ここが効く。
マリーナ マンダリン シンガポール宿泊記 ― 中心部観光の拠点に手頃な好立地ホテル
- エリア・立地
- マリーナベイ真正面。マーライオン徒歩約10分/ガーデンズバイザベイ徒歩約15分
- 部屋タイプ
- 広さは実質2タイプ(31〜33㎡/スイート63〜66㎡)。あとは眺望・クラブ利用で区分
- 価格帯
- デラックスでSGD294〜(約3.5万円〜)・スイートは645〜。※別途税・サービス料が約2割上乗せ/朝食別
- 施設
- プール(取材時は改装中)/キッズルーム完備(9:00〜21:00)/吹き抜けの大ロビー
- 朝食
- 広々とした会場でビュッフェ。洋・中・インド・日本食まで幅広い(料金は別付け、当初から付けるのが無難)
- 最寄り・アクセス
- Promenade駅まで徒歩少々(やや歩く)。チャイナタウン・リトルインディア等へ1本。タクシー/Grabも便利
- ブランド
- メリタス系(マレー半島ローカル)。有名ブランドではないが立地と価格のバランスが良い
- 注意
- 2020年1月より「パークロイヤル コレクション マリーナベイ」にリブランド済。本記事はマリーナマンダリン時代の宿泊レポート
シンガポール観光で便利なのは、やはり中心部マリーナエリアのホテル。ただこのエリアはマリーナベイサンズ、ラッフルズ、フラートン、リッツカールトン…と名だたる高級ホテルが林立し、とにかく値段が高いのが悩みどころ。そんな中、リッツカールトンとマンダリンオリエンタルの並びに立つのがこのマリーナマンダリンです。立地も眺望も良く、なんとか手の届く価格で泊まれることが多い——結論から言うと、かなりおすすめのホテルでした。
まず、立地。
ここの売りは圧倒的にマリーナベイエリアへのアクセス。ガーデンズバイザベイへの近さは、マリーナベイサンズ・リッツカールトン・マンダリンオリエンタルに次ぐ4番手。名だたるホテルに食い込む好立地が、このホテルの一番の価値です。
徒歩圏主要観光地がほぼ徒歩圏Marina Bay Front
マーライオンまで徒歩約10分、ガーデンズバイザベイまで約15分。マリーナベイサンズ、シンガポールフライヤーと、現代シンガポールを象徴するスポットがすべて歩いて回れる立地です。道もきれいに整備されていて歩きやすく、夜は金融街の夜景が見渡せます。大型ショッピングモールもすぐ隣で、買い物にも食事にも困りません。

マリーナベイがすぐそこMarina Bay
何より素晴らしいのは、このマリーナベイの景色が歩いてすぐだということ。夜のタクシー乗り場は大混雑するので、歩いて行き来できるのは大きな利点です。Promenade駅まではやや歩きますが、そこからチャイナタウン・フォートカニング・リトルインディアまで一本。観光の拠点としてはぴったりの立地だと感じました。
価格帯と、部屋タイプ。
最大の売りはお値段。さすがに「安い」とは言えませんが、このエリアの高級ホテル群の中では比較的手が届く価格帯。周辺ホテルとは1泊1〜2万円ほど違うので、連泊するほど差が効いてきます。

この立地では“最低ライン”の価格Rates
デラックスでSGD294〜(約3.5万円〜)、スイートで645〜。記載料金には税・サービス料が含まれず、ざっくり2割ほど上乗せになる点は注意。料金は朝食なしの設定で、後付けすると高くつくので付けるなら最初からが無難です。観光客が非常に多いトップエリアで、この立地ならほぼ最低ラインの価格。これ以上下げるなら立地を諦める必要があります。
部屋タイプは名前こそ多彩(デラックス/エグゼクティブデラックス/プレミア/メリタスクラブ/各種スイート…)ですが、広さで見れば実質2タイプ。スタンダードが31〜33㎡、スイートが63〜66㎡で、あとは部屋の配置・眺望・クラブ利用の有無で区分されている形です。
圧巻の、ロビー。
このホテルで強く印象に残ったのが大ロビー。エントランスからエレベーターで上がった先に広がる、全体が吹き抜けの巨大な空間。これはかなりのインパクトでした。
エレベーターを上がってすぐこの景色。全体が吹き抜けで、写真では伝わりにくいほど広い。


左:上から見下ろすロビー。ここのフロアが朝食会場も兼ねる。右:別角度から。見える壁面が全部客室で、見下ろすと怖いくらいの高さ。
迫力シースルーのエレベーターSee-through Lift
見上げるとエレベーターはシースルー。吹き抜けを上下するので迫力は抜群です。エントランス階ではチェックインできず、荷物やタクシーの対応をコンシェルジュがしてくれて、チェックインは上のロビー階で行う構成。古さよりも、まずこのスケール感に圧倒されました。


左:チェックインカウンター。右:ロビーからプールへも行ける(取材時は改装中で利用できず)。

プールは改装中だったPool (Under Renovation)
あいにく取材時はプール改装の時期と重なり、利用できませんでした。お部屋から見えた遠景がこちら。コンクリートをがっつり剥がして作り直していたので、相当しっかりした改装の様子。リニューアル後は良いプールになりそうです。
客室を、見る。
今回宿泊したのは一番お手頃なデラックス。一番狭いタイプですが、滞在には何も困らない十分な広さ。設備に古さもそこまで感じず、シティホテルには珍しいバルコニー付きでした。

デラックスでも十分な広さDeluxe Room
一番狭いデラックスでも、このくらいの広さがあります。普通に十分で、滞在に困ることはありません。大きなソファも机もあり、快適に過ごせました。装飾が少し特徴的なのもこのホテルらしいところです。


左:窓側から見た室内。装飾がやや個性的。右:部屋の隅から。ソファも机もしっかりあって設備に古さは感じにくい。
珍しいバルコニー付きBalcony
シティホテルには珍しくバルコニーがあって外に出られます。のんびり風に当たれるのは嬉しいポイント。通常の眺望は普通ですが、バルコニーから頑張って左を見るとシンガポール金融街が見え、夜景は迫力があります(部屋から普通に見える眺望ではない点は留意を)。
バルコニーから左方向。金融街が見える。もう少し高層ならマーライオンも見えそう。


左:クイーンサイズのベッド。右:ベッドサイド。機材はやや古いがあまり使わないので問題なし。

収納・クロークCloset & Safe
入口には荷物置き場のスペースもあり、収納は豊富な印象。クロークは広々としていてバスローブ付き、セキュリティボックスも備わっています。基本的な設備はしっかり揃っていました。


左:水は無料(ソファ脇に置かれたエビアンはフェイクで有料なので注意)。右:ミニバー。チェックアウト前に確認があるのは珍しい。
バスルームと、コンセント。
バスルームは設備が充実。一方で、このクラスとしては意外な“弱点”もありました。
使い勝手◎まさかのダブルシンクBathroom
バスタブとお手洗い、そしてシャワーは別室という構成。さらにまさかのダブルシンクでちょっと驚きました。こういう使い勝手のいい設備は素直に嬉しいところです。


左:シャワールームは別室。広くはないが独立しているのが嬉しい。右:アメニティはメリタスオリジナル。
要注意コンセントが日本のままだと使えないPower Outlet
個人的に一番驚いたのがコンセント。日本のプラグが刺さりません。このクラスなら万国共通タイプが標準でも良さそうですが、ありませんでした(一番安いデラックスゆえかもしれず、気になる方はホテルに要確認)。変換コネクタは大きめのダイソーで安く買えます。なお変圧器は別なので、シンガポールの230V対応製品を使うよう注意してください。
朝食を、食べる。
朝食会場はロビー階。大型ホテルらしく広々としていて、装飾が丁寧で見ているだけでも楽しい。洋食から中華、インド系、さらに日本食まで、種類はかなり幅広く揃っていました。


左:広々とした朝食会場。右:飲み物コーナー。装飾が凝っていて楽しげな雰囲気。

洋食の定番ひと通りWestern
ベーコンやマッシュポテトなどの温かい料理、サラダにチーズ、シリアルと定番はひと通り。奥にはエッグステーションもあります。装飾が凝っていて、料理を選んで回るだけでも気分が上がる会場でした。


左:カレーコーナー。右:インド系も充実している。
個人的に好き中華・ヌードルステーションChinese & Noodles
中華エリアもあって、麺類やおまんじゅうも。ヌードルステーションもあり、こういうその場で作ってくれる系は個人的に好きなポイントです。シンガポールらしく多国籍な品揃えが楽しめます。


左:パンコーナー。クロワッサンからデザート系まで種類豊富。右:フルーツも種類が多い。

日本食コーナーもJapanese Corner
嬉しいことに日本食コーナーもありました。うどんやカリフォルニアロール、味噌汁にごはんなどなど。海外で日本食が選べるのはありがたい。ちなみに「幻の鮭 鮭児」の写真が飾ってありましたが、もちろん現物はありません(どこから持ってきたのか…)。
子連れに効く、キッズルーム。
子連れにとって超重要な設備が、なんとこのホテルにはあります。シティホテルでこれがあるのは、かなり珍しい。
子連れ◎キッズルーム完備Kids' Room
キッズルームが完備されているんです。シティホテルでキッズルーム付きはかなり珍しく、これは普通にありがたい。営業時間は朝9時〜夜9時までと、お子様タイムをしっかりカバー。中身もしっかり揃っていて、子連れ旅には大きな安心材料になりました。
周辺施設は、充実。
あまり紹介されませんが、この一帯は大型ショッピングモールが林立するエリア。マリーナスクエア、ミレニアウォーク、サンテックシティの3つがつながっていて、観光のあとはここだけで十分楽しめます。


左:すぐ隣のマリーナスクエア。右:ミレニアウォーク。モールごとに特色があって歩くだけで楽しい。

ガーデンズバイザベイも徒歩圏Walk to Gardens
ガーデンズバイザベイも全然徒歩圏。夜はタクシー乗り場が大混雑するので、歩いて行けるのは嬉しいところです。近いとはいえ1キロちょっとはあるので、昼間は熱中症に注意。とはいえ歩いているだけで楽しいエリアなので、距離はあまり気になりませんでした。なおモールは21〜22時頃に閉まるので、夜は時間に注意を。
- マリーナベイへの圧倒的なアクセス。主要観光地が徒歩圏
- 高級ホテル林立エリアで比較的お手頃(周辺と1泊1〜2万円差)
- 吹き抜けの大ロビーがインパクト大
- シティホテルに珍しいバルコニー&キッズルーム
- 朝食は洋・中・印・日本食まで幅広い
- ダブルシンクなど使い勝手のいい設備
- コンセントが日本のまま使えない(変換コネクタ必須)
- いわゆる有名ブランドではない(メリタス系)
- 取材時はプールが改装中で利用不可
- 通常の眺望は普通。良い景色はバルコニーから
- 最寄り駅までやや歩く(電車多用派には不向き)
- 表示料金に税・サービス料が約2割上乗せされる。予算は1.2倍で見ておく
- 朝食は後付けより最初から付ける方が結局お得
- 変換コネクタを必ず持参(大きめダイソーで安価/変圧器は別・230V対応品を)
- 良い景色を見たいならマリーナベイビュー系の部屋か、高めの階層を狙う
- 連泊するほど割安感が効く。周辺高級ホテルとの価格差が積み上がる
- 周辺モールは21〜22時頃に閉店。夜の買い物・食事は早めに
泊まってみての感想
正直に言うと、行く前は「マンダリンオリエンタルと名前が似ているけれど、ローカル系のホテルだしどうだろう」と少し身構えていました。ところが実際に泊まってみると、これがかなり良かった。一番効いたのは、やっぱり立地です。マリーナベイ真正面で、マーライオンもガーデンズバイザベイも歩いて行ける。夜のタクシー渋滞を横目に、てくてく歩いて夜景を見に行けるのは本当に快適でした。
ホテル自体も、吹き抜けの大ロビーは圧巻でしたし、客室も一番安いデラックスで十分な広さ。ダブルシンクやバルコニー、キッズルームと、地味に使い勝手のいい設備が揃っていて、滞在中はとても快適でした。気になったのはコンセントくらい。日本のプラグが刺さらないのは意外でしたが、変換コネクタさえ持っていけば済む話です。
結局のところ、これといった欠点が見当たらないホテルでした。立地は重視したいけれど予算は抑えたい——そんな人には真っ先に候補に挙がる一軒です。もちろん「どうせなら有名ホテルに」という人はそちらでいいと思いますが、連泊しながらマリーナベイを徒歩で歩き回りたい人には、本当におすすめ。皆様の旅が楽しいものとなりますように。
立地も、価格も、ちょうどいい。
マリーナベイを歩いて楽しみたい人へ♪

マリーナベイを、もっと。






