ホテルライフが楽しい。
マレーシア ホテルライフ完全ガイド ― 都市別おすすめ鉄板ホテルまとめ
- 魅力
- 著名五つ星が破格。KLの名門が一万円台前半〜、セントレジス級でも二万円台〜
- 都市の選び方
- シティ派はKL/こもりリゾートはランカウイ/世界遺産+お手頃リゾートはペナン/自然リゾートはコタキナバル
- タイプの目安
- KL=眺望重視のシティ/離島=プライベートビーチ付きリゾート
- 価格の注意
- 全土が安いがジョホールだけは例外でシンガポール価格。一部の超高級リゾートも高め
- 向く人
- コスパ良く高級ホテルを満喫したい人。ホテル自体を旅の主役にしたい人
- 予約のコツ
- KLのシティホテルは眺望(ツインタワービュー)指定を忘れずに。離島は時期で価格が大きく動く

マレーシアの最大の魅力は、ずばり著名ホテルが尋常じゃなく安いこと。クアラルンプールではJWマリオット・シャングリ・ラ・インターコンチネンタル・ウェスティンといった名門が一万円台前半〜、日本だと六万〜九万円するセントレジスやフォーシーズンズ級でも二万円台〜で泊まれてしまいます。しかも安かろう悪かろうではなく中身は充実、満足度が高いのがマレーシアのホテルライフ。ここでは超高級というよりはコスパの良い鉄板ホテルを、主要都市別に各2軒ずつ編集してご案内します。
都市ごとに性格がはっきり分かれるのがポイント。クアラルンプール=インターナショナルな高級シティホテル、ペナン島=世界遺産の街+お手頃リゾート、ランカウイ島=自然豊かな島でリゾートにこもる、コタキナバル(ボルネオ島)=世界自然遺産の大自然リゾート、ジョホール=子連れ向け(ただし価格は別格)。自分の旅のスタイルに合う都市から選ぶのがおすすめです。
- 全体に破格だが、ジョホールだけは例外。シンガポール客向け再開発でシンガポール価格になっている。
- 一部の超高級リゾートはそこそこ高い(それでも先進国比ではかなり安い)。本記事は手を出しやすい高級ホテル中心。
- 離島リゾートはプライベートビーチの有無が満足度を左右する。ペナンはビーチがいまいちな点だけ要注意。
クアラルンプール ― 眺望で選ぶシティホテル
まずは首都。フォーシーズンズ・セントレジス・JWマリオット・リッツ・インターコンチネンタル・グランドハイアット・シャングリ・ラ…名だたるホテルが居並ぶ激戦区。シティホテルは眺望が命なので、マレーシアの象徴ペトロナス・ツインタワーがきれいに見えるか、を軸に厳選しました。
ツインタワー真正面 W クアラルンプールW Kuala Lumpur
2018年オープンの新しいホテルで、今ツインタワーが一番きれいに見えるのはここと言ってもいいかも。真正面かつ至近距離で望むあの夜景は文句なしに最高で、窓からこの景色が見えます。Wならではの紫づくしの独特な世界観もこのホテルの個性。シティホテルながら人生初のスイート泊でも4万円台前後と思い切れる価格でした。難点はイベント時に深夜までプールの音が響くこと(音に敏感な人は注意)と、隣の空き地に高層ビルが建つと眺望が変わる恐れがある点。チャラっとした雰囲気が苦手な人は次のマンダリンを。
▶ 宿泊レポートを読む→
正統派・ツインタワー目前マンダリン オリエンタル クアラルンプールMandarin Oriental KL
ツインタワーのすぐ隣に建つ安定の高級ホテルで、世界のマンダリン オリエンタルの中で一番お手頃に泊まれるのがおそらくここ。お部屋からの眺めも良好ですが、近すぎてやや見上げる角度になるため、眺望そのものはW推し。とはいえこちらは正統派の落ち着いた高級感が魅力で、人を選ばず万人に勧めやすいのが強み。1998年開業とKLでは古めながら、内装は定期的にリニューアルされ古さは感じません。KLでホテルを満喫するならW(個性派)かマンダリン(王道)の二択、好みで選んでOKです。
- 眺望指定を必ず。Wにはツインタワービューでない部屋もあるので、予約時に景色を指定する。
- 賑やかさが苦手ならマンダリン、非日常の雰囲気重視ならW。性格が大きく違うので好みで。
- ほかにウェスティンKL・ホテル ストライプス(オートグラフ)も選択肢。ウェスティンKL/ホテル ストライプス。
ペナン島 ― 世界遺産+おまけリゾート
ペナンの売りは世界遺産認定の市街地の街並み。「リゾート目的」で来るのはおすすめせず、世界遺産観光のついでにお手頃リゾートも、くらいのおまけトーンがベスト。最大の弱点はビーチがいまいちなこと(プライベートビーチが無く、時期によりクラゲも)。その分かなり割安なので、ビーチを割り切れれば十分楽しめます。お値段も大差ない2軒のうち、鉄板すぎるシャングリ・ラが一押し。
ペナンの代表格・一押し シャングリ・ラ ラササヤン リゾート&スパShangri-La Rasa Sayang
創業者がマレーシア人ということもあり、マレーシア・シンガポールには名門シャングリ・ラが多数。その中でもペナンのこのホテルはシンガポールと並ぶ代表格のリゾートです。キッズプール完備の大型プールが複数、サイドのビーチベッドでのんびり過ごす人が多い雰囲気。キングベッド2台が入る広いファミリールームもあり、子連れも安心の広さ。曜日限定のシーフードビュッフェは、えび・かに・かきがどーんと並ぶ圧巻の内容で必食です。ファミリーは隣接ゴールデンサンズの施設も使えるのでそちらの子供向けプールも要チェック。プライベートビーチが無い点だけ妥協できれば満足度は高いです。
▶ 宿泊レポートを読む→
ファミリー向け・割安ハードロック ホテル ペナンHard Rock Hotel Penang
シンガポール・セントーサ島にもあった「ハードロック」ブランドのペナン版(※セントーサ店は2024年に閉館し、2025年に The Laurus, a Luxury Collection へ改称。ペナンのこちらは現役です)。人工ビーチ風プールが特徴で、名前どおりロックな雰囲気がところどころにありますが、ガチガチではなくファミリーでも違和感なく楽しめる程度。プールにはスライダーもあり、大型ホテルらしい賑わいと雰囲気があります。ビーチがいまいちなのは共通の難点ですが、その分お値段がかなり安いのが魅力。施設の充実度を考えればコスパは良く、訪れる価値は十分あります。(編集コメントのみ・個別レポートなし)
ランカウイ島 ― リゾートにこもる秘境
今一押しの秘境リゾート。基本は田舎の島で島内には何も無く(モールも極小)、その分あふれる自然が売り。あちこち遊び回りたい人には不向きですが、リゾートにとにかくおこもりしたい人には最高の島です。街でも少し遊びたいならボルネオ島、観光重視ならペナンへ。ランカウイの一押しは、市街地に近くリゾート感の強いウェスティン。森の奥深く派には姉妹のザ・ダタイが現役の有力候補です(アンダマンは2021年の火災で休業中)。
広大プライベートビーチ ウェスティン ランカウイ リゾート&スパThe Westin Langkawi
まずはウェスティン。ランカウイの大型ホテルらしく広々としたプライベートビーチを併設し、ビーチチェアに寝そべって海を眺めるのに最適。噴水の出るキッズプールや大人向けプールが複数あり、人気はビーチよりむしろプール。大型ベッド2台のツインやエキストラベッド対応の部屋もあり、カップルにもファミリーにも勧められます。完全おこもり型ゆえレストランの数が多く食事のバリエーションも豊富。比較的市街地が近いので、少し外に出て食べに行くのも楽しい立地です。
▶ 宿泊レポートを読む→
※2021年火災で休業中 ジ アンダマン ランカウイThe Andaman Langkawi
※ご注意:2021年1月の火災で主要部分が焼失し、現在も休業中です(再建は新オーナーへ移管・時期未定)。以下は休業前の記録として。空港から40分ほど、ランカウイのかなり奥深くに建つホテルでした。周囲は一切未開発で、このホテルと姉妹のザ・ダタイがあるのみ。夜は明かりが少なく満天の星空が見られるのが魅力でした。透明度はそれほど高くなくダイビング向きではないものの、よく整えられた落ち着いたプライベートビーチでゆっくりした時間を過ごせました。簡単に市街地へ出られる立地ではなく、完全にホテルにこもる滞在になります(食事処は多く困りません)。
▶ 休業前の宿泊レポートを読む→- アンダマンの姉妹で、隣接する最上級リゾートがザ・ダタイ。より静かで贅沢な滞在なら。▶ ダタイ ランカウイ。
- 市街地(パンタイ・テンガー)寄りでお手頃に泊まるならアロフト ランカウイも。▶ アロフト ランカウイ。
- 島内は移動手段が限られるので、こもる前提で食事も込みのホテル選びを。
コタキナバル(ボルネオ島) ― 大自然リゾート
ボルネオ島といえば世界自然遺産にも認定される雄大な自然。自然観光とリゾートを楽しむのがメインで、ここはシャングリ・ラが鉄板すぎてほぼ一択。市街地のマリオットやハイアットは“うーん”という感想で、リゾート派にはシャングリ・ラの2軒を勧めます。(いずれも個別レポートなし・編集コメントのみ)
シャングリ・ラ ラサ リア リゾート&スパ(一押し)── 市街地から30km超・車で1時間ちょっとという立地が唯一にして最大の難点。ただ、その距離があるからこそ実現する広大な敷地と広大なプライベートビーチが最大の魅力で、まさに「これぞボルネオ」という大自然を全力で満喫できます。設備はシャングリ・ラなので安定。以前あったオランウータンを見られるアクティビティが無くなったのは残念ですが、のんびりこもるには最適。途中(車で30分ほど)の郊外に大型モール「ワンボルネオ」があり、買い物はそこで補えます。
シャングリ・ラ タンジュン アル リゾート&スパ ── 同じシャングリ・ラ系列で、ラサ リアより街に近い(タクシーで15分ほど)のが差。空港も市街地もすぐで、街中観光も楽しみたい人向け。その分プライベートビーチは狭めで自然感は控えめになりますが、ビーチも大型プールもありリゾートとしては十分充実。価格差も小さいので、リゾート感を最優先するならラサ リア、街アクセス重視ならタンジュン アル、という選び分けです。
ジョホール ― 子連れのレゴランド一択
多くはシンガポールとセットで訪れるエリア(中心部までシンガポールから国際タクシーで1時間弱)。ただし注意点が多い。ジョホールバルは五つ星が無く治安も今ひとつ、イスカンダル・プテリは再開発が失敗気味で見どころ薄、デサル・ビーチは新興で先行き不透明。さらにシンガポール客向けで価格は別格に高い。よって自信を持って勧めるのは1軒だけです。
子連れに強くおすすめ レゴランド マレーシア リゾートLEGOLAND Malaysia Resort
ファミリーには強く勧めたい一軒。お値段がシンガポール価格になっているのが唯一の難点ですが、おかげでレゴランド本体が空いていて待ち時間ほぼ無しで遊び倒せるのが最大のメリット。館内はレゴ・レゴ・レゴづくしで雰囲気抜群、客室には二段ベッドが標準とファミリー仕様。食事はそれなりですが、併設のレゴプールが本気の大型スライダー多数&空いていることが多く、小学生〜大きめのお子さんまで大盛り上がり間違いなし。価格は高めでも、子連れなら満足度は高いはずです。
▶ 宿泊レポートを読む→✎ 編集部の正直なところ
一言でマレーシアと言っても、都市ごとに性格がまるで違うのがこの国の面白さです。迷ったら次の軸で選べばまず外しません。シティホテルを楽しむならクアラルンプール。リゾートに完全にこもりたいならランカウイ。世界遺産も見つつお手頃リゾートも、ならペナン。がっつりリゾート+少し街観光もならコタキナバル。
そして繰り返しの注意。ジョホールだけはシンガポール価格で、レゴランド目的の子連れ以外にはあまり勧めません。ペナンはビーチがいまいちな点だけ織り込んで。離島リゾートはこもる前提なので、食事まで含めて満足できるホテルを選ぶのが満足度の鍵です。著名ホテルが破格で泊まれるマレーシア、ホテルそのものを旅の主役にする贅沢を、ぜひ味わってみてください。
著名五つ星が、破格で泊まれる。
マレーシアは“ホテルが主役”になる旅ができます。
