島を、一望する。
ランカウイのケーブルカー&オリエンタルビレッジ訪問記 ― 島を一望する絶景スポット
- タイプ
- ランカウイ島一番人気の絶景スポット(半日/ケーブルカー+村)
- 場所
- 島の北西部・マッチンチャン山(Oriental Village, Burau Bay)
- 行き方
- パンタイチェナンから約20km・タクシー約30分/空港から約12km・約20分(公共交通なし=タクシーのみ)
- タクシー料金
- 空港からで約26リンギット(約1,000円)。帰りは時間指定でお願いするのが安心
- ケーブルカー
- 全長約2.2km・所要片道約15分。山頂駅は海抜約708m。最急勾配約42°で世界一急なモノケーブルゴンドラとされる(2003年開業)
- スカイブリッジ
- 湾曲した吊り橋(全長125m・橋面 海抜約660m)。山頂駅から傾斜エレベータースカイグライドで橋たもとへ(2005年開通)
- ケーブルカー料金
- 現行は4-in-1セット券(ケーブルカー+スカイドーム+スカイレックス+3Dアート)。外国人 大人80リンギット(約3,200円)・子供63リンギット(約2,500円)/マレーシア人は大人40リンギット(約1,600円)と安い。料金は改定が早く公式で要確認
- 営業時間
- 基本 9:30〜(祝祭日は早まることも)。整備運休は概ね毎月第2・第4火曜
- ベスト時間
- 朝一がおすすめ。山の天候は朝が一番安定(午後はスコール/強風で運休も)

ランカウイ島観光で一番人気のスポットといえば、ここケーブルカー(Langkawi SkyCab/パノラマランカウイ)と山頂の展望台。「これぞ観光!」という場所が島にここくらいしかない、という事情もありますが、島全体を一望できる絶景はやはり格別です。全長約2.2km・最急勾配約42°と世界一急なモノケーブルゴンドラとされる本格派で、登りきった先には全長125mの湾曲した吊り橋スカイブリッジまで。麓にはお土産屋さんがずらり、トリックアートなど謎のアトラクションまで揃い、結構いろいろ楽しめるランカウイ島の一大スポット。どんな場所なのかをまとめてみました。
まずは、麓の村から。
ケーブルカーの玄関口が、麓に広がる「オリエンタルビレッジ」。カフェ・レストラン・お土産屋さんが揃い、ケーブルカー乗り場やチケット窓口、トリックアート美術館もここに集まります。観光客が非常に多いぶん華やかで、写真映えもする一角。まずはここで券を買い、村の雰囲気を味わってから上を目指します。
麓のゲートに掲げられた「Welcome To ORIENTAL VILLAGE」の看板。ここがケーブルカー(Langkawi SkyCab)の玄関口。背後にはもうマッチンチャンの山肌が迫ります。

池越しの村の全景Oriental Village
赤い屋根の建物と緑の山を背に、池に架かる赤い橋と木製の歩道が映える、村の中心。錦鯉の泳ぐ水辺をぐるりとお店が囲み、南国らしいのどかな雰囲気です。ケーブルカー乗り場(Cable Car Station, Burau Bay)を中心に、お店が立ち並ぶ写真映えする一角。観光客が多いぶん、いつも賑わっています。
お土産はここお土産屋さんSouvenir
お土産屋さんの見本のようなお店がたくさん。Tシャツや雑貨、マグネット、ランカウイの象徴であるイーグル(鷲)の置物などがずらりと並びます。街中のお土産屋さんも似たようなものなので、こういったものはこのあたりが一番揃っている印象。ここでさらっと見繕っておけば十分で、あとはガヤミナミやピサンを覗くくらいで足ります。

村での食事Eat
カフェ・レストランもいっぱい。ビビッドなピンクの柱が目を引くオープンエアの食堂など、観光地らしく賑やかです。特に飛び抜けたお店はないので、お好きなところに入るか、なんならここは飛ばしてもOK。フードコート形式の場所もあり、迷うならそこで好きなものを選ぶのが楽。強いて言えばドイツ料理店「German Food Corner」は比較的評判が良く、バーガーやソーセージで気軽にお腹を満たせます。
券に込みトリックアート美術館3D Art Langkawi
麓には謎のアトラクションも。3D Art Langkawi(高尾山や熱海にあるトリックアート的なもの)は、今はケーブルカーの4-in-1券にそのまま含まれています(以前は単体券でしたが、現在はセット込みに)。カラフルな幾何学模様と巨大なウミガメの壁画が目印の建物で、城と巨大ハンマー、ヴェネツィアの運河など、思わず写真を撮りたくなる仕掛けが並びます。同じく券に含まれるスカイドーム(ドーム型の映像施設)やスカイレックス(恐竜ライド系の映像アトラクション)もセット。せっかく券に入っているので、ついでにのぞいていくのがおすすめです。
トリックアート美術館の一枚。ヴェネツィアの運河とゴンドラの壁画。立ち位置を工夫すると、自分が絵の中に入り込んだような写真が撮れます。
スカイカブで、空へ昇る。
いよいよ本命のケーブルカー(SkyCab)。全長約2.2km、所要片道およそ15分で、海抜約708mの山頂駅まで一気に昇ります。最急勾配は約42°で「世界一急なモノケーブルゴンドラ」とされ、モノケーブルの自由支間950mも世界最長級。窓の外を流れる断崖とジャングル、そして眼下に広がる海——昇っていく過程からして、もう絶景です。
平日が吉チケットと行列Queue
まずはチケット。乗り場前の広場は、混雑期になると長蛇の列に。現地の土日祝はマレーシアンにも大人気で、待ち時間1時間オーバーもざらです。外国人観光客は平日の朝一が断然狙い目。料金は今や4-in-1のセット券が基本で、ケーブルカーに加えてスカイドーム・スカイレックス・3Dアートの入場がセット。外国人料金で大人80リンギット(約3,200円)・子供63リンギット(約2,500円)(マレーシア人は大人40リンギット前後とぐっと安い)。列をスキップできるエクスプレスレーン(約50リンギット(約2,000円))を足せるほか、床がガラスの透明ゴンドラ・360度ゴンドラ・貸切ゴンドラなどグレードもいろいろ。混雑時は時間をお金で買ってしまうのも手です(※料金は改定が早いので公式(panoramalangkawi.com)で要確認)。
本命ケーブルカー(SkyCab)SkyCab
ゴンドラに乗り込むと、いよいよ空中散歩のはじまり。なんというか東南アジア的ケーブルカーなので、日本のものと比べると正直ちょっと怖い(事故った話は聞かないので、たぶん大丈夫…)。ジャングルに覆われた急峻な山肌をぐんぐん昇っていく迫力は、本格派ケーブルカーならでは。世界一急とされる勾配を体感しながら、岩肌に走る白い滝筋や深い渓谷を見下ろすうちに、あっという間に高度が上がっていきます。


左:険しいジャングルの山肌を昇っていくゴンドラ。マッチンチャンの断崖の迫力に圧倒されます。右:ゴンドラ内から窓越しに望むランカウイ島。昇る過程からもう絶景です。
登り切った山頂駅(海抜約708m)からの眺め。入り江とマリーナ、点在する島々——ランカウイが自然に包まれている様子が一望できます。これぞ本命の絶景。
絶景山頂からのパノラマPanorama
山頂駅まで昇ると、視界一面にランカウイ北部の大パノラマが広がります。ジャングルに覆われた緑の丘陵の向こうに、ターコイズの海と点在する島々、白砂のビーチ、マリーナ——晴れた日のこの眺めは、文句なしに「来てよかった」と思える絶景です。山頂は平地より5℃ほど涼しいので、汗をかいた体に風が心地よいのもうれしいところ。展望デッキは360度ぐるりと見渡せるつくりになっています。

山頂のフォトスポットLove Lock
展望デッキの遊歩道には、海を背にしたハート型の大きなラブロック(南京錠)オブジェが。手すりにもカラフルな錠前がびっしりと連なり、ちょっとしたフォトスポットになっています。絶景をバックにした記念撮影にぴったり。山頂駅には売店「Skymart」もあり、ひと息つきながら景色を楽しめます。
さらに上、スカイブリッジへ。
もっと眺望を楽しみたい人には、湾曲した吊り橋「スカイブリッジ(Langkawi Sky Bridge)」も。2005年に開通した全長125m・幅約1.8mの歩行者専用ケーブルステイ橋で、橋面は海抜約660m。単柱から張られたワイヤーで弧を描く姿は、ここでしか見られない一枚です。山頂駅からは傾斜エレベーター「スカイグライド」で橋のたもとまで下ります(いずれもケーブルカー券とは別扱い)。
湾曲したスカイブリッジの全景。1本の支柱から扇状に張られたワイヤーで、橋が空中に弧を描きます。奥の山頂展望台、左手にはゴンドラも。これぞランカウイの象徴的な景色。
別料金スカイブリッジ(吊り橋)SkyBridge
全長125m・5つの25m区間でゆるやかに湾曲し、谷をまたぐように架かるスカイブリッジ。橋面は地上(谷底)から見上げるとかなりの高さで、足元の隙間から真下のジャングル峡谷が透けて見えるほど。高い所がダメな人はかなり怖いと思いますが、周りを遮るものが少ないぶん眺望はまさに絶景です。高所が極端に苦手なら、デッキが広く柵もしっかりした山頂展望台までで橋は渡らず、眺めだけ楽しむという手も。スカイブリッジは基本の4-in-1券には含まれず別料金。橋へ歩いて入る場合のトレイル通行料は数リンギット程度、山道を省く傾斜エレベータースカイグライドは別料金(公式で要確認)。最初からケーブルカー+スカイブリッジのセット券を選んでおくと無駄がありません。

スカイグライド(傾斜エレベーター)SkyGlide
山頂駅から橋のたもとまでは、急斜面の山道を歩いて下るか、傾斜エレベーター「スカイグライド」を使います。2015年に登場した設備で、レール上を進む小型車両に乗り、わずか2分ほどで楽に移動できます。体力に自信がない人や、急な階段の上り下りを避けたい人には心強い味方。混雑時は待ちが出ることもありますが、足を温存できるぶん橋をゆっくり楽しめます。
料金・チケットと、天候のこと。
このスポットでいちばん迷うのが、チケットの組み合わせと当日の天候。料金は改定が早く、しかも外国人とマレーシア人で別料金。さらに山の上は天気が変わりやすく、強風や雷雨で運休することもあります。後悔しないために、押さえておきたいポイントをまとめます。
券種いろいろチケットの組み合わせTicket Rates
現地の料金板がこちら。ベーシック(4-in-1)を軸に、コンボA〜Dやエクスプレスレーン付き、ガラス床ゴンドラ・360ゴンドラ・VIP/貸切ゴンドラなど券種は多彩です。訪問時(2019年)の板では外国人ベーシックが大人55リンギット・子供40リンギットでしたが、その後値上がりし、現在はノーマルレーンの4-in-1が外国人 大人80リンギット・子供63リンギット前後が目安(時期で変動)。マレーシア人料金は別建てでぐっと安く、外国人が高いのはこの国の標準です。「チケットは払い戻し・変更・譲渡不可」と板にも明記されているので、買う前に券種をよく確認しましょう。最新料金は必ず公式で。
強風注意天候で運休することもClosed by Wind
山の上は天候が変わりやすく、強風や雷雨だと安全のため一時運休になります。訪問時もチケット窓口に「CLOSED — LANGKAWI CABLE CAR IS TEMPORARY DELAYED DUE TO STRONG WIND(強風により一時運休)」の掲示が出ていました。運休は数分で復旧することもあれば、半日続くことも。さらに整備運休は概ね毎月第2・第4火曜とされます。だからこそ、天候の安定する朝一を狙うのが鉄則。霧や雲で景色がガスってしまうと、せっかくの絶景が台無しなので、晴れた日の早い時間に賭けるのが満足度を大きく左右します。
少し足をのばして、周辺へ。
1〜1.5kmほど離れた場所には、テラガハーバーやパンタイコック(コックビーチ)といった観光ポイントも。無理に訪れるほどではありませんが、時間があれば、くらいの気持ちで。ハーバーの雰囲気は、いかにも外国に来たことを感じさせてくれます。
マリーナテラガハーバーTelaga Harbour
クア(島最大の港)に次ぐ規模のマリーナで、ヨットや小型ボートがずらりと係留される水辺の景色が魅力。ここから出る便も多く、透明度の高い海を求める人に人気のタイ・リペ島行きなどはここから出ています。背後にはマッチンチャンの山並みが連なり、いかにもリゾートらしい開放感。お土産屋さんやコンビニもあり、特にレストランが豊富です。ハーバーらしい雰囲気は抜群ですが、そこまで賑わってはいない点だけご注意を。
名物マハティール氏の日本風パン屋The Loaf
マリーナ沿いで有名なのが、マレーシアのマハティール元首相が開いたことで知られる日本風ベーカリー「The Loaf」。ピンクの建物に「LOAF Bakery & Cafe」の看板が掲げられた、テラスのあるかわいいお店です。ここがその1号店(KLにも支店あり)。ハーバーの景色を眺めながら、パンやスイーツでひと休みできます。村からマリーナ本体まで歩くと3km以上になりかなりキツイので、ここまで来るならタクシー推奨。タクシーは少なめですが、すぐ近くのThe Dannaのフロントで呼んでもらえば最悪なんとかなります。近くのパンタイコックは落ち着いたビーチで、ボートが多く浮かぶ景色がランカウイの他のビーチとは一味違います。
- 島全体を一望できる絶景の山頂展望台
- 世界一急とされるケーブルカー自体が体験として面白い
- 全長125mのスカイブリッジまで行けばさらに圧巻
- 麓にお土産屋が集中=島で一番揃う/3Dアート等も券込み
- ケーブルカーが東南アジア仕様で少し怖い
- 土日祝は1時間超の行列になることも
- 外国人料金が高め(マレーシア人と別料金・改定も早い)
- 強風・雷雨で運休あり/山の天気は変わりやすい
- 朝一(9:30〜)を狙う。山の天候は朝が一番安定、午後はスコールや強風での運休リスクも上がる
- アクセスはタクシーのみ(島に公共交通なし)。パンタイチェナンから約30分・空港から約20分
- 帰りが不安なら、行きのタクシーに時間指定でお願いしておくと安心
- 混雑期はエクスプレスレーン(約50リンギット(約2,000円))も検討。土日祝は1時間オーバーも
- スカイブリッジは4-in-1券とは別料金。最初からケーブルカー+スカイブリッジのセット券を選ぶと無駄がない
- 橋へは山道を歩くか、傾斜エレベータースカイグライド(約2分)で。足を温存したいなら後者
- 整備運休は概ね毎月第2・第4火曜。料金・運休は公式で要確認
- 結構楽しめるので時間は長めにとっておくのがおすすめ
行ってみての感想
正直に言えば、ランカウイ島は「これぞ観光!」という決定的なスポットが多い島ではありません。けれども、その数少ない一大スポットがこのパノラマランカウイ。島全体を一望できる絶景は、やはり来てよかったと素直に思わせてくれます。世界一急とされるケーブルカーは東南アジアらしく少々スリリングですが、それも含めて旅の醍醐味。湾曲したスカイブリッジが空中に弧を描く姿も、写真で見るより実物のほうがずっと迫力がありました。
個人的には朝一を強くおすすめします。山の天候は本当に変わりやすく、午後になると雲が湧いてスコールに降られたり、強風で運休になったりすることも。実際、訪問時もチケット窓口に「強風で一時運休」の掲示が出ていて、ヒヤッとしました。せっかくの絶景がガスってしまうのはもったいない。オープンの9:30を狙って一番に昇り、空気の澄んだうちに山頂とスカイブリッジを楽しむ——これが満足度を大きく左右します。土日祝の大行列を避ける意味でも、朝が正解です。
そして、欲張りすぎないこと。麓のお土産屋でひとしきり買い物をして、券に含まれるトリックアートをのぞき、余力があればテラガハーバーまで足をのばす。料金は外国人だと決して安くはありませんが、絶景という主役がはっきりしているぶん、無理に詰め込まず、天気のいい時間にメインを楽しむのがいちばんです。皆さんの旅のお役に立てれば幸いです。
島を一望する絶景は、天気のいい朝に。
ランカウイに来たら、まずここへ♪
ランカウイ島を、もっと。






