レゴだらけ。
ジョホールバル 完全ガイド ― シンガポール対岸の、レゴランドの街
ジョホールバル(JB)は、マレーシア最南端の街。ジョホール水道を挟んでシンガポールの対岸にあり、陸路でつながっています。じつはここ、純粋な観光地というよりもシンガポールとセットで訪れる街。最大の目当ては、アジアで最初にできたレゴランド(レゴランド・マレーシア)です。テーマパーク・本格ウォーターパーク・水族館がそろう広大なリゾートで、子連れなら丸一日たっぷり遊べます。シンガポールから国境を越えて日帰り、あるいは1泊するのが定番の回り方。レゴランドのほかにも、ハローキティやトーマスの屋内テーマパーク、そしてシンガポールより安い物価という楽しみもあります。この記事では、JBの見どころと、いちばん気になる国境の渡り方を実用的に整理します。

- タイプ
- レゴランド目当ての日帰り/1泊(シンガポールとセットで訪れるのが定番)
- 場所
- マレーシア最南端・ジョホール州。シンガポールの対岸(ジョホール水道を挟んですぐ北)
- SGからの行き方
- 陸路。コーズウェイ/第2リンク(バス・KTMシャトル・国際タクシー)で国境を越える
- 空路
- セナイ国際空港(KL・ペナン・ランカウイ・コタキナバル等から直行/レゴランドまで車約30分)
- 通貨・物価
- リンギット(RM・1RM≒40円)。シンガポールより総じて安い
- レゴランド料金
- 1日券・定価2026=レゴランドのみ大人205リンギット(約8,200円)/子供175リンギット(約7,000円)、ウォーターパークのみ149リンギット(約6,000円)、3パーク券345リンギット(約13,800円)(予約サイト割引あり・最新は公式で)
- ベスト
- マレーシア・シンガポールの学校休暇を外した平日(テーマパークがガラ空き)
目玉は、アジア初のレゴランド。
JB観光のメインは、まちがいなくレゴランド・マレーシア。アジアで最初に開業した(2012年)レゴランドで、ジョホール州イスカンダル・プテリにあります。テーマパーク本体に加えてウォーターパーク・水族館(シーライフ)がそろう広大なリゾート。ここでは概観だけにとどめ、行き方・料金・全ゾーンの詳細は専用記事にまとめています。
2012年開業 広くて、空いてるテーマパークLEGOLAND Malaysia
アジア初のレゴランドとして2012年に開業。名古屋のレゴランドよりずっと広く(約31ヘクタール)、アトラクションは40以上あります。最大の魅力は、平日がびっくりするほど空いていること。日本では考えられない待ち時間の少なさで、子供がとことん遊び倒せます。レゴでアジアの名建築を再現したMINILANDなど、見どころも充実。お値段はシンガポール価格でやや高めですが、空いて快適なのが何よりの価値です。
▶ レゴランド・マレーシア完全ガイド→

左:レゴで再現されたMINILANDの街並み(アジアの名建築がずらり)。右:乗り物系が多いLEGO CITY。広い園内をゾーンごとに歩いて回ります。
一年中OK本格ウォーターパークが、実はメイン級Water Park
正直あなどっていると驚くのが、併設のウォーターパーク。大型スライダーがいくつも並ぶ本格派で、小学生以上なら大喜び間違いなしです。常夏のマレーシアなので一年中楽しめ、しかも空いていてスムーズに滑りまくれるのがうれしいところ。流れるプールや小さい子向けの浅瀬もあり、年齢に合わせて遊べます。2019年には水族館(シーライフ)も加わりました。
泊まるなら、園内 or 港のホテル。
レゴランドを遊び倒すなら、リゾートに1泊するのが快適です。選択肢は大きく2つ。レゴ尽くしの「レゴランドホテル」(園の目の前)と、対岸の港・プテリハーバーに建つ「ホテル ジェン」。どちらもファミリー向けの作りです。
港の眺めプテリハーバーのホテル ジェンHotel Jen Puteri Harbour
レゴランドと同じイスカンダル・プテリ地区、港沿いの複合エリアプテリハーバーに建つのがホテル ジェン プテリハーバー(シャングリラ系)。ハローキティをテーマにした客室があるなど、こちらも子連れを意識した一軒。屋上には港を見渡すインフィニティプールがあり、ジョホール側ののどかな入り江と丘陵が望めます。レゴランドへは車で移動するスタイルです。
ホテル ジェンの屋上インフィニティプールから望むプテリハーバー。シンガポール側ではなく、ジョホールののどかな入り江と緑の丘陵が広がります。

港のウォーターフロントで、夜ごはんPuteri Harbour Waterfront
プテリハーバーのウォーターフロントには、レストランやカフェが並ぶ一角があります。夜はライトアップされ、屋内テーマパークの帰りにごはんを食べるのにちょうどいい雰囲気。家族連れがのんびり過ごす、新しく開発された港町らしい場所です。レゴランドの園内・周辺は基本的に施設しかないので、食事や買い物はこうしたエリアにまとまっています。
もうひとつのテーマパーク、プテリハーバー。
レゴランドだけじゃありません。プテリハーバーには、屋内型のファミリーテーマパークがあります。サンリオの「ハローキティタウン」と、機関車トーマスの「トーマスタウン」。屋内なので、暑い日や雨の日でも快適に過ごせるのが利点です。
屋内・全天候サンリオ ハローキティタウンSanrio Hello Kitty Town
プテリハーバーの屋内パーク内にあるハローキティタウン。ピンク一色のファンタジーな空間に、キティの像やお部屋の展示、ワークショップなどが詰まっています。日本のサンリオ作品の世界観そのままで、キティ好きの子(と大人)にはたまりません。エアコンの効いた屋内なので、JBの暑さやスコールを避けて遊べるのもありがたいポイントです。


左:ハローキティタウンのウィッシュフル・スタジオ入口。右:英国の村を再現したトーマスタウン。どちらも屋内で、天気を気にせず楽しめます。

トーマスタウンThomas Town
同じ施設内にある、機関車トーマスのテーマパークトーマスタウン。英国の村を模した内装の中に、観覧車型のライドやミニトレイン、屋内プレイグラウンドが並びます。小さなお子さん向けの乗り物が中心で、レゴランドの身長制限にまだ届かない年齢の子でも楽しめるのが魅力。ハローキティタウンとセットで回れるので、雨の日の予備プランとしても便利です。
いちばんの関門、国境の渡り方。
JB旅で最大のハードルが、シンガポールとの国境越え。陸路でつながっているとはいえ、別の国なので出入国審査があります。ここはJB旅の要なので、選択肢を実用的に整理します(混雑時はどの手段でも時間が読みにくい点は共通です)。
レゴランドのエントランス。JBは観光目的というより、基本はシンガポールとセットで訪れるスポット。国境をまたぐぶん、行き方には少し計画が要ります。

- 国際タクシー:いちばんラク。ブギスの国際タクシースタンドなどから、出入国審査もドライブスルーで済ませてレゴランドまで直行。子連れ・荷物持ちに最適(やや割高)
- KTMシャトル・トゥブラウ:ウッドランズ↔JBセントラルの国際列車。国境越えは数分と最速だが、座席が限られ事前予約がほぼ必須(売り切れやすい)
- 路線バス:コーズウェイリンクなどがウッドランズ↔JBセントラルを結ぶ。料金は安め(SGD2〜4が目安)だが、ピーク時は出入国の行列が大変
- 第2リンク(トゥアス):渋滞しがちなコーズウェイを避けたいとき用の西側ルート。レゴランド方面(イスカンダル・プテリ)には実はこちらが近い
- RTSリンク(建設中):ウッドランズ・ノース↔ブキッ・チャガーを結ぶ新しい鉄道。2026年末〜2027年の開業見込みで、開業すれば国境越えが大きく楽になる予定

2本の橋でつながっているCauseway & Second Link
シンガポールとJBは、2本の陸路でつながっています。歴史あるメインルートがコーズウェイ(ウッドランズ↔JBセントラル/1キロほどの道路・鉄道併用の堤)。もう1本が西側の第2リンク(トゥアス↔タンジュン・クパン)です。世界有数の混雑する国境として知られ、朝夕や連休・週末はどの手段でも時間が読みにくいのが正直なところ。学校休暇や週末を外し、時間に余裕をもって動くのがコツです。
物価が安い、というおまけ。
シンガポールから渡ると実感するのが、物価の差。同じものが、JBではぐっと安く感じられます。レゴランド自体はシンガポール価格で強気ですが、街のスーパーや食事は別。買い出しや外食を目当てに国境を越えるシンガポール在住者も多い街です。
買い出し人気スーパーも外食も、安いCheaper than SG
JBのスーパーや大型モール(AEONなど)では、飲み物・お菓子・日用品がシンガポールよりかなり手頃。写真は地元で定番のスポーツドリンク「100PLUS」がずらりと並ぶ棚です。マレーシアは多民族の国なので、食の選択肢も豊富。同じ予算でもJBのほうがゆったり楽しめるのは、対岸ならではのうれしいポイントです(価格は時期で変わるため、あくまで雰囲気として)。

フードコートでローカルごはんLocal Food Court
モールのフードコートでは、マレー系・中華系・インド系のローカル料理が手頃な値段で並びます。席を確保して好きな屋台で頼んで運ぶスタイルで、活気そのものがごちそう。観光地化された場所ではなく、地元の人の日常の食卓に混ざれるのがJBらしさ。レゴランドの園内は飲食物の持ち込みが禁止なので、こうした“街の食”はパークの外で楽しむことになります。
- アジア初のレゴランドが主役(テーマパーク+本格ウォーターパーク+水族館)
- 平日はびっくりするほど空いている(待ち時間が少なく遊び倒せる)
- ハローキティ&トーマスの屋内パークもあり、雨や暑さの日でも遊べる
- シンガポールより物価が安い(スーパー・外食の買い出しにも人気)
- シンガポールから陸路で日帰り・1泊しやすい立地
- 国境越えが関門(出入国審査あり・世界有数の混雑で時間が読みにくい)
- レゴランドはシンガポール価格で高め(マレーシアだから安い、はない)
- JB単体の観光資源は限定的で、基本はSGとセットで訪れる街
- とにかく暑い(テーマパークは水分・日差し対策を/園内は飲食持ち込み禁止)
- 全力で楽しめるレゴランドは小学生くらいから(小さい子は屋内パークやプールで)
- 目当てがレゴランドなら1泊して2日とるのが理想。テーマパーク本体+ウォーターパークは1日では回りきれない
- 国境越えは学校休暇・週末・朝夕を外すのが鉄則。子連れ・荷物持ちは国際タクシーが圧倒的にラク
- KTMシャトル(トゥブラウ)は最速だが事前予約がほぼ必須。思い立って当日…は難しい
- レゴランドの料金は変動するので、Klookなどの予約サイト割引+公式で最新を確認(2dayは予約サイトのみのことも)
- 雨の日・暑さのピークは、ハローキティタウン&トーマスタウンなど屋内施設に逃げ込むのが正解
- 食事・買い物はプテリハーバーや街のモールで。レゴランド園内は飲食物の持ち込み禁止
観光地ではなく、“対岸の街”として楽しむ
ジョホールバルは、ペナンやランカウイのような「それ自体が目的地」の観光地とは少し毛色が違います。ここはシンガポールの対岸の街。歴史ある国境の橋でつながり、人と物が日々行き交う、生活と経済の場所です。だからこそ、訪れ方も「JBだけを見る」より「シンガポールとセットで、対岸まで足をのばす」と捉えるのがしっくりきます。
その中で、家族旅行のはっきりした目的になるのがアジア初のレゴランド。広くて空いていて、子供がとことん遊べる——この一点だけでも、国境を越える価値があります。さらにハローキティやトーマスの屋内パーク、そしてシンガポールより安い物価という“おまけ”がついてくる。子連れで、シンガポール旅行にもう一日プラスするなら、対岸のJBはとてもいい選択肢です。
唯一にして最大のハードルは、やはり国境越え。世界有数の混雑する国境なので、時間に余裕をもって、できれば学校休暇や週末を外して。混雑を抜けた先に、日本では味わえない“ガラ空きのテーマパーク”が待っています。建設中のRTSリンクが開業すれば、この関門もぐっと軽くなるはずです。
場所と、行き方のまとめ。
最後に、ジョホールバルへのアクセスと基本情報を整理します。


シンガポールの対岸、陸路でつながる街Access Summary
ジョホールバルはマレーシア最南端、ジョホール水道を挟んでシンガポールの対岸。コーズウェイと第2リンクの2本の陸路でつながり、国際タクシー・KTMシャトル・バスで国境を越えます。空路ならセナイ国際空港(KL・ペナン等から直行/レゴランドまで車約30分)。レゴランドのあるイスカンダル・プテリはJB中心部の西側、新しく開発が進む地区です。通貨はリンギット(RM)。
国境を越えた先に、ガラ空きのレゴパラダイス。
シンガポール旅行に、対岸の一日をプラスして♪
