シンガポール
▶ シンガポール
Singapore Zoo
動物園、
とにかく、広い。
取材・写真 編集部マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ

シンガポール動物園に行ってみた ― 広大で独特な展示が必見

タイプ
超大型動物園(半日〜1日/かなり広い
特徴
展示数300種類以上・展示スペースが広く動物が生き生き動く
パーク数
動物園/リバーワンダーズ(旧リバーサファリ)/ナイトサファリ/バードパラダイス(旧ジュロンバードパーク)の4つ+2025年開業のレインフォレスト・ワイルド・アジア(本記事は4パーク時の訪問記)
場所・行き方
市街から約25km(マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ)。最寄りMRTなし、タクシー/Grabが楽(中心部から30分・20S$前後)。MRTカティブ駅からシャトルバス(M2)でも行ける
営業時間
動物園 8:30〜18:00/リバーワンダーズ 9:00〜18:00/ナイトサファリ 概ね19:15〜24:00(最新は公式で要確認
料金感
動物園 大人49ドル(約6,100円)・子供34ドル(約4,300円)(外国人当日料金の目安/料金・時刻は変動するため要確認。オンライン購入や複数パーク券は割安)
同じエリアに主要4パーク(+2025年新パーク)が集まる。時間に合わせて1〜2つ選ぶのがコツ。
同じエリアに主要4パーク(+2025年新パーク)が集まる。時間に合わせて1〜2つ選ぶのがコツ。

マリーナベイ、セントーサ島と並ぶシンガポールの目玉スポット。動物園にナイトサファリ、2013年にはリバーワンダーズ(旧リバーサファリ)も加わり、さらに拡張も進む超大型動物園です。ただの動物園じゃないの?と思うところですが、これがかなり楽しめます。なにより展示が独特で、とにかく広い。せっかくシンガポールに来たならマストで訪れたいスポットだと感じました。

1

まず、広さに驚く。

入った時点で「これ、どれだけ広いんだ…」となる規模。公園エリアが少なく、ほぼ全てが展示エリア。なのに展示数は300種類以上(上野動物園に近い数)。広い・動物がたくさん・みんな動いている、という独特の感覚です。

自然が多く、とにかく広々。エリアを移りながら歩くだけで歩きごたえあり。日本の大型動物園と比べてもかなり多い種類を、広い展示スペースできっちり見せている印象。
自然が多く、とにかく広々。エリアを移りながら歩くだけで歩きごたえあり。日本の大型動物園と比べてもかなり多い種類を、広い展示スペースできっちり見せている印象。

自然が多く、とにかく広々。エリアを移りながら歩くだけで歩きごたえあり。日本の大型動物園と比べてもかなり多い種類を、広い展示スペースできっちり見せている印象。

エリアがいくつかに分かれていて、その移動もかなり大変なほど広大。「あ、これは大変だぞ」となる規模感です。

エリアがいくつかに分かれていて、その移動もかなり大変なほど広大。「あ、これは大変だぞ」となる規模感です。

2

工夫された展示を、歩く。

檻に閉じ込めるのではなく、ひとつひとつの展示スペースが非常に広い。だから動物たちが快適そうで、活発に動いていて見ていて面白い。ここからは入口から順に、印象に残った展示を編集してご紹介します。

入口

入口Entrance

入口はこんな雰囲気。まずは定番のシンガポール動物園から。写真はかなり省略していますが、実際はこの何倍もの展示があります。がっつり見ると4〜6時間、丸一日かかってもおかしくない広さなので、ペース配分を考えて進むのがおすすめです。

大量の鯉、そしてワニ入ってすぐ

大量の鯉、そしてワニKoi & Crocodile

入ってすぐ、まずは大量の鯉がお出迎え。続いてワニの展示があり、これがインパクト抜群。のっけから「ただの動物園じゃないぞ」という空気にしてくれます。

左:序盤で出会うワニの展示。右:サイの餌やり体験。広々とした場所でゆったり展示されています。
左:序盤で出会うワニの展示。右:サイの餌やり体験。広々とした場所でゆったり展示されています。

左:序盤で出会うワニの展示。右:サイの餌やり体験。広々とした場所でゆったり展示されています。

オラウータン名物

オラウータンOrangutan

名物のオラウータン。ロープが張りめぐらされた広い空間で、運が良ければ実際にロープを伝って移動する姿が見られます。遠くで器用に登っている子がいて、これは本当に面白かったです。

園内を闊歩する猿

園内を闊歩する猿Free-roaming

園内には、特に展示というわけでもなく猿が普通に歩いているエリアもありました。歩いているってすごいですよね。自然の中を歩く動物園、という感覚が強まります。

左:マレー半島らしくマレーバク。右:カバも生き生きと動いていて面白い。
左:マレー半島らしくマレーバク。右:カバも生き生きと動いていて面白い。

左:マレー半島らしくマレーバク。右:カバも生き生きと動いていて面白い。

ホワイトタイガー目玉

ホワイトタイガーWhite Tiger

目玉のひとつ、ホワイトタイガー。割と序盤で会えます。日本だと結構珍しい動物なので、これが見られるのは嬉しいポイントです。

左:水槽での展示も。右:大きなカメ。迫力があります。
左:水槽での展示も。右:大きなカメ。迫力があります。

左:水槽での展示も。右:大きなカメ。迫力があります。

保護色で見つけにくい動物

保護色で見つけにくい動物Camouflage

こういう保護色になって見つけにくい展示もあります。じっくり探す楽しさがあって、子どもと一緒だと盛り上がるポイントでした。

カンガルー(柵がすごく低い)迫力

カンガルー(柵がすごく低い)Kangaroo

意外とすごいのがカンガルーの展示。入口が扉になっていて、中に入ると柵がめちゃくちゃ低いエリアに展示されています。柵すれすれ、なんなら越えてきてもおかしくない距離感。中には鳥も展示されていて、状況次第でかなり近づけそうな迫力ある展示です。

大型類人猿のエリア

大型類人猿のエリアGreat Apes

大型類人猿のエリア。動きが分かりやすく、登ったりできるよう工夫されています。広々とした場所にアトラクションのような構造物が並び、上のほうにも展示が広がっていて見ごたえ十分です(シンガポール動物園はオラウータンの群れ飼育で知られ、ゴリラの展示はありません)。

広い空間に展示が立体的に広がる。遠くにはロープを伝う子もいて、自然に動く姿が見られます。
広い空間に展示が立体的に広がる。遠くにはロープを伝う子もいて、自然に動く姿が見られます。

広い空間に展示が立体的に広がる。遠くにはロープを伝う子もいて、自然に動く姿が見られます。

とにかく広い展示スペース

とにかく広い展示スペースSpacious

定番の動物も、展示スペースが広いので自然に動いています。「このくらいの動物が、こーんなに広い場所に」という展示がほとんどで、規模感がとにかくすごい。日本でも自然に見せる動物園はありますが、このスケールはなかなかありません。

左:植物園のようなエリアも。右:広い湖。リバーワンダーズのボートがここを通ります。
左:植物園のようなエリアも。右:広い湖。リバーワンダーズのボートがここを通ります。

左:植物園のようなエリアも。右:広い湖。リバーワンダーズのボートがここを通ります。

屋内施設・大蛇

屋内施設・大蛇Indoor & Reptiles

屋内施設もあり、展示内容は割と面白い。とくにでかくて長い蛇がいて、いかにもシンガポールらしい。あまり見たことのない動物もいて、世の中にはいろんな生き物がいるなあと実感できる展示です。

◎ おすすめポイント
  • とにかく大規模。公園エリアが少なくほぼ全部が展示
  • 展示数300種類以上(上野動物園に近い)
  • 展示スペースが広く動物が生き生き動く
  • 餌やりなど体験もできる
△ いまいちポイント
  • 広すぎて1日では見切れない(疲労に注意)
  • 最寄りMRT駅がなく移動が不便
  • 熱中症に注意。屋外中心で歩き倒す
  • お土産屋さんは値段が高め
3

ショーと、体験。

園内では1日2回のショーが4種類。「Splash Safari」「Animal Friends Show」「Elephant presentation」「Rainforest Fights Back Show」。全部見ようとすると本当に1日かかります。席は5分前でかなり埋まるので、見たいショーは早めに。

ゾウのプレゼンテーション(約15分)。ゾウの周りをぐるっと囲む座席で、終了後には餌やりも。
ゾウのプレゼンテーション(約15分)。ゾウの周りをぐるっと囲む座席で、終了後には餌やりも。

ゾウのプレゼンテーション(約15分)。ゾウの周りをぐるっと囲む座席で、終了後には餌やりも。

案内は全編英語

案内は全編英語All in English

ショーの案内は全編英語。気合を入れて聞きましょう…とはいえ、いろいろやってくれて長すぎないので、言葉が分からなくても結構楽しめます。

自動販売機(飲み物は必須)熱中症対策

自動販売機(飲み物は必須)Vending Machines

園内には自販機が多数。暑いので飲み物は必須です。コカ・コーラ系が中心で、全て350mlで2.5S$前後とやや割高。しかも基本的に甘い飲み物ばかりなので、甘くないものが良ければ事前に持参するのがおすすめです。

4

キッズ・食事・おみやげ。

動物だけでなく、子ども向けエリアや食事処、お土産も充実。ただし動物園で体力を削られた後なので、ここは賢く取捨選択を。

キッズワールド子連れ◎

キッズワールドKids' World

キッズ向けエリアもかなり充実。ちょっとした遊具のほか、Houbii Spotというがっつりめのアトラクションも(110cm未満コース20S$前後/110cm以上25S$前後)。メリーゴーランド(1回4S$前後)もあり、子連れには嬉しい構成です。

ウォーターエリア(体力次第)

ウォーターエリア(体力次第)Water Play

水遊びエリアもありますが…正直、動物園で体力を削られた後にここはキツイ。親御さんは、子どもがやりたがらないようにそっと避けるのが無難かも。体力に余裕のあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイの水遊びのほうがおすすめです。

レストラン・ファストフードファストフードあり

レストラン・ファストフードRestaurant / KFC

食事はまあまあ種類があるのが嬉しい。訪問時は入口とキッズエリア近くにケンタッキーがあり、食べ慣れたものが安く食べられました(カーネルバーガーセット7.5S$前後)。園内レストランも1品10S$前後とそこまで高くなく、しかも量が多い。子ども向けは大人の分を分ければ足りるくらいです(出店は入れ替わるので、最新は公式マップで確認を)。

キッズミール(量が多い)

キッズミール(量が多い)Kids' Meal

これがキッズミール。ポテトがでかすぎて、かなりの量に感じます。全体的に量が多いので、頼みすぎに気をつけてください。

おみやげ質◎・値段△

おみやげSouvenir

最後はお土産エリア。種類が豊富で、子連れだと買いたくなります。質は高いけれど値段も高めで、青いポーチが29S$前後、ぬいぐるみもそれなり。探せば15S$前後のものもあるので、せっかくなら一つは記念に。なお帰りのチャンギ空港の免税エリアにも動物園コーナーがあり、同じ商品が見つかることもあります(子どもが無くして泣いた時の救済に…)。

💡 行き方・回り方のコツ
5

4つのパークから、選ぶ。

同じマンダイ・ワイルドライフ・リザーブに、動物園・リバーワンダーズ・ナイトサファリ・バードパラダイスの4パークが隣り合って集まります(さらに2025年にはレインフォレスト・ワイルド・アジアも開業。本記事は4パーク時の訪問記です)。全部回ると本当にへとへとになるので、時間と好みで選ぶのがコツ。それぞれの違いを編集してまとめました。

シンガポール動物園無難・動物好きに

シンガポール動物園Singapore Zoo

4パークの主役。とにかく広く、展示数300種以上。動物が好きならまずここ。ただしゆっくり見ると丸一日かかるほど広く、後半はへとへとに。動物をたくさん見たい人にいちばん無難な選択です。

リバーワンダーズ(旧リバーサファリ)2013年開業・新しい

リバーワンダーズ(旧リバーサファリ)River Wonders

世界のいろんな川をモチーフに、魚や爬虫類の展示が中心(動物は少なめ)。「あくまでリバー」がテーマで、水族館+αのイメージ。2013年に「リバーサファリ」として開業し、2021年にリバーワンダーズに改称しました。施設が新しく展示もこなれており、1本道で迷わないのも利点。新しいものを見たい人向けですが、それでもがっつり見ると4時間半かかるほど広いです。

リバーワンダーズは水槽展示がメイン。広々とした大型水槽が多く、見ごたえは十分。
リバーワンダーズは水槽展示がメイン。広々とした大型水槽が多く、見ごたえは十分。

リバーワンダーズは水槽展示がメイン。広々とした大型水槽が多く、見ごたえは十分。

リバーワンダーズのクルーズ

リバーワンダーズのクルーズRiver Cruise

園内には大きな湖があり、橋を渡った先でリバークルーズ(英語解説付き)に乗れます。何かを見るというより「この広さを感じてくれ」という雄大なクルーズ。途中、隣接する動物園側のキリンなどがちらっと見えるのも面白いところです(別途アマゾンリバークエストは有料・身長制限106cm以上)。

ナイトサファリ大人向け・未訪問

ナイトサファリNight Safari

編集部は未訪問(子連れだと19:15開始という時間がネック…子は確実に寝ます)。ただ大人だけなら関係なし。真夜中まで楽しめるスポットはシンガポールでも貴重で、他と時間がバッティングせず訪れやすいのが魅力。大人だけならいちばんのおすすめです。

バードパラダイス(旧ジュロンバードパーク)2023年マンダイに移転

バードパラダイス(旧ジュロンバードパーク)Bird Paradise

全パーク券に含まれる鳥類園。かつて市西部のジュロンにあり「僻地でアクセスが悪い」のが難点でしたが、2023年5月にマンダイへ移転・「バードパラダイス」として開業。今は動物園・リバーワンダーズ・ナイトサファリと同じマンダイ・ワイルドライフ・リザーブ内に隣接し、まとめて回りやすくなりました。アジア最大級・400種以上の鳥が見られ、ウォークスルー型の大型ケージが見どころです。

編集部の評価(5段階)
広さ ★★★★★ 別格。1日では見切れない
展示の工夫 ★★★★★ 広い空間で動物が生き生き
アクセス ★★★★★ 最寄りMRTなし・要タクシー
ファミリー ★★★★ キッズ充実・ただし体力勝負

行ってみての感想

正直に言うと、行く前は「ただの動物園じゃないの?」と少し疑っていました。ところが実際に歩いてみると、これがかなり楽しめた。なによりとにかく広い。公園エリアがほとんどなく、全部が展示にあてられているので、ひとつひとつのスペースが驚くほど広い。だから動物たちが生き生きと動いていて、見ていて飽きないんです。

その一方で、広すぎるのが最大の弱点でもあります。子連れで途中休憩をはさんで4時間ほど見ましたが、ショーも1回しか見られず、後半は体力的に限界で流し見状態。きっちり見たら6時間でも足りません。なのにリバーワンダーズもナイトサファリもある。だから欲張らず、1か所みれば十分というのが正直な感想です。同じ日に2つ見ても、もう動物でお腹いっぱいになってしまいますから。

それでも、行くたびに「すごいなあ、広いなあ」と素直に感動するのがシンガポール動物園。日本で見慣れた動物も多いとはいえ、展示の見せ方とスケール感は別格で、来てよかったと毎回思います。いつかナイトサファリにも行ってみたい——もう少し子どもが大きくなったら、ですね。皆さんの旅のお役に立てれば幸いです。

広さも、展示の工夫も別格。
シンガポールに来たら、ぜひ半日とって♪

このあたりで、あわせて。

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