気取らない老舗。
ホテル ベンクーレン シンガポール宿泊記 ― 地下鉄ベンクーレン駅すぐ、街歩きに便利な老舗3つ星ホテル
- エリア
- ベンクーレン通り(市街中心・ブギス〜ブラスバサ至近)。地下鉄ベンクーレン駅から徒歩約3分
- 系列
- 独立系の老舗ホテル(Hotel Bencoolen/看板に「Family First 1968」)。3つ星クラス
- 価格帯
- 1泊150〜200シンガポールドル(約18,000〜24,000円)前後が目安。時期で変動(※要公式確認)
- 部屋
- 全84室のコンパクトなお部屋。今回はツインルーム(白リネン・籐チェア・壁掛けテレビ)
- 施設
- 中庭の屋外プール+ジャグジー・フィットネスジム・1階の「WOWビストロ」
- 朝食
- WOWビストロでのビュッフェ朝食(炒飯・炒め麺・卵料理・サラダ・フルーツなどローカル中心)
- アクセス
- ベンクーレン駅(DT21/ダウンタウン線)直近。ブギス・ブラスバサ・ドビーゴートも徒歩圏
- 注意
- 外国人は観光税等が別途。湯舟はなくシャワーのみ。建物は年季が入る点は理解のうえで

シンガポールの市街中心、ベンクーレン通り。ブギスやブラスバサ、ドビーゴートにも歩いて行けるこのエリアに、ターコイズ色のオーニングと「HB」の看板を掲げた老舗ホテルがあります。それがホテル ベンクーレン。きらびやかな高級ホテルではありませんが、地下鉄ベンクーレン駅から徒歩約3分という立地と、気取らない雰囲気、そして街歩き派にうれしい手ごろな価格が魅力。今回は2泊のツインルームに泊まり、客室から中庭の屋外プール、ローカルな朝食ビュッフェまでをじっくり見てきました。観光の拠点を「便利さとコスパ」で選びたい人に向けた、正直なレビューをお届けします。
まず、立地が便利。
このホテルの最大の強みは立地です。地下鉄ベンクーレン駅から徒歩約3分、ブギスやブラスバサも徒歩圏。観光名所が点在する市街中心にあって、どこへ行くにも動きやすいのがありがたいところです。
目印◎モスクの隣に建つ老舗Hotel Exterior
ホテルは、緑が美しいマスジッド・ベンクーレン(モスク)のすぐ隣に建っています。ターコイズ色のオーニングに「HOTEL BENCOOLEN」と「HB」の紋章を掲げた玄関が目印で、周囲にはオフィスビルやほかのホテルが並ぶ、いかにもシンガポールの街中らしい一角。モスクと並ぶ珍しい構図は、戻ってくるときの分かりやすい目印にもなります。
DT21地下鉄ベンクーレン駅まで徒歩約3分Bencoolen MRT
最寄りは地下鉄ベンクーレン駅(DT21・ダウンタウン線)。駅の入口には路線図・周辺地図・バス路線図が掲げられ、ここからチャイナタウンやマリーナベイ方面へ乗り換えなしでアクセスできます。ブギス・ブラスバサ・ドビーゴートといった駅も徒歩圏で、行き先に応じて使い分けられるのがこのエリアの強みです。

街歩きが楽しい通りBencoolen Street
ホテルの建つベンクーレン通りは、モスクやオフィス、ほかのホテルが入り混じる活気あるエリア。早朝はご覧のとおり静かですが、日中はローカルの生活感とビジネス街の顔が同居しています。シンガポール美術館や国立博物館、ブギスの街歩きへも歩いて出かけられ、「拠点にして毎日街へ繰り出す」滞在にぴったりです。
ベンクーレン通りには似た名前のホテルがいくつかありますが(30 Bencoolen、V Hotel Bencoolen など)、本記事は「HB」の看板を掲げたホテル ベンクーレン(47 Bencoolen Street)です。チェックインのときは看板の紋章を目印にすると間違えません。
ロビーは、家庭的。
エントランスを入ると、こぢんまりとしながらも温かみのあるロビー。「Family First 1968」という言葉どおり、堅苦しくない家庭的な雰囲気で迎えてくれます。1階にはレストランも併設されていて、館内で食事も完結します。
老舗の証「Family First 1968」の看板Hotel Sign
ロビーの壁には、白いルーバーを背に「HOTEL BENCOOLEN」のロゴと「Family First 1968」の文字。1968年創業という歴史を感じさせる、このホテルの顔ともいえるサインです。傍らにはグレーのウィングチェアとクリスマス装飾が置かれ、こぢんまりとしながらも居心地のよい空間。きらびやかさはないけれど、ほっとする雰囲気です。

緑のリング照明が目を引くフロントReception
レセプションカウンターの頭上には、印象的な円形のグリーン照明。磨き込まれた石の床に光が映り込み、コンパクトながら洗練された一角になっています。チェックイン・チェックアウトもスムーズで、スタッフの対応も気さく。奥にはクリスマスツリーも飾られ、季節の演出も忘れていませんでした。

1階の「WOWビストロ」WOW Bistro
ロビーの一角には、ホテル併設のレストラン「WOWビストロ」。ヨーロッパ料理からアジア・フュージョンまで幅広いメニューを朝・昼・晩に提供しており、朝食ビュッフェの会場にもなります。外に出なくても食事ができるので、到着が遅くなった日や雨の日に重宝しました。
客室は、コンパクトで清潔。
今回泊まったのはツインルーム。広々とはしていませんが、白いリネンが清潔で、必要なものは過不足なくそろっています。豪華さよりも「眠って、街へ出る」拠点としての実用性に振った、潔いお部屋でした。
今回の客室白リネンが清潔なツインルームTwin Room
シングルベッドが2台並ぶ、コンパクトなツインルーム。白いリネンが清潔で、壁掛けの薄型テレビと木目の床、間接照明がまとまった落ち着いた内装です。広さは決して大きくありませんが、荷物を置いて眠るには十分。街歩き中心の滞在なら、お部屋にこだわりすぎない人にちょうどいいサイズ感でした。


左:鏡付きのドレッサー・デスクと籐のチェア。右:「HOTEL BENCOOLEN」ロゴ入りのミネラルウォーターやミルクティー・コーヒー、電気ケトルがそろうティートレイ。

セーフティボックス・冷蔵庫も完備Closet
入口脇のクローゼットには、セーフティボックス・小型冷蔵庫・ラゲッジラック・ハンガーが一通りそろいます。扉の裏には避難経路図も掲示され、基本的な機能はきっちり押さえられている安心感。派手さはありませんが、必要十分という言葉がしっくりくる客室まわりでした。
水回りは、御影石のシャワールーム。
バスルームは、御影石のカウンターとスクエアボウルが意外と上質。湯舟はなくシャワーのみですが、暑いシンガポールではむしろこれで十分。清潔に保たれていて、使い勝手も悪くありませんでした。

スクエアボウルの洗面とトイレBathroom
バスルームは、御影石カウンターに白いスクエアボウルを載せた洗面台と、トイレ、ガラス扉のシャワーブースがコンパクトにまとまった構成。タオルバーには清潔なタオルがかけられ、壁付けの棚も使いやすい配置です。湯舟はありませんが、シャワーのみで十分という人なら不満は少ないはず。年季はありますが清掃は行き届いていました。

ハンドシャワーと壁付けボトルShower
シャワーはハンドシャワー式。御影石のコーナー棚が2段付き、壁には「HB」ロゴ入りの黒いポンプ式ボトルが2本(シャンプー・ボディソープ)。個包装のアメニティではなく備え付けポンプ式なので、こだわりがある人は使い慣れたものを持参すると安心です。お湯の出は問題なく、暑い一日のあとにさっと汗を流せました。
中庭に、小さなプール。
意外だったのが、館内に屋外プールがあること。広大なリゾートプールではありませんが、緑に囲まれた中庭にこぢんまりとしたプールとジャグジーがあり、街中のホテルとは思えないほっとする空間になっています。
街中で意外緑に囲まれた中庭の屋外プールOutdoor Pool
ビルに囲まれた中庭に、青い水をたたえたこぢんまりとした屋外プール。鉢植えのグリーンとサンラウンジャーが置かれ、街の真ん中とは思えないリラックスした一角です。広くはありませんが、ジャグジーも併設され、街歩きで火照った体をクールダウンするにはちょうどいいサイズ。混み合うことも少なく、のんびり過ごせました。


左:石畳のプールデッキ。鉢植えとパーゴラ屋根が落ち着いた雰囲気をつくります。右:廊下の冷温水サーバー(PHILEO製)。ティーバッグやカップも置かれ、24時間水分補給できて便利でした。
朝食は、ローカルなビュッフェ。
朝食はWOWビストロでのビュッフェ。豪華絢爛とはいきませんが、炒飯・炒め麺・卵料理・サラダ・フルーツと、シンガポールらしいローカルな品ぞろえ。1日の街歩きに向けてしっかりお腹を満たせます。

炒め麺・炒飯のローカル朝食Fried Noodles
ビュッフェの主役は、唐辛子と青菜の効いた黄色い炒め麺と、コーンや野菜入りの炒飯。スチールトレイにたっぷり用意され、いかにも東南アジアらしい朝食です。こってり系が中心で、しっかり食べたい朝にはうれしいラインナップ。ローカルフードに親しみたい人には、むしろこの素朴さが楽しめます。


左:コーンや野菜入りのフライドライス(炒飯)。右:グリーンリーフと紫キャベツのサラダコーナー。さっぱり系もきちんと用意されています。

卵料理やフルーツもひと通りScrambled Egg
温かい料理のほかに、青ネギ入りのスクランブルエッグや、カットフルーツ(パパイヤなど)、フィッシュボールなども並びます。品数は多くありませんが、炭水化物・卵・野菜・果物がそろうので、朝にエネルギーを補給するには十分。竹や植物で飾られたセットアップが、ささやかながら気分を上げてくれました(朝食の内容は変動あり)。
- 地下鉄ベンクーレン駅から徒歩約3分・ブギスやブラスバサも徒歩圏と立地が便利
- 市街中心で観光・街歩きの拠点にしやすい
- 1968年創業の老舗らしい気取らない家庭的な雰囲気
- 街中ながら中庭に屋外プール+ジャグジーがある
- 1階のWOWビストロで食事・ローカル朝食が完結
- 高級ホテルより手ごろな価格でこの立地に泊まれる
- 建物・内装は年季が入っている(最新・豪華さを求める人には不向き)
- 湯舟はなくシャワーのみ・アメニティは備え付けポンプ式
- 客室はコンパクトで広さを重視する人には手狭
- 外国人は観光税等が別途かかる場合あり(要確認)
- プールは小ぶりでリゾート的なゆったり感はない
- 似た名前のホテルが多いエリア。予約時は「Hotel Bencoolen(47 Bencoolen Street)」と住所まで確認
- 地下鉄ベンクーレン駅(DT21)が最寄り。ブギス・ブラスバサも徒歩圏なので行き先で使い分けを
- 湯舟はなくシャワーのみ・アメニティは備え付け。こだわる人は使い慣れたものを持参
- 朝食付きプランなら1階WOWビストロで完結。到着が遅い日もここで食事ができて便利
- 中庭の屋外プール+ジャグジーは街歩きの合間のクールダウンに。タオルや水着の準備を
- 最新・豪華さより立地とコスパ重視で選ぶ人向け。割り切れば満足度は高い
泊まってみての感想
ホテル ベンクーレンは、「立地とコスパ」で選ぶ人にこそ向いた一軒でした。なんといっても地下鉄ベンクーレン駅から徒歩約3分、ブギスやブラスバサも歩いて行ける市街中心という立地は文句なし。観光名所が点在するエリアにあって、毎日ここを起点に街へ繰り出せるのは、動き回るシンガポール旅にぴったりでした。
正直に言えば、建物や内装には年季を感じます。客室はコンパクトで、お風呂は湯舟のないシャワーのみ。最新・豪華なホテルを期待するとギャップがあるかもしれません。けれど「Family First 1968」の看板どおりの気取らない家庭的な雰囲気や、街中とは思えない中庭の小さなプール、ローカルな朝食ビュッフェには、老舗ならではの素朴な良さがありました。手ごろな価格でこの立地に泊まれるのは、やはり大きな魅力です。
つまり、のんびりしたいリゾート滞在には向かないけれど、街歩き中心でとにかく便利な拠点がほしい旅にはハマるホテル、という使い分けがしっくりきます。豪華さより実用性、見栄えよりコスパ——そんな価値観の旅行者なら、満足度はきっと高いはず。皆さんのホテル選びのお役に立てれば幸いです。
駅すぐ、街の真ん中。
気取らず、便利に泊まる♪
このあたりで、あわせて。




