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Merdeka 118
KLの空に、
新しい尖塔。
取材・写真 編集部678.9m・世界2位
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Merdeka 118(ムルデカ118)ガイド ― KLの新シンボル、世界2位の超高層タワー

タイプ
世界2位の超高層ビル(KL/マレーシアの新シンボル)
高さ
678.9m・118階(地下5層)。2023年完工・2024年1月開業(KLタワー・ペトロナスを抜く)
展望台
The View at 118(116階=地上約566m/118階=約519m・東南アジア最高)。一般公開は2026年後半予定・料金未発表(公式確認を)
場所
KL旧市街の南、スタジアム・ムルデカ(1957年独立宣言の地)隣
最寄り
MRT「Merdeka」駅(カジャン線)に隣接・Entrance Dから直結(旧市街・チャイナタウンから徒歩圏)
見どころは“どこから眺めるか”。スカイライン・街からの見上げ・独立の地・ホテルからのビュー。
見どころは“どこから眺めるか”。スカイライン・街からの見上げ・独立の地・ホテルからのビュー。

クアラルンプールのスカイラインに、近年すっと現れた鋭い尖塔——それがMerdeka 118(ムルデカ118)です。高さ678.9m・118階で、ドバイのブルジュ・ハリファ(829.8m)に次ぐ世界第2位の超高層ビル。2023年に構造が完工し、2024年1月にグランドオープン。長年KLの顔だったKLタワー(421m)やペトロナス・ツインタワー(452m)を一気に抜き去りました。建つのは1957年に独立(ムルデカ)が宣言されたスタジアム・ムルデカの隣。名前の「ムルデカ=独立」にも、その場所の意味が込められています。最上部には東南アジア最高の展望台「The View at 118」も控え、KLの新しい主役になりつつあります。

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まず、スカイラインの主役に。

KLのどこにいても、ふと視界に入る鋭いシルエット。ペトロナス・KLタワーと並ぶと、その圧倒的な高さがよく分かります。新旧の高さの象徴が、一画面に収まる瞬間です。

三大タワーが、一望に絶景

三大タワーが、一望にThree Towers

昼のKL全景。Merdeka 118・ペトロナス・ツインタワー・KLタワーが一画面に収まります。長らくこの街の高さの象徴だった二つのタワーより、ムルデカ118が頭ひとつ抜けているのが一目瞭然。452m・421mを678.9mが上回る——数字だけでなく、見た目でもスカイラインが塗り替わったのが伝わります。

際立つ、鋭い尖塔

際立つ、鋭い尖塔The Spire

正面から捉えると、ガラスの面を幾重にも折った独特のシルエットがよく分かります。頂部に向かってすっと細くなり、てっぺんは細い尖塔(スパイア)。この尖塔まで含めて678.9mです。ただ高いだけでなく、面の折れ方ひとつとっても語れる——そういう一棟だと、近くで見ると実感します。

夜は、光の競演夜景

夜は、光の競演Night Skyline

日が落ちると、KLの夜景にもうひとつ高い灯りが加わります。金色に輝くペトロナス、サーチライトを放つKLタワー、そして頭上に伸びるムルデカ118——三本の塔が同じ画面で光る眺めは、この街ならでは。手前の幹線道路には車のライトの帯が流れ、新旧のランドマークが夜空に競い合います。

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菱形のファサードと、独立の手。

近くで見ると、ただの“ガラスの箱”ではないことが分かります。全身を覆う三角の面、ダイヤモンドのように尖った頂部——そのデザインには、マレーシアの歴史と工芸が織り込まれています。

ダイヤモンド状のガラス面デザイン

ダイヤモンド状のガラス面Faceted Facade

設計はオーストラリアの建築家フェンダー・カツァリディス(RSP KLと協働)。外壁は三角形のガラスを無数に組み合わせた多面体(ファセット)で、光の角度によって表情が変わります。このダイヤモンド状の面はマレーシアの伝統工芸の文様に着想を得たもの。手前にカラフルなストリートアートの壁が重なると、新旧のコントラストがいっそう際立ちます。

真下から見上げる、迫力圧巻

真下から見上げる、迫力Look Up

ビルの足元まで行って真上を見上げると、面が一点に収束していくような迫力。頂部の鋭い尖塔のシルエットは、1957年に初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマンが独立を宣言したときの“差し伸べた手”のポーズに重ねられた、ともいわれます。隣の建物との間を渡るスカイブリッジ越しに見上げる構図も、迫力満点です。

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街から、見上げる。

高さは遠くから眺めるのもいいですが、旧市街の路地から見上げると、新旧のコントラストが面白い。撮影スポットとしても優秀です。

ショップハウスの先にフォトスポット

ショップハウスの先にOld & New

チャイナタウン近くの路上から見上げると、手前にはカラフルな低層ショップハウス、その奥に超高層のムルデカ118。古い街並みと最新の尖塔が一枚に収まる、KLらしい新旧のコントラストです。歩いていてふと現れるこの構図は、思わず足を止めて撮りたくなります。

交差点越しに、どんと

交差点越しに、どんとStreet View

街なかの交差点から望むと、車や街路樹の向こうにそびえる姿が日常の風景に溶け込んでいます。観光名所というより“街の新しい背景”として、すっかりKLの一部になりつつある——そんな存在感が伝わってきます。とくに旧市街側からは、低層の建物が前景になって高さが際立ちます。

マスジット・ネガラの通りから

マスジット・ネガラの通りからCivic District

独立広場の南西、国立モスク(マスジット・ネガラ)やイスラム美術館が集まる官庁・文化エリアの通りからも、ムルデカ118はよく見えます。手前にはイスラム様式の門、左奥には旧来のシンボルだったKLタワー。独立・宗教・文化の施設が集まる一角に、世界2位の塔が加わった——KLの“顔”が更新されていく様子が、この一枚に詰まっています。

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独立の地に、建つ。

ムルデカ118が建つのは、ただの空き地ではありません。1957年に独立が宣言されたスタジアム・ムルデカの隣で、すぐ近くには英国統治時代の歴史的建造物も残ります。

独立広場と、歴史の街並み

独立広場と、歴史の街並みMerdeka Square

近くのムルデカ(独立)広場周辺には、ムガル様式の歴史的建造物が残ります。独立宣言の舞台となったこのエリアに、世界2位の超高層が加わったわけで、“独立”という言葉でつながる新旧を一度に味わえる、象徴的な一角になっています。広場の芝生と植民地時代の建物、その背後の現代の塔——時代が層になって見えます。

左:改修中のマスジット・ジャメのミナレットと、奥にそびえるムルデカ118。右:英国統治時代のスルタン・アブドゥル・サマド・ビル。旧市街の歴史建築が足元に残る。
左:改修中のマスジット・ジャメのミナレットと、奥にそびえるムルデカ118。右:英国統治時代のスルタン・アブドゥル・サマド・ビル。旧市街の歴史建築が足元に残る。

左:改修中のマスジット・ジャメのミナレットと、奥にそびえるムルデカ118。右:英国統治時代のスルタン・アブドゥル・サマド・ビル。旧市街の歴史建築が足元に残る。

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泊まって、眺める。

展望台の一般公開はまだ先(2026年後半予定)ですが、いま“高いところから望む”手段がひとつ増えました。2025年8月、ビルの最上層にパーク・ハイアットが開業。客室や高層ホテルから、尖塔とスカイラインを贅沢に眺められます。

シティビューの客室2025年開業

シティビューの客室City View Room

ムルデカ118の最上層(75階より上)には、2025年8月にパーク・ハイアット・クアラルンプールが開業しました。とはいえ眺めの良い高層ホテルはこのビルに限らずKL各所にあります。写真は旧市街のショップハウスを描いた壁画が印象的な客室で、窓の外にはKLのスカイライン。尖塔を望む部屋でくつろぐ時間は、展望台が開く前のいま、ひときわ贅沢です。

ジムからも、街を見下ろす

ジムからも、街を見下ろすSky Gym

眺めを楽しめるのは客室だけではありません。高層ホテルでは、フィットネスジムやラウンジも床から天井までの大きな窓で、トレッドミルを走りながらKLの街並みを見下ろせることも。汗をかきながら遠くにKLタワーやムルデカ118の尖塔を望む——そんな“ながら絶景”も、高層ホテルならではの楽しみ方です。

ルーフトッププールの水面越しに、ムルデカ118の尖塔(右)とKLタワー(左)を望む。泳ぎながらこの眺めを独り占めできるのが、高層ホテル泊の贅沢。

ルーフトッププールの水面越しに、ムルデカ118の尖塔(右)とKLタワー(左)を望む。泳ぎながらこの眺めを独り占めできるのが、高層ホテル泊の贅沢。

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そして、展望台へ。

この塔の“本命”は、やはり最上部の展望台。東南アジアでいちばん高い場所から街を見下ろせる——その日を、いまは静かに待つ段階です。

The View at 118(公開予定)2026後半予定

The View at 118(公開予定)The View at 118

最上部には展望施設「The View at 118」が設けられ、116階(地上約566m)と118階(約519m)の2層で構成されると案内されています。実現すれば東南アジアで最も高い展望台。ただし一般公開は2026年後半の予定で、料金も正式発表されていません(ペトロナス展望台より高めになるとの見方もあります)。麓の「118 Mall」も2026年中の開業予定。訪問を計画する際は、必ず公式サイトで最新の公開状況を確認してください。

◎ おすすめポイント
  • 世界2位の超高層という分かりやすいインパクト
  • 菱形ガラスのファサードとダイヤモンド状の頂部が美しい
  • 独立広場・旧市街の歴史建築とセットで歩ける
  • MRT「Merdeka」駅に隣接しアクセス良好
  • 街の路地から見上げる新旧コントラストが映える
△ いまいち・注意点
  • 展望台の一般公開は2026年後半予定(行く時期は公式確認を)
  • 今は“眺める・見上げる・泊まる”が中心(一般客が中に入る体験は限定的)
  • 展望台の料金は未発表。開業後はペトロナスより高めとの見方も
  • 麓の118 Mallは開業準備中・周辺は再開発の途上で工事区画もある
💡 行く前に知っておきたいコツ
編集部の評価(5段階)
インパクト ★★★★★ 世界2位の高さは圧巻
デザイン ★★★★★ 菱形ファサード×尖塔が美しい
歴史の文脈 ★★★★ 独立の地・旧市街と隣接
アクセス ★★★★★ MRT駅に隣接・旧市街徒歩圏
体験の幅 ★★★★★ 展望台公開待ち(2026後半予定)

独立の地に立つ、新しい主役

正直、「高いビルが一本増えただけでしょ」と思っていました。ところが実際にKLを歩くと、街のあちこちからふいにこの鋭い尖塔が視界に入る。長年見慣れたペトロナスやKLタワーより明らかに高く、スカイラインの主役が代替わりしたことを肌で感じます。とくにチャイナタウンの古い路地から見上げた時の、低層ショップハウスと超高層の新旧コントラストが面白かったです。近づいてみると、全身を覆う三角のガラス面が光を受けて表情を変え、ただの“ガラスの箱”ではないことがよく分かりました。

そして何より、ここが独立が宣言された地のすぐ隣だという文脈が効いています。1957年8月31日、スタジアム・ムルデカで初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマンが「ムルデカ!」と七度叫び、マラヤの独立が宣言されました。そのスタジアムは2007〜09年に当時の姿へ復元され、UNESCOの遺産賞も受けています。その歴史の隣に、独立を名に冠した世界2位の塔が加わる——尖塔のポーズが独立宣言の“差し伸べた手”に重ねられているという話を知ると、見え方が変わってきます。

展望台「The View at 118」の一般公開は2026年後半の予定で、まだ中に入って東南アジア最高の眺めを味わうことはできません。それでも、2025年に最上層のパーク・ハイアットが開業し、“高いところから望む”選択肢は増えました。いまは旧市街歩きの“新しい背景”として、また高層ホテルからの眺めとして楽しむのが正解だと思います。展望台が開けば、この塔の魅力はもう一段増すはず。その日を楽しみに待ちつつ、まずは街から見上げてみてください。皆さんの旅のお役に立てれば幸いです。

街のどこからでも、目に入る一本。
旧市街歩きとあわせてぜひ♪

晴れた日のムルデカ118。手前のアスコットなどKL都心のビル群を従えるように、すらりと立つ。

晴れた日のムルデカ118。手前のアスコットなどKL都心のビル群を従えるように、すらりと立つ。

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