セントーサ
▶ セントーサ
Resorts World Sentosa
島まるごと、
ひとつのリゾート。
取材・写真 編集部Sentosa Island
▶ セントーサ島

リゾート・ワールド・セントーサ完全ガイド ― 島まるごと統合リゾートの歩き方

セントーサ島の北側、モノレールを降りてすぐに広がる巨大な複合施設がリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)です。ユニバーサル・スタジオ、シンガポール水族館、巨大ウォーターパーク、6軒のホテル、カジノ、そして無数のレストランとショップ——これらがひとつの「統合リゾート(IR)」としてまとまっています。2010年開業、開発したのはマレーシア系のゲンティン・シンガポール。じつは「セントーサ島」と「RWS」は別物で、島の中にこのリゾートがある、という位置関係です。この記事では各アトラクション単体ではなく、RWS全体をどう歩くか・各施設がどう位置づけられているかを主役にご案内します(ユニバーサルの中身は専用記事へ)。

RWSは“箱物”の集合体。ユニバーサル・水族館・プール・ホテル・カジノが、中央のモール FestiveWalk を軸につながっています。
RWSは“箱物”の集合体。ユニバーサル・水族館・プール・ホテル・カジノが、中央のモール FestiveWalk を軸につながっています。
タイプ
セントーサ島の統合リゾート(IR)。テーマパーク・水族館・プール・ホテル・カジノ・モールの複合施設
場所
セントーサ島の北側。島の玄関口=セントーサ・エクスプレス「Resorts World」駅を降りてすぐ
開業
2010年1月20日開業(カジノは同年2月14日)。開発はマレーシア系のゲンティン・シンガポール、総工費 約65.9億Sドル
主な施設
ユニバーサル・スタジオ/シンガポール水族館(旧S.E.A.アクアリウム)/アドベンチャー・コーブ/ホテル群/カジノ/FestiveWalk
回り方
各施設は個別チケット制。まる1日〜。USSだけで半日、水族館+プールでもう半日が目安
注意
料金・営業は施設ごとで変動が大きい(最新は公式で確認を)。USSの詳細は専用記事
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まず、RWSの“全体像”を掴む。

RWSは単独のテーマパークではなく、いくつもの施設が集まった一帯。最初に位置関係を頭に入れると、迷わず効率よく回れます。玄関口・中央モール・各アトラクションの並びを押さえましょう。

玄関口はユニバーサルの地球儀目印

玄関口はユニバーサルの地球儀USS Globe

モノレール「Resorts World」駅を降りて広場に出ると、まず目に入るのが回転するユニバーサルの地球儀とゲート。ここがRWSの象徴的な入口で、待ち合わせや写真スポットの定番です。夜はライトアップされてさらにきれい。RWS全体の“中心の目印”として覚えておくと便利です。

石貼り&白い大屋根の建築

石貼り&白い大屋根の建築Architecture

RWSの建物は、ベージュの石貼り外壁に白い網目状の巨大キャノピー屋根が架かる独特の造り。常夏のシンガポールでも、この屋根のおかげで日差しと雨をしのぎながら屋外を歩けます。施設間の移動はこの屋根の下の通路がメイン動線になります。

施設はサインを頼りに進む重要

施設はサインを頼りに進むWayfinding

RWSは広いので、各所の青い案内サインが頼り。「S.E.A. Aquarium」「Adventure Cove Waterpark」「Dolphin Island」など、行きたい施設の方向を確認しながら歩きます。なお水族館は2025年にシンガポール水族館(Singapore Oceanarium)として拡張・改称されたので、最新のサイン表記は変わっている可能性があります。

店先にも“方面案内”が立つ

店先にも“方面案内”が立つDirectory

通路の各所には、カジノ・ユニバーサル・S.E.A.アクアリウム・コンベンションセンターなどの方向を示すデジタル案内板が立っています(写真はレストランLeNuの店先)。RWSは“どの施設がどっち”を意識しながら歩くのがコツ。迷ったらこうした案内板で現在地と方角を確認しましょう。

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中央のハブ、FestiveWalk。

RWSの背骨が、中央を貫くショッピング&ダイニングモール「FestiveWalk(フェスティブウォーク)」。アトラクションへ向かう途中で必ず通る場所で、食事・買い物・休憩はだいたいここで済みます。

モールの中心「The Forum」ハブ

モールの中心「The Forum」FestiveWalk / The Forum

高い吹き抜けと大屋根の下に店舗が並ぶ、RWSの中央ゾーン。各ホテルやアトラクションをつなぐ結節点で、ここを軸に右へ左へ移動します。スイーツの「Candylicious」やチキンの「Texas Chicken」など、家族向けの店も充実。まずはこのモールの構造を頭に入れると動きやすくなります。

運営はゲンティン系

運営はゲンティン系Genting

モール内には「Genting Lounge」やロッカー受付があり、RWSがマレーシアのゲンティン・グループ系であることがうかがえます。台湾系トーストの「Toast Box」など、シンガポール・マレーシアでおなじみのチェーンも入っていて、なんとなく“クアラルンプール感”もある不思議な空間です。

ポイント“ゲンティン・ドル”

ポイント“ゲンティン・ドル”Genting Rewards

館内には「GENTING DOLLARS ACCEPTED HERE」の掲示も。RWSの会員プログラム(RWS Invites)で貯まるポイントで、対象店舗で使えます。旅行者には縁が薄いですが、こうした表示からも“ゲンティンが運営する一大リゾート”という性格が見えてきます。

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主役のアトラクションたち。

RWSの目玉は、なんといってもユニバーサル・スタジオと水族館、そしてウォーターパーク。それぞれが独立した有料施設で、どれを選ぶかで1日の組み立てが決まります。

ユニバーサル・スタジオ(USS)島の主役

ユニバーサル・スタジオ(USS)Universal Studios

東南アジア初のユニバーサル。世界でも数えるほどしかない貴重な存在で、日本のUSJよりコンパクトな分すいているのが魅力です。2025年2月には7つ目のエリア「Minion Land(ミニオン・ランド)」が新登場。中身の詳しい楽しみ方は専用記事にまとめています。

シンガポール水族館(旧S.E.A.アクアリウム)2025拡張

シンガポール水族館(旧S.E.A.アクアリウム)Singapore Oceanarium

USSと並ぶ目玉が大型水族館。長らく「S.E.A. Aquarium」として親しまれてきましたが、2025年7月に「Singapore Oceanarium」として拡張オープン。従来の約3倍の規模・22ゾーンへと生まれ変わりました。南国らしい色鮮やかな魚が圧巻で、暑い日・雨の日の逃げ場としても最適です。

アドベンチャー・コーブ

アドベンチャー・コーブAdventure Cove Waterpark

水族館に隣接するウォーターパーク。流れるプールやスライダー、魚と泳げるシュノーケリングなど、常夏のシンガポールにぴったりの水系施設です。USSが半日、水族館+プールでもう半日、というのが王道の組み立て方になります。

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食べる場所は、よりどりみどり。

RWSの強みは、食事の選択肢が桁違いに多いこと。チェーン店から本格中華、屋台街まで、FestiveWalkを中心にずらりと揃います。価格はSドル表示で、観光地価格ながら選択肢は豊富です。

マレーシアン・フード・ストリートおすすめ

マレーシアン・フード・ストリートMalaysian Food Street

個人的にRWSで一番好きなのが、古いマレーシアの街並みを再現した屋内フードストリート。提灯が下がるレトロな空間で、ペナンやクランの名物屋台料理が一堂に。雰囲気がよく、いつも大勢の客で賑わっています。RWSらしい“マレーシア感”を一番味わえる場所です。

本場の屋台料理が一か所に

本場の屋台料理が一か所にHawker Stalls

フードストリートの中には「Klang Bak Kut Teh(クラン肉骨茶)」やペナンの麺料理など、本来は現地まで食べに行く名物が集結。屋台ごとに行列ができ、活気は満点。RWSの中ながら、ぐっとローカル寄りの一杯が楽しめます。

左:レトロな提灯の屋内屋台街は雰囲気抜群。右:クラン発祥の肉骨茶など、本場の味が並びます。
左:レトロな提灯の屋内屋台街は雰囲気抜群。右:クラン発祥の肉骨茶など、本場の味が並びます。

左:レトロな提灯の屋内屋台街は雰囲気抜群。右:クラン発祥の肉骨茶など、本場の味が並びます。

鼎泰豊などの有名店も

鼎泰豊などの有名店もDin Tai Fung

きちんとした食事なら、小籠包の名店鼎泰豊(ディンタイフォン)をはじめ有名店も入っています。観光地価格ではありますが、味は安定。家族連れで「とりあえず外さない一軒」を探すなら心強い存在です。

名物の牛肉麺「Ruyi」

名物の牛肉麺「Ruyi」Ruyi

緑のロゴが目印の麺料理店「Ruyi(如意)」。看板の巨大な牛肉麺の写真がインパクト抜群です。朝食セットからアラカルトまで揃い、朝早くから営業しているので、開園前の腹ごしらえにも便利。RWSで見かけたら覚えておきたい一軒です。

価格はSドル表示・観光地価格目安

価格はSドル表示・観光地価格Prices

店頭メニューを見ると、Ruyiの朝食セットで5〜8ドル(約630〜1,000円)前後、丼ものも7ドル台(約880円)といった水準(時期で変動)。屋台街は比較的手頃ですが、レストランは観光地価格。価格は変わるので、店頭の表示で確認してください。

左:店頭に出る写真付きメニュー。価格はSドル表示で分かりやすい。右:名物の牛肉麺ビジュアルがそそります。
左:店頭に出る写真付きメニュー。価格はSドル表示で分かりやすい。右:名物の牛肉麺ビジュアルがそそります。

左:店頭に出る写真付きメニュー。価格はSドル表示で分かりやすい。右:名物の牛肉麺ビジュアルがそそります。

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チェーンも本格店も、ぜんぶ揃う。

“とりあえず何か食べたい”にも“ちゃんとした一食”にも応えてくれるのがRWSの懐の深さ。世界的チェーンからシンガポール名物の専門店まで、選択肢に困ることはまずありません。

ハードロックカフェ

ハードロックカフェHard Rock Cafe

RWSにはハードロックホテルが併設されていた縁もあり、ハードロックカフェも入っています(ホテルは2025年に「The Laurus」へとブランド変更)。アメリカンなボリュームで、ライブ感のある店内は子どもにも人気。分かりやすい“ハズレなし”の一軒です。

肉骨茶の名店「Ng Ah Sio」名物

肉骨茶の名店「Ng Ah Sio」Bak Kut Teh

白い大屋根の下、堂々と構えるのがシンガポール肉骨茶の有名店「Ng Ah Sio(黄亜細)」。胡椒のきいたスープが名物で、シンガポールらしい一杯を食べたいならここ。RWSの石貼り建築+大屋根の雰囲気もあわせて味わえます。

メニューはセットが分かりやすい

メニューはセットが分かりやすいSet Menu

Ng Ah Sioの店頭メニューはセットが中心で、スペアリブのスープが12.8ドル(約1,600円)、セットは11.80〜18.80ドル(約1,500〜2,400円)ほど(時期で変動)。写真付きで頼みやすく、英語・中国語併記。観光地価格ながら、名店の味と思えば納得感はあります。

左:行列もできる人気のトーストチェーン。右:ファミリーに鉄板のマクドナルドも。チェーンの安心感も心強い。
左:行列もできる人気のトーストチェーン。右:ファミリーに鉄板のマクドナルドも。チェーンの安心感も心強い。

左:行列もできる人気のトーストチェーン。右:ファミリーに鉄板のマクドナルドも。チェーンの安心感も心強い。

ベーカリーやカフェも豊富

ベーカリーやカフェも豊富Bakery & Cafe

水色の外観が目を引くベーカリー「BreadTalk」など、軽く済ませたい時のカフェ・パン屋も点在。歩き疲れたら、こうした店でひと休みしながら次のアトラクションへ。食事の選択肢が多いのは、まる1日過ごすRWSでは本当にありがたいポイントです。

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カジノと、夜の楽しみ。

統合リゾート(IR)であるRWSには、シンガポールに2つしかないカジノのひとつがあります。さらに夜にはショーや噴水演出も。日中のアトラクションとは違う、大人の時間も用意されています。

ショーや夜のイベントも

ショーや夜のイベントもShows & Night

RWSには劇場や屋外ステージがあり、季節ごとにショーやイベントが開かれます。かつては湖面を使った夜の光と水のショー(Lake of Dreams)も名物でした。演目は時期で入れ替わるので、訪問前に公式サイトでスケジュールを確認しておくのがおすすめです。

“統合リゾート(IR)”としてのRWS

RWSは、シンガポールが2000年代に解禁した2つの統合リゾート(IR)のうちのひとつ(もう一方がマリーナベイ・サンズ)。テーマパークや水族館といった家族向けの施設で集客しつつ、カジノを核に収益を上げる——というのがIRの基本モデルです。だからRWSは、子ども連れのファミリーと、カジノ目当ての大人が同じ敷地に共存する、独特の空気をまとっています。

カジノはパスポート提示が必要で、シンガポール国民・永住者には入場料がかかる仕組み。旅行者でも服装や年齢の規定があるので、立ち寄るなら事前にルールを確認しておきましょう。とはいえRWSの大半は誰でも歩けるエリアで、カジノに興味がなくても1日たっぷり楽しめる作りになっています。

◎ おすすめポイント
  • ユニバーサル・水族館・プールが徒歩圏に集約、1か所で完結
  • 食事の選択肢が桁違い。屋台街から名店・チェーンまで
  • 大屋根のおかげで暑い日・雨の日も歩きやすい
  • 2025年に大型刷新(Minion Land/Oceanarium拡張)で鮮度が高い
  • 島の玄関口・モノレール駅直結でアクセス良好
△ いまいち・注意点
  • 各施設が個別チケット制で、全部回ると費用がかさむ
  • 料金・営業が変動しやすい(最新は公式確認が必須)
  • USS・水族館は大阪・沖縄が近い人には新鮮味が薄いかも
  • レストランは観光地価格
  • “シンガポールらしさ”重視なら市街地優先でも
💡 RWSを回る前に知っておきたいコツ
編集部の評価(5段階)
充実度 ★★★★★ 遊ぶ・見る・食べるが1か所に集約
食事 ★★★★★ 屋台街から名店まで選択肢が豊富
アクセス ★★★★ モノレール駅直結で分かりやすい
シンガポールらしさ ★★★★★ “箱物”中心。市街地とは別物

行ってみての感想

RWSは、ひとことで言えば「遊ぶ・見る・食べる」がぜんぶ詰まった巨大な箱です。ユニバーサルや水族館は単体でも一日遊べますが、RWSのすごさはそれらが徒歩圏にまとまり、間を食事と買い物で埋められること。とくに屋台街のマレーシアン・フード・ストリートは雰囲気がよく、テーマパーク疲れの体に本場の一杯が沁みました。大屋根のおかげで暑さ・雨をしのげるのも、常夏の国では本当にありがたい設計です。

一方で、「ユニバーサルは大阪にもあるし、水族館なら美ら海…」という方には、正直そこまで刺さらないかもしれません。各施設が個別チケット制なので、全部回ると費用もそれなりにかさみます。それでも2025年のMinion LandやOceanariumの拡張で鮮度はぐっと上がっており、しかも「RWS 2.0」と呼ばれる大規模拡張も現在進行中で訪れるたびに変化があるため、ファミリーやリゾート目的なら満足度は高いはず。USSの中身は専用記事に譲るとして、まずはこの“島まるごとひとつのリゾート”という構造を頭に入れて訪れると、ぐっと回りやすくなります。皆さんの旅のお役に立てれば幸いです。

遊んで、見て、食べて。
島まるごと、一日たっぷり楽しんで♪

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