カラフルな一軒。
イビス スタイルズ シンガポール オン マクファーソンに泊まってみた ― モール直結・カラフルでリーズナブルなデザインホテル
- 正式名
- イビス スタイルズ シンガポール オン マクファーソン(ibis Styles Singapore on MacPherson)
- エリア
- シンガポール東部・マクファーソン地区。商業施設「マクファーソン・モール」の上層(客室は4〜9階)
- 系列
- Accor(アコー)グループのibis Styles。3つ星クラスのデザイン系エコノミーホテル
- 最寄り
- 地下鉄マッター駅(Mattar/ダウンタウン線DT25)から徒歩約10分。タイセン駅などへ無料シャトルも
- 部屋
- 全298室のコンパクトな客室(約18〜20㎡)。三角形ヘッドボードなどビビッドな内装が特徴
- 施設
- 25mフリーフォームの屋外プール+プールを望むジム・セルフランドリー・館内モール直結
- 朝食
- 4階プール脇の「Chat & Chow Poolside Café」で朝食ビュッフェ(平日7:00〜10:00/土日〜10:30)
- 開業
- 2016年4月開業。住所は401 MacPherson Road, Singapore 368125
- 料金
- 時期で変動。予約はAccor公式(all.accor.com)や予約サイトで最新の料金・空室を確認(※変動あり)
シンガポール東部、マクファーソン地区。波打つ白いファサードが目を引く商業施設「マクファーソン・モール」の屋上に、緑色の「ibis STYLES」の看板を掲げたホテルがあります。それが、Accor(アコー)グループのイビス スタイルズ シンガポール オン マクファーソン。2016年開業の3つ星デザインホテルで、三角形ヘッドボードに橙と黄のタイルと、ビビッドな色づかいが楽しい一軒です。観光のど真ん中ではないけれど、地下鉄ダウンタウン線が使え、モール直結で買い物・食事に困らないという利便性が魅力。今回は実際に泊まり、カラフルな客室から中庭の屋外プール、ジムやセルフランドリーまでをじっくり見てきました。「立地よりも、コスパと個性」で選びたい人に向けた、正直なレビューをお届けします。
まず、外観で気づく。
ホテルは独立した建物ではなく、商業施設の上に乗っています。波打つ白いファサードのモールの屋上に「ibis STYLES」のサイン。車寄せの案内に従って進むと、ホテルのロビーへたどり着く——少し珍しい、複合型の入り方でした。
ヒーロー写真のとおり、道路を挟んで見上げると波形デザインの白いビル「マクファーソン・モール」の上に、緑色の「ibis STYLES」のロゴが乗っています。低層階はショッピングモール、その上の4〜9階がホテルという構成。独立した高層ホテルとは違う、いかにもシンガポールらしい複合施設一体型のつくりです。下層にはミニシアター(MX)やスーパーも入っていて、戻ってくるときの目印になります。
目印◎車寄せの案内で迷わないDrop-off
敷地に入ると、六角形タイルの車寄せ(ドロップオフ)。壁の案内サインには「Macpherson Mall #01-15」、そしてイビス スタイルズのロゴ入りで「HOTEL LOBBY →」と矢印が出ているので、初めてでも迷いません。モールの利用客と動線が混じる構造ですが、サインに従えばロビーへすんなり。隣には平屋の住宅街も残っていて、ローカルな東部らしい風景が広がります。
ロビーは、コンパクト。
チェックインのカウンターは想像よりこぢんまり。入口には緑に光る「ibis STYLES」のロゴと、自動チェックインのキオスク端末。デザインホテルらしく、機能はスマートにまとまっていました。
セルフ対応緑のロゴと自動チェックインReception
ロビーの入口には、緑色に発光する「ibis STYLES HOTELS」のロゴサイン。傍らには自動チェックイン用のキオスク端末が置かれ、対面とセルフのどちらでも手続きできるようになっていました。きらびやかなラウンジがあるタイプではありませんが、エコノミー〜ミッドのデザインホテルとしては必要十分。壁にはクリスマスの飾りつけもあり、季節感もありました。
同じシンガポールには名前の似たイビス系ホテル(ibis Singapore on Bencoolen など)が複数あります。本記事はマクファーソン・モール上の「ibis Styles Singapore on MacPherson(401 MacPherson Road)」です。予約時は“MacPherson”の名と住所まで確認すると間違えません。
客室は、とにかくカラフル。
お部屋に入ってまず驚くのが、その色づかい。黄・赤・グレーの三角形を組み合わせたヘッドボードに、オレンジの可動式サイドテーブル。広さはコンパクトですが、木目の床と大きな窓で明るく、退屈しないお部屋でした。
個性◎三角形ヘッドボードの客室Colorful Room
ベッドの頭側には、黄・赤・グレーの三角形を組み合わせた立体的なヘッドボード。ibis Stylesらしい遊び心のある内装で、写真映えします。広さは約18〜20㎡とコンパクトですが、木目の床と壁一面の窓で明るく開放的。窓の外には緑地と高層住宅の眺めが広がり、日本のビジネスホテルを思えば必要十分な居心地でした。読書灯やコンセントも枕元にまとまっています。

有機曲線のLED壁タイプもDesign Room
タイプ違いのお部屋には、うねる有機的な曲線にバックライトを仕込んだLED壁に薄型テレビをはめ込んだ、いっそう凝ったデザインのものも。窓の外には低層住宅の街並みが広がり、夕方には柔らかな光が差し込みます。同じ“カラフル”でも部屋ごとに表情が違うのは、デザインホテルならではの楽しさでした(内装は部屋タイプにより異なります)。


左:赤い光沢のアクセント壁とコンパクトにまとまった全景。右:オレンジの可動式サイドテーブルなど、差し色づかいが楽しい客室。
地味に便利ティートレイと『飲める水』のカラフェTea Tray
デスクまわりには、電気ケトルとマグ、ネスカフェやディルマ(Dilmah)の紅茶がそろうティートレイ。「ibis Styles Drinkable Water」と書かれたガラスのカラフェも置かれていました。ティッシュ(Premier)も完備で、ちょっとした滞在の道具は一通りそろいます。色づかいは派手ですが、機能面は過不足なくまとまっているのが好印象でした。

空の冷蔵庫・セーフティボックスMini Fridge
サイドキャビネットの中には空の小型冷蔵庫。外で買ってきた飲み物を冷やせるので、モール直結という立地と相性抜群です。室内には電子セーフティボックスもあり、貴重品の管理も安心。客室カードにはAccor(ALL)の案内が置かれ、いかにもチェーンホテルらしい安心感がありました。
客室階の廊下も、赤・グレーのカラーブロックのカーペットで遊び心たっぷり。ドアには「821 to 841」のような部屋番号サインが出て、迷わず部屋にたどり着けます。
水回りは、橙×黄のタイル。
バスルームもまた、攻めた色づかい。オレンジと黄色のタイルに、黒い御影石調のカウンター。湯舟はなくシャワーのみですが、暑いシンガポールではむしろこれで十分。清潔感はしっかりありました。

鮮やかなタイルのシャワールームBathroom
洗面・トイレ・シャワーがコンパクトにまとまった水回りは、オレンジ〜黄のグラデーションタイルがとにかく印象的。壁掛けタイプのトイレに、黒いカウンターの洗面台という構成です。湯舟はなくシャワーのみですが、清掃は行き届いており、暑い一日のあとにさっと汗を流すには十分。デザインホテルらしく、水回りまで遊び心がありました。

黒カウンターの洗面台Vanity
洗面台は黒い御影石調カウンターに白いスクエアボウル。赤いラインの入ったグラスが2つ用意され、ここでも色のアクセントが効いています。鏡が大きく手元も明るいので、身支度はしやすい配置。アメニティは基本的なもので、こだわりがある人は使い慣れたものを持参すると安心です。
中庭に、立派なプール。
このホテルで意外だったのが、中庭の屋外プール。エコノミー系とは思えないほど立派で、ヤシの木に囲まれたフリーフォームのプールと、子ども向けの遊び心あるキッズプールがありました。プールを望むジムやセルフランドリーも、長めの滞在に効いてきます。
意外な充実ヤシに囲まれた25mプールOutdoor Pool
中庭には、青いモザイクタイルのフリーフォーム(曲線形)の屋外プール。公式には25mサイズとされ、ヤシの木とサンラウンジャーが並ぶ、街なかとは思えないリゾート感です。3つ星のデザインホテルでこの規模のプールは嬉しい誤算。日中は日差しのなか、夕方はパームライトが灯って、時間帯ごとに違う表情を見せてくれました。

屋根の「ibis STYLES」を見上げる中庭Courtyard
プールサイドの中庭には、オレンジや黄のカラフルなテーブル席が並びます。見上げると建物の屋根に「ibis STYLES」のサインが光り、ここが間違いなくこのホテルだと分かる、お気に入りの一角でした。中庭がそのまま4階のカフェやジムにつながる立体的なつくりで、街なかながら緑とプールに囲まれてくつろげます。
子連れ◎クジラ装飾のキッズプールKids' Pool
メインプールの脇には、クジラやシャチのフロート、海の生き物アートで飾られた浅いキッズプール。小さい子連れでも安心して遊ばせられる、可愛らしい設えです。家族向けの客室タイプもあるホテルなので、子連れ旅の拠点としても使い勝手は良さそうでした。

プールを望むフィットネスジムGym
ジムはガラス越しにプールを望む明るいスペース。トレッドミルやエアロバイク、筋トレマシン、ダンベルが一通りそろい、エコノミーホテルとしては十分な内容です。窓の外に水とヤシの緑が見えるので、運動中も気持ちよく過ごせました。
長期滞在に◎セルフランドリーで荷物が減るSelf Laundry
館内にはセルフサービスのコインランドリーもあります。掲示によれば、利用は洗濯・乾燥それぞれ5ドル(約630円)(新1ドル硬貨対応/洗濯約30分・乾燥約60分)。洗剤は洗濯機に自動投入されるタイプで、手ぶらで洗えるのが便利でした。滞在が長くなるほど、ここで洗濯できると持っていく服をぐっと減らせるので助かります(料金は変動の可能性あり)。
朝食と、立地のこと。
朝食は、4階プール脇の「Chat & Chow Poolside Café」で。プールを眺めながらの朝食という、このホテルならではの時間が過ごせます。そして気になる立地は、観光ど真ん中ではないものの、ダウンタウン線とシャトルバスでカバーできる範囲でした。
景色◎プールサイドのカフェで朝食Chat & Chow Café
館内の飲食は、4階プール脇の「Chat & Chow Poolside Café」が中心。掲示によると、朝食は平日7:00〜10:00/土日は7:00〜10:30、ランチ・ディナーは毎日12:00〜21:30の営業です。朝食付きプランならこのカフェで朝食ビュッフェがいただけます。プールとヤシの木を眺めながらの朝食は、街なかのホテルとは思えない開放感。外に出なくても食事ができるので、到着が遅い日や雨の日にも重宝しました(メニュー内容は時期により変動します)。

東部・マクファーソンという立地Location
窓の外に広がるのは、低層住宅と緑が混じるシンガポール東部のローカルな街並み。観光名所が集まる中心部からは少し離れますが、その分料金は手ごろで、ゲイランやポー・レバー(Paya Lebar)方面のローカルグルメも近い立地です。最寄りは地下鉄マッター駅(ダウンタウン線)で徒歩約10分。ダウンタウン線はマリーナベイやチャイナタウン方面へ乗り換えなしでつながるので、観光の足としても十分使えます。


- 商業施設マクファーソン・モール直結で買い物・食事・映画に困らない
- 三角形ヘッドボードなどカラフルな内装が個性的で楽しい
- 街なかながら中庭に立派な25mフリーフォームプール+キッズプール
- プールを望むジムとセルフランドリー(各5ドル(約630円)前後)で長期滞在に強い
- 中心部のホテルより手ごろな価格で泊まりやすい
- ダウンタウン線(マッター駅)+無料シャトルで市街へのアクセスは確保
- 観光中心部からはやや離れる東部の立地
- 最寄りのマッター駅まで徒歩約10分とやや距離あり
- 客室は約18〜20㎡とコンパクト・広さ重視の人には手狭
- 湯舟はなくシャワーのみ
- 3つ星のエコノミー系で高級ホテルの設えを期待すると差を感じる
- 外国人は各種税・サービス料が別途かかる場合あり(要確認)
- 名前の似たイビス系が複数あるので、予約時は「ibis Styles Singapore on MacPherson(401 MacPherson Road)」と住所まで確認
- 最寄りはマッター駅(ダウンタウン線)で徒歩約10分。タイセン等への無料シャトルバスも活用を
- 館内のマクファーソン・モールで買い物・食事が完結。立地のカバーに効く
- 中庭の屋外プール+キッズプールは子連れにも◎。タオル・水着の準備を
- 長めの滞在ならセルフランドリー(洗濯・乾燥 各5ドル(約630円)前後/新1ドル硬貨対応)で荷物を軽く
- 朝食は4階「Chat & Chow Poolside Café」で(平日7:00〜10:00/土日〜10:30)。プランに付けると便利
- 料金は時期で変動。Accor公式(all.accor.com)などで最新の価格・空室を確認して予約を
泊まってみての感想
イビス スタイルズ シンガポール オン マクファーソンは、「個性とコスパ」で選ぶ人にこそ向いた一軒でした。なんといっても印象的なのは、その色づかい。三角形を組み合わせたヘッドボードに橙×黄のタイル、オレンジの差し色——カラフルでちょっと攻めた内装は、滞在そのものを楽しくしてくれます。広さはコンパクトですが、デザインホテルらしい遊び心と明るさで、狭さはあまり気になりませんでした。
そして意外だったのが、館内設備の充実ぶり。中庭の立派な屋外プール、キッズプール、プールを望むジム、セルフランドリーと、3つ星のエコノミー系とは思えない内容です。さらにマクファーソン・モール直結で、買い物も食事も映画も館内で完結。立地が観光中心部から少し離れる弱点を、これらがしっかり補ってくれていました。朝食もプールを眺めながらのカフェで、街なかとは思えない開放感です。
正直に言えば、観光のど真ん中に泊まりたい人や、高級ホテルの設えを求める人には物足りないかもしれません。最寄り駅まで徒歩10分ほどあり、客室はコンパクト、お風呂はシャワーのみ。けれど、手ごろな価格でカラフルな個性とプール・モールの便利さを楽しみたいなら、これはなかなか良い選択です。ダウンタウン線とシャトルを味方に、肩肘張らないシンガポール滞在を。皆さんのホテル選びの参考になれば幸いです。
モールの上の、カラフルな一軒。
気軽に、個性的に、シンガポールへ♪
