
手順自体は「アプリを入れる→パスポート番号入力→SIM情報入力→パスポートをスキャン→顔認証」という流れ(Singtelなら公式に案内動画もあります)。慣れれば難しくはないのですが、初回は上の3点で確実にはまるので、時間に余裕をもって取りかかってください。コンビニの店員さんも、購入時に「開通には手間取るから注意してね」と念押ししてくれるほどです。
まとめ:自信に合わせて選ぶ
慣れていれば現地SIMが一番安くて手っ取り早い一方、トラブル時を考えると万人向けとは言えません。無難なのはレンタルWi-FiやeSIM。正解は一つではないので、自分が何に自信があるかで選べば大丈夫です。空港での受け取りや両替とあわせて、チャンギ空港ガイド もどうぞ。
