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Kuala Lumpur International Airport
森の空港と、
赤いハブ。
取材・写真 編集部セパン(KLIA)
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クアラルンプール国際空港(KLIA)完全ガイド ― 黒川紀章の『森の空港』とAirAsiaの巨大ハブklia2|2ターミナルの違い・KLIA Ekspres・アクセス・グルメ

タイプ
国際空港(マレーシアの玄関口)(2ターミナル制/滞在は数時間〜乗り継ぎ)
ターミナル
KLIA Terminal 1(本館)Terminal 2=klia2(LCCターミナル)の2つ(旧称KLIA/klia2)
設計・歴史
T1は1998年開港・設計黒川紀章「森の中の空港」/klia2は2014年開業・世界最大級のLCC拠点
市内へ
KLIA EkspresでKLセントラルまで約28分・片道55リンギット(変動)/バスは約12リンギット〜・1時間強
2ターミナル間
無料シャトルバスKLIA Ekspres1駅(約3分)で移動。発着ターミナルを必ず確認
注意
T1とklia2は別の建物で離れている(乗り継ぎは余裕を)/料金・運用は変動するため公式で要確認
KLIAは大きく2つの顔。黒川紀章が手がけた『森の空港』Terminal 1(本館)と、世界最大級のLCCターミナルklia2(AirAsiaの巨大ハブ)。両者の違いと、市内への行き方を押さえれば迷いません。
KLIAは大きく2つの顔。黒川紀章が手がけた『森の空港』Terminal 1(本館)と、世界最大級のLCCターミナルklia2(AirAsiaの巨大ハブ)。両者の違いと、市内への行き方を押さえれば迷いません。

マレーシアの玄関口クアラルンプール国際空港(KLIA)は、KL中心部の南、セパンの森の中にあります。じつはこの空港、2つのまったく違う顔を持っています。ひとつは1998年に開港したTerminal 1(本館)。日本人建築家黒川紀章「Airport in the Forest, Forest in the Airport(森の中の空港、空港の中の森)」という思想で設計し、ヤシの木を思わせる柱が森のような屋根を支える名建築です。もうひとつは2014年に開業したTerminal 2=通称klia2世界最大級の格安航空(LCC)専用ターミナルで、AirAsiaの巨大ハブ。直結するGateway@klia2という大型モールまで備えた“もうひとつの空港”です。
本記事では、この2ターミナルの違いと使い分け・建築の見どころ・2つを結ぶ移動・KLIA Ekspresやバスでの市内アクセス・免税ショッピングやグルメ・仮眠の設備を、実際の写真とともに整理します。なお、出発・到着の手続きや交通の早見はマレーシアの基本情報もあわせてご覧ください(本記事は空港“そのもの”の歩き方を扱います)。

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まず、黒川紀章の『森の空港』。

KLIAの本館=Terminal 1は、ただの空港ではありません。1998年の開港時、日本人建築家・黒川紀章が『森の中の空港、空港の中の森』というコンセプトで設計した名建築。降り立った瞬間に、その独特の天井が目に飛び込んできます。

ヤシの柱が支える、森のキャノピーT1・黒川紀章

ヤシの柱が支える、森のキャノピーForest Canopy

Terminal 1のチェックインホールを見上げると、茶色の波打つリブ屋根が大きくたわみ、円錐状の太い柱がそれを支えています。これは黒川紀章が「Airport in the Forest, Forest in the Airport」の思想のもと、ヤシの木の幹と森のキャノピー(樹冠)に見立ててデザインしたもの。柱の根元から放射状に伸びる骨組みがそのまま屋根を支える構造で、装飾ではなく力を受け止めるための形。手前のCC・C・Dのチェックインゾーンには出発便のフライト情報ボードが立ち、旅行者がスーツケースを押して行き交います。空港というより、人工の森の中に立っているような不思議な感覚に包まれます。

幾何学的な、柱と床のリズム

幾何学的な、柱と床のリズムGeometry

視点を変えて見ると、放射状に広がる円錐の柱頭と、稲妻のように折れ曲がる屋根のラインがよく分かります。マレー建築やイスラム幾何学の意匠を、コンクリート・鉄骨・ガラスの近代技術で表現したのがこの本館。足元の茶・黒・ベージュの星形を組んだ石貼りの床もまた幾何学模様で、天井と呼応するようにデザインされています。KLIAが単なる通過点ではなく“見るべき建築”であることが、歩いているだけで伝わってきます。1998年の開港当時から、この壮大な屋根は変わらずマレーシアの旅人を迎え続けています。

Terminal 1の制限エリア側に続く、複数階吹き抜けの免税・ショッピングゾーン。Costa CoffeeやMichael Korsなど各種店舗が並びます。本館は『歩く距離が長い』のも特徴なので、乗り継ぎは時間に余裕を持って。

Terminal 1の制限エリア側に続く、複数階吹き抜けの免税・ショッピングゾーン。Costa CoffeeやMichael Korsなど各種店舗が並びます。本館は『歩く距離が長い』のも特徴なので、乗り継ぎは時間に余裕を持って。

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本館の中を、歩いてみる。

Terminal 1は本館(メインターミナル)とサテライト棟に分かれ、その間を結ぶのが空港内列車『エアロトレイン』。森を模した木の天井の下を歩きながら、KLIAならではの空間を体験できます。

サテライト棟へ続く、木の回廊

サテライト棟へ続く、木の回廊Satellite Concourse

本館から制限エリアの奥へ進むと、木のスラット(細い板)を張った天井が連なるコンコースに出ます。ガラス張りの通路の先に「Aerotrain(エアロトレイン)」の青い案内サインが見え、その下を旅行者がスーツケースを引いて歩いていきます。両脇にはGuardian(ドラッグストア)Déliのベーカリーなどの店も。温かいオレンジの照明と木目の天井が、空港らしからぬ落ち着いた雰囲気を作り出しています。

多言語サインと、エアロトレイン本館⇄サテライト棟

多言語サインと、エアロトレインAerotrain

国際線ゲートA・B・G・Hやサテライト棟へは、空港内を走る無料の連絡列車「エアロトレイン」で移動します。天井から吊られた紺色の大型サインはマレー語・英語・日本語・中国語・アラビア語・タミル語を併記し、下部の電光表示には「WELCOME TO MALAYSIA」。なお、このエアロトレインは設備トラブルで一時運休していましたが、2025年7月に運行を再開しました。再開後も夜間の整備時間帯などは無料シャトルバスが代替・補完する運用なので、最新の運行状況は空港の掲示や公式で確認してください。

窓の外には、マレーシア航空機

窓の外には、マレーシア航空機On the Apron

搭乗橋まで進むと、窓の外の駐機場(エプロン)に白地に赤と青のラインのマレーシア航空機(ボーイング737)が翼を休めています。背景には丸い先端の管制塔と、その向こうに広がる緑。KLIAが文字どおり森に囲まれた空港であることが、ここからよく分かります。フルサービスの国際線で着いたなら、まずこの本館の壮大なスケールと緑の景色が、マレーシアの第一印象になるはずです。

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そして、もうひとつの空港 klia2。

KLIAのもうひとつの顔が、2014年に開業したTerminal 2=通称klia2。世界最大級のLCC専用ターミナルで、本館とはまったく別の建物。広く機能的で、若々しい雰囲気が漂います。

klia2は『Next Generation Hub』LCCターミナル

klia2は『Next Generation Hub』klia2

klia2の館内に入ると、白い星形(ヤシの葉のような)の柱頭が連なる近未来的な天井が広がります。中央のインフォメーションカウンターにはオレンジの「klia 2 Next Generation Hub」のサインとMalaysia Airportsのロゴ。本館の“森”の重厚さとは対照的に、こちらは明るく軽快で機能的2014年5月に開業した、格安航空(LCC)のために一から設計された世界最大級のターミナルで、いまや本館に並ぶ規模の旅客を裁いています。正式名称はKLIA Terminal 2ですが、地元でも旅行者でも「klia2(ケーエルアイエー・ツー)」の通称がすっかり定着しています。

記念撮影の定番、klia2モニュメント

記念撮影の定番、klia2モニュメントThe Monument

出発フロアの一角には、白い立体文字の「klia 2」モニュメントが置かれ、台座には「OPERATED BY MALAYSIA AIRPORTS」の文字。背後のゲートには「Welcome to klia2 Next Generation Hub」の看板が光ります。AirAsiaで旅立つ・帰り着く人にとって、ここはちょっとしたフォトスポット。本館とはロゴもカラーもまったく違うので、「自分の便はT1か、klia2か」を間違えると大変です。両ターミナルは離れた別の建物なので、出発前に必ず確認しておきましょう。

出発フロアと、フライト情報

出発フロアと、フライト情報Departures

klia2の出発フロアは、天井が高く開放的な大空間。「DEPARTURE INFORMATION」の大型ボードに、W・X・Y・Zといったゲートの便名がずらりと流れます。LCCのハブだけあって、東南アジア各地・中国・オーストラリアなどへの便が高頻度で出入りし、フロアはいつも活気にあふれています。チェックインや手荷物預けは基本的にセルフ&早めの行動が鉄則。出発の3〜4時間前には着いておくと、広いターミナル内の移動や保安検査の列にも余裕を持って臨めます。

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赤い翼の、AirAsiaハブ。

klia2を語るうえで欠かせないのが、マレーシア発の格安航空AirAsia。klia2はそのまさに本拠地。駐機場には赤い機体がずらりと並び、ターミナルにはセルフチェックイン機やGateway@klia2モールが広がります。

ずらりと並ぶ、赤いAirAsia機圧巻

ずらりと並ぶ、赤いAirAsia機AirAsia Fleet

klia2の搭乗ゲートから外を見ると、夕暮れのエプロンに赤い「AirAsia」の尾翼がずらりと一列に並ぶ圧巻の光景が広がります。機体には「airasia.com」「Everyone Can Fly」の文字。AirAsiaは“誰もが飛べる空を”を掲げてアジアのLCC市場を切り拓いた航空会社で、klia2はその巨大な拠点(ハブ)です。これだけの数の機体が集まる様子は、ここがLCCの一大基地であることを物語ります。飛行機好きなら、搭乗待ちの時間にこの眺めだけでも一見の価値あり。

セルフチェックインで、サクッとLCC流

セルフチェックインで、サクッとSelf Check-in

AirAsiaをはじめとするLCCでは、赤いセルフチェックイン機で自分で搭乗手続きをするのが基本。klia2のチェックインホールには「Self Check-in Kiosk」の機械がずらりと並び、旅行者が画面を操作してタグを印刷し、手荷物を預けています。頭上には白い雲のような照明が浮かび、klia2らしい軽快な空間。手続きはアプリやオンラインで事前に済ませておくとさらにスムーズです。LCCは受託手荷物が有料・サイズや重量の規定が厳しいので、予約時のオプションと規定の確認をお忘れなく。

直結モール Gateway@klia2出発前の楽しみ

直結モール Gateway@klia2Gateway@klia2

klia2に直結する大型ショッピングモールが「Gateway@klia2」。写真は虹色のロゴが付いたgateway@klia2の案内カウンターと、その上の巨大なフライト情報ボード(出発・到着が一画面に)。「BRANDS OUTLET」などの物販から飲食店、両替まで揃い、まさに“空港の中のモール”。出発前の買い物や食事はここで完結します。乗り継ぎや早朝便で時間をつぶすにも便利で、klia2が「ただ飛ぶだけの場所」ではないことを実感できるエリアです。

マレーシアの味、オールドタウン

マレーシアの味、オールドタウンLocal Taste

klia2のグルメで見かけたら寄りたいのが、マレーシアのカフェチェーン「OldTown White Coffee(オールドタウン・ホワイトコーヒー)」。黄色い看板が目印で、名物のイポー風ホワイトコーヒーやローカルな麺・カヤトーストが味わえます。旅立つ前にもう一杯、マレーシアらしい甘いコーヒーを——という締めにぴったり。klia2には他にもMarrybrown(マレーシア発のファストフード)やセブンイレブン、スターバックスなどが入り、深夜・早朝便でも何かしら開いているのが心強いところです。

日没のklia2エプロンを、滑走路の向こうまで見渡す。左手のサテライト棟に沿って赤いAirAsia機が長い列をつくり、夕陽が誘導灯の上に沈んでいきます。LCCの一大基地が、もっとも美しく見える時間帯です。

日没のklia2エプロンを、滑走路の向こうまで見渡す。左手のサテライト棟に沿って赤いAirAsia機が長い列をつくり、夕陽が誘導灯の上に沈んでいきます。LCCの一大基地が、もっとも美しく見える時間帯です。

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2つのターミナルと、市内への足。

KLIAで最初に押さえるべきは『自分の便はT1か、klia2か』。両者は離れた別の建物で、行き来は無料シャトルかKLIA Ekspresで1駅。そして市内へは、速いKLIA Ekspresか、安いバス。それぞれの所要と目安を把握しましょう。

KLIA Ekspresで、市内へ最速約28分

KLIA Ekspresで、市内へ最速KLIA Ekspres

市内へ最速・最も時間が読めるのがKLIA Ekspres(空港特急)KLセントラル駅からTerminal 1まで約28分、Terminal 1からklia2までは約3分で結びます。写真はKLセントラルのプラットフォームに停車中の車両で、白地にマゼンタの帯とバティック調の装飾が特徴。運賃は片道 約55リンギット(約2,200円)(公式アプリ・サイトのオンライン購入で約10%引き)で、概ね20分間隔で運行します。渋滞の影響を受けないので、市内への到着時刻を確実に読みたいなら断然これ。料金・ダイヤは変わることがあるため、最新は公式でご確認を。

空港側の駅から、迷わず乗る

空港側の駅から、迷わず乗るAt the Airport

空港側では、Terminal 1・klia2それぞれの地下(ターミナル直結)にKLIA Ekspres/KLIA Transitの駅があります。写真はklia2駅のプラットフォーム案内で、ピンクとブルーのサインに「KLIA Ekspres/KLIA transit」、停車駅としてKLIA・Salak Tinggi・Putrajaya & Cyberjaya・Bandar Tasik Selatan・KL Sentralが並びます。各駅停車のKLIA Transitと直行のKLIA Ekspresがありますが、いずれもKLセントラルへ。到着したらまず案内表示に従って地下の駅へ降りれば、迷うことはありません。

ハブはKLセントラル

ハブはKLセントラルKL Sentral

KLIA Ekspresが到着するKLセントラル(Kuala Lumpur Sentral)は、KLの巨大な交通ハブ。MRT・KTM・RAPID KL(LRT/モノレール)各線が集まり、ここから市内のどこへでも乗り換えられます。写真は朝のコンコースで、「KLIA Ekspres」「KLIA Transit」の案内や、駅直結のホテル「aloft」のサイン、旧正月の赤いランタンが見えます。KLセントラル周辺はホテルも多く、市内観光の起点に最適。空港から出てまずここに荷物を置く、という旅程にすると効率的です。

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免税・グルメ・仮眠の設備。

出発前のお楽しみと、長い乗り継ぎの過ごし方。KLIAには本館・klia2それぞれに免税店やローカルグルメ、両替、SIM、そして仮眠できるホテルまで揃っています。深夜・早朝便でも安心の設備を見ていきましょう。

本館の名物店、ヤクン・カヤトーストT1

本館の名物店、ヤクン・カヤトーストYa Kun

本館Terminal 1の制限エリアには、森のキャノピー屋根の下に飲食店が点在します。写真は「Ya Kun Kaya Toast(ヤクン・カヤトースト)」で、円錐状のヤシ柱のすぐ足元に店を構えています。手前にはTravelexの両替カートやKLの絵はがきも。黒川建築の壮大な天井の下でローカルな朝食を食べる、というのはKLIAならではの体験。本館にはこのほかにもマレー・中華・各国料理の店が並び、最後にもう一度マレーシアの味を楽しめます。

制限エリア内で眠れる Aerotel仮眠

制限エリア内で眠れる AerotelTransit Hotel

深夜着・早朝発でしっかり眠りたいなら、空港内の時間貸しホテルが便利。写真はklia2エリアの「Aerotel(エアロテル)」のフロントで、円の中に「A」を組み合わせたロゴと大理石調の受付が目印。サインには出発(Departures)・到着(Arrivals)方向の案内も。このほかKLIAにはPlaza Premium系のラウンジやトランジットホテル、カプセルホテルなどもあり、シャワーや休憩だけの利用も可能。料金・空室・営業形態は変わりやすいので、利用前に必ず公式で最新を確認してください。

SIM・モバイル通信もここで

SIM・モバイル通信もここでSIM Card

到着してすぐネットを使いたいなら、空港のSIMカード販売スタンドが手軽。写真はklia2の「Tune Talk」のキオスクで、「TRAVELLER DATA PLANS(旅行者向けデータプラン)」を掲げています。マレーシアはプリペイドSIMが安く、旅行者向けの短期データプランも豊富。パスポートを見せればその場で開通してくれます。eSIM派は事前に手配しておけば、到着即オンライン。両替(後述)と通信を空港で済ませておけば、市内に出てからの行動がぐっとスムーズになります。

両替は『使う分だけ』が基本両替

両替は『使う分だけ』が基本Money Exchange

空港にはMaybank(メイバンク)CIMB・Travelexなどの両替カウンターが各所にあります。写真は黄色いトラのロゴのMaybank Money Exchange。空港の両替はKL市中(武吉免登やKLセントラル周辺)よりレートがやや不利なことが多いので、当面の交通費・飲食代など“使う分だけ”を空港で替え、まとまった額は市中で替えるのが賢いやり方。とはいえ深夜・早朝でも開いている窓口があるのは空港の安心感。ATMでの現地通貨引き出しも選択肢です。

◎ おすすめポイント
  • 黒川紀章の名建築。本館T1は“森の空港”そのもので見ごたえあり
  • klia2はAirAsiaの巨大ハブ。LCCでアジア各地へ安く飛べる
  • KLIA Ekspresで市内まで約28分と速く、時間が読める
  • 免税・ローカルグルメ・仮眠ホテル・両替・SIMまで設備が充実
△ 注意点・知っておきたい点
  • T1とklia2は離れた別の建物。発着ターミナルの確認は必須
  • 本館はとにかく広く、歩く距離が長い(乗り継ぎは余裕を)
  • KLIA Ekspresはやや高め(節約ならバス/時間はかかる)
  • エクスプレス料金・エアロトレインの運用など変動しやすい(公式で確認)
💡 KLIAを使いこなすコツ
編集部の評価(5段階)
建築・見ごたえ(T1) ★★★★★ 黒川紀章の“森の空港”は必見
LCCハブとしての利便(klia2) ★★★★★ AirAsiaでアジア各地へ安く
市内アクセス ★★★★ KLIA Ekspresは速いがやや高め
設備の充実 ★★★★ 免税・グルメ・仮眠・両替が揃う
分かりやすさ ★★★★★ 2ターミナルが離れている点に注意

ひとつの空港に、2つの物語

クアラルンプール国際空港のおもしろさは、まったく性格の違う2つのターミナルが、ひとつの空港の中に共存していることにあります。本館Terminal 1は、黒川紀章が「Airport in the Forest, Forest in the Airport」という思想で造り上げた1998年の名建築。ヤシの木を思わせる柱が森の屋根を支え、サテライト棟の中央には本物の熱帯雨林が広がる——空港そのものが“見るべき建築”になっています。降り立った瞬間に目に入るあの壮大な茶色の天井は、間違いなくマレーシアの第一印象として記憶に残ります。

一方のklia2は、2014年に開業した世界最大級のLCC専用ターミナル。白い軽やかな天井の下に、赤いAirAsiaのセルフチェックイン機がずらりと並び、駐機場には何機もの赤い尾翼。直結するGateway@klia2というモールまで備え、“もうひとつの空港”として独立した賑わいを見せています。本館の重厚な森と、klia2の若々しいハブ——この対比こそが、いまのマレーシアの旅のかたちを映しているようにも思えます。

旅行者として大事なのは、まず「自分の便はT1か、klia2か」を取り違えないこと。そして市内へは、速くて時間の読めるKLIA Ekspres(約28分)か、安く済ませるバスか、ドアtoドアのGrabか——目的に合わせて選ぶこと。この2つさえ押さえておけば、KLIAでの出入りはぐっとスムーズになります。森の空港と赤いハブ。マレーシアの旅は、この個性的な玄関口から始まり、ここで締めくくられます。皆さんの旅のお役に立てれば幸いです。

森の空港で降り立ち、赤いハブから飛び立つ。
クアラルンプールの旅は、この空港から始まります♪

KLIAはKL中心部の南・セパン。市内(KLセントラル)へはKLIA Ekspresで約28分(片道 約RM55)、バスなら1時間強。Terminal 1とklia2は離れた別の建物で、間は無料シャトルかKLIA Ekspresで1駅。
KLIAはKL中心部の南・セパン。市内(KLセントラル)へはKLIA Ekspresで約28分(片道 約RM55)、バスなら1時間強。Terminal 1とklia2は離れた別の建物で、間は無料シャトルかKLIA Ekspresで1駅。

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