ライトアップ。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ完全ガイド ― 見て・登って・ライトアップ、2つの温室まで
- 料金
- 2温室セット 46ドル(約5,800円)(子供 32ドル(約4,000円))/見るだけ無料/空中歩道 14ドル(約1,800円)
- 営業
- 9:00–20:00(空中歩道は21:00まで)
- ショー
- 毎日 19:45 / 20:45(無料・芝生で観賞)
- 最寄り
- ベイフロント駅(サークル線・ダウンタウン線)

サンズのすぐ裏、未来の庭園。2012年に開園した約101haの広大な臨海ガーデンで、主役は全18本のスーパーツリー、空中歩道、夜のショー、そして2つの巨大温室です。見上げるだけの無料エリアも広く、昼と夜でまるで別の場所になるのがこの庭の魅力。半日かけて実際に歩いてきたので、場所ごとに料金・時間つきでご紹介します。最寄りはサンズ直結のベイフロント駅、または花モチーフの屋根が美しいガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅です。
ウォーターフロント側の入口サイン。赤いトンボの彫刻が目印。ここから未来の庭園へ。
まずは、見上げる。
着いて最初に目に入る、巨大な人工樹スーパーツリー。近くで見るだけなら無料。広場の奥にサンズが重なる構図が、いちばん“来た!”を感じます。
無料エリアスーパーツリーグローブSupertree Grove
主役のスーパーツリーが集まるのが、このスーパーツリーグローブ。ガーデン全体には全18本のスーパーツリーがあり、そのうち12本がこのグローブに集中します。高さは25〜50mと幅があり、最も高い1本はおよそ50m(16階建てのビルに相当)。鉄骨の幹には何種類もの着生植物やシダ、ランが植え込まれ、雨水を集めたり太陽光発電を担ったりと、見た目だけでなく環境装置としても機能しています。広場を歩いて見上げるだけなら無料です。
広場に出ると、後ろにサンズ。これがなかなか。


夜のスーパーツリー。
光の色は時間で変わる。昼とは、まるで別世界。
昼
夜登ってみる。
樹々の間に架かる空中歩道、OCBC Skyway。ふもとでチケットを買って、エレベーターで上へ。土日でも昼間なら、さくっと登れました。
有料空中歩道 OCBC SkywayOCBC Skyway
2本の大型スーパーツリーの間に架かる、地上約22mの空中遊歩道。地上のチケットブースで券を買い、エレベーターで上がります(QuickInfo参照・大人 約14ドル前後。料金は変わることがあるので公式で確認を)。さらに最も高いツリーの最上部には展望デッキ「スーパーツリー・オブザーバトリー」もあり、こちらは別の有料アトラクション。湾岸の景色を“樹の上”から見渡せます。
12 眺めは、夜より昼。
夜は暗くて広さが分かりづらい。眺めを楽しむなら断然、明るいうちに登るのがおすすめです。


夜のハイライト、ショー。
一日のクライマックスは、光と音のショー「ガーデンラプソディ」。スーパーツリーが音楽に合わせて色とりどりに輝きます。
無料・夜2回ガーデンラプソディGarden Rhapsody
スーパーツリーグローブで毎晩おこなわれる、光と音のショー。スーパーツリーが音楽に合わせていっせいにライトアップされ、約15分間、色が次々と移り変わります。料金は無料で、毎晩 19:45 と 20:45 の2回(時間は時期で変わることがあるので公式で確認を)。芝生に座って見上げるスタイルで、土曜の夜はなかなかの人出ですが、場所を選べば座れます。音も大きめで、これは写真より実際に見てほしい体験です。
音も大きめ。これは写真より、実際に見てほしい。


季節で、装いも変わる。
12月の再訪。スーパーツリーの足元に大きなクリスマスツリーが灯っていた。クリスマスや旧正月など、時期で飾りつけが変わる。
涼みながら、植物の海。
主役の2つが、巨大なガラス温室。フラワードームは花と乾燥地帯の植物、クラウドフォレストは霧と滝の“魅せる”造り。外は暑いので、冷房の効いた館内は避暑にもちょうどいい。2つをきちんと見ると1〜2時間ほど。入場は有料で、2温室セット券は観光客・大人 約46ドル(子供 約32ドル)が目安です(オンライン購入やシンガポール在住者料金など条件で変わるので、最新は公式で確認を。フラワードーム単独なら大人 約12ドル)。
ギネス認定フラワードーム(地中海性気候)Flower Dome
世界最大の柱なしガラス温室としてギネス世界記録に認定された、巨大なドーム。中は冷涼で乾燥した地中海性気候(23〜25℃ほど)に保たれ、地中海・南アフリカ・豪州・南米など世界の乾燥地帯の植物が集められています。柱が一本もないので視界がどこまでも抜けるのが圧巻。バオバブのような幹の太い木や、写真の竜血樹(ドラゴンツリー)など、日本ではまず見られない植物がずらりと並びます。
ドーム内に置かれた、大きなキノコをかたどったオブジェ。


サボテンエリア。世界の乾燥地帯から集めた多種多様なサボテンがずらりと並ぶ。

ヤシの並木を、見上げるDate Palms
ドームの一角には、太い幹のデーツパーム(ナツメヤシ)がそびえる区画も。真下から見上げると、ガラス天井の格子模様を背景に、幹と葉が放射状に広がって見ごたえがあります。フラワードームは“花だけ”ではなく、世界各地の乾燥地帯を歩くようなつくり。区画ごとに気候帯が違い、ぐるりと一周すると地球を旅した気分になれます。


花のエリアも充実。お花のみちは、写真を撮る人で賑わっていた。
時期で変化季節で変わる、中央の花展示Floral Display
ドーム中央の大きな花壇は、季節ごとにテーマが替わるのが楽しみ。訪問時は旧正月(春節)に向けた飾りつけで、獅子頭のオブジェや赤いランタン、色とりどりの花が一面に広がっていました。クリスマス、桜、チューリップなど、時期によって主役の花も装飾もがらりと変わるので、いつ来ても“今だけ”の景色に出会えます。
夜は、また別の顔。




植物園のライトアップは想像以上に映える。全体的に、かなり工夫されていた。
屋内の滝クラウドフォレスト(霧の山)Cloud Forest
もう一つの温室が、写真の白い波形シェルが目を引くクラウドフォレスト。こちらは冷涼で湿潤な熱帯高地の気候を再現していて、入った瞬間ひんやり。中央には「クラウドマウンテン」と呼ばれる高さ約42mの緑の山がそびえ、その頂から高さ約35mの屋内の滝が霧とともに流れ落ちます。エレベーターで山頂まで上がり、空中の遊歩道を伝って霧の中を下りてくる構成です。

入口とチケット(並ぶことも)Entrance
2つの温室は有料エリア。写真はクラウドフォレストの入口で、緑の植物の壁を背に、混む時間帯はこのように行列ができます。チケットは現地のほかオンラインでも買え、並びたくないなら事前購入が無難。館内は冷房が効いて快適なので、外が暑い昼間の時間帯にあえて温室を回すのが、暑さ対策としても理にかなっています。
おみやげ屋さんもある。お値段は少しお高め。
腹ごしらえ。
園内には食事処が複数あり、外に出ずにお腹を満たせます。スーパーツリー直下のフードコート「スーパーツリー・ダイニング」と、湾岸のホーカー「サテー・バイ・ザ・ベイ」が二大拠点。どちらもカジュアルで、子連れでも気兼ねなく使えます。
スーパーツリー直下スーパーツリー・ダイニングSupertree Dining
スーパーツリーグローブの真下にあるフードコート「スーパーツリー・ダイニング」は、香港料理やインド料理、日本の弁当まで幅広い屋台が集まり、グループで好みが分かれても各自で選べるのが便利。席数は多いものの、ショー前の夕方や土日のピーク時はかなり埋まるので、時間をずらすか、混む前に席を確保しておくと安心です。テーブル席中心でベビーカーも入れやすく、ガーデンラプソディの会場に近いので、ショー前後の食事に動線がよいのも利点です。



湾を望む「サテー・バイ・ザ・ベイ」Satay by the Bay
もう少しローカルに食べたいなら、草屋根が印象的な屋外ホーカー「サテー・バイ・ザ・ベイ」も。名物のサテー(串焼き)を焼く屋台をはじめ20軒以上の店が並び、シンガポールらしいホーカー飯を湾の風に吹かれながら味わえます。1,000席を超える広いフードコートで、屋内・屋外の席があり、子連れでもテーブルを確保しやすいのが利点。食事の屋台はおおむね11時〜22時の営業(最新は公式で確認を)。夜のショーまで時間をつぶすのにもちょうどよく、園内で食事を完結できるのがガーデンズの便利なところです。屋外席は、暑い日中より夕方以降が快適です。
屋外も、子連れも。
温室とスーパーツリーが主役ですが、無料の屋外ガーデンも実は広大。点在するアートや、子どもが水遊びできるエリアもあって、半日まるごと過ごせます。
名物アート芝生に眠る、巨大な赤ちゃん「Planet」Planet
屋外の芝生にあるのが、宙に浮くように横たわる巨大な白い赤ちゃんの彫刻「Planet」。空中に浮いて見える不思議な造形で、ガーデンズを代表するフォトスポットのひとつです(記事のおまけ写真で“浮いてる子供”と紹介していた像の正体がこれ)。ほかにも園内には大小さまざまなアートが点在し、無料の屋外エリアを歩くだけでも十分に楽しめます。

子連れに嬉しい、水遊びの庭Children's Garden
ファミリーに人気なのが、無料で入れる子ども向けのガーデン(Far East Organization Children's Garden)。水が噴き出す水遊びエリアやアスレチックがあり、暑いシンガポールで子どもを思いきり遊ばせられます(水着・着替えの用意を)。ベビーカーでも回りやすく、家族連れなら温室+スーパーツリー+子どもの庭で半日があっという間です。


料金と、モデルルート。
無料エリアと有料の温室をどう組み合わせるか。暑さとショーの時間を踏まえた、半日のおすすめの回り方です。

まず昼に温室、夕方から外へModel Route
おすすめは「暑い昼は涼しい温室、涼しい夕方〜夜は屋外」の順。①昼すぎに到着し、まずフラワードーム→クラウドフォレスト(冷房で避暑・1〜2時間)。②夕方に外へ出てOCBC Skywayに登り、明るいうちに眺めを楽しむ。③日が暮れたら芝生に陣取り、19:45のガーデンラプソディを観賞——という流れなら、暑さも行列もうまくかわせます。屋外を歩くだけなら無料、有料は2温室セット(約46ドル)とSkyway(約14ドル)くらい。
- 無料エリアが広い(スーパーツリー散策・夜のショーは無料)
- 昼夜で別物の景色(昼は眺め・夜はライトアップ)
- ギネスのフラワードームと屋内の滝(約35m)のクラウドフォレスト
- ベイフロント/ガーデンズ駅から徒歩圏・サンズの裏ですぐ
- 子連れにも優しい(無料の水遊びガーデン・園内で食事も完結)
- 温室・空中歩道は有料(2温室セットで大人 約46ドル)
- 屋外の日中はとにかく暑い(昼は温室で避暑が正解)
- 夜のショーや人気の温室は混雑・行列(事前購入が無難)
- とにかく広いので歩く(履きなれた靴・水分補給を)
- 料金・時間は変動あり。最新は公式サイトで確認を
- 昼は温室で避暑、夕方〜夜は屋外。暑さとショー時間を両立できる黄金ルート
- ガーデンラプソディは19:45/20:45の無料。19:45の回は早めに芝生で場所取りを(時間は公式確認)
- 2温室セット券は事前購入が無難(行列回避・オンライン割があることも)
- OCBC Skywayの眺めは昼がおすすめ(夜は暗くて広さが分かりにくい)
- 履きなれた靴で。園内はとにかく広く、屋外はよく歩く
- 子連れは無料の水遊びガーデンへ(水着・着替えを用意)
- 最寄りはベイフロント駅かガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅。サンズ側から歩いても行ける
サンズの裏、駅からすぐ。
広大な庭ですが、アクセスは至ってシンプル。MRTの最寄り駅が2つあり、マリーナベイ・サンズからも歩いて渡れます。
最寄り駅花モチーフの屋根、ガーデンズ駅MRT Access
最寄りはサンズ直結のベイフロント駅(サークル線・ダウンタウン線)、または写真のガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅(トムソン・イーストコースト線)。後者は花びらをモチーフにした木製ルーバーの大屋根が美しく、降りた瞬間からテンションが上がります。サンズ側からは連絡橋を歩いて庭園に入ることもでき、サンズ観光とセットで回るのが定番。広い園内は無料のシャトルや遊歩道で移動できます。
“ガーデン・シティ”の、本気
シンガポールは長らく「ガーデン・シティ(庭園都市)」を国の方針に掲げ、街じゅうを緑で覆ってきました。その集大成として2012年に開園したのが、このガーデンズ・バイ・ザ・ベイです。埋め立て地に約101haの庭園をつくり、そこに高さ50mの人工樹や、ギネス記録のガラス温室、霧の山と滝を据える——その発想とスケールに、この国の本気が表れています。
面白いのは、ただ「すごい」だけで終わらないこと。スーパーツリーは雨水を集め、太陽光で発電し、温室の排熱を逃がす環境装置でもあります。冷房の効いた温室も、特別なガラスや効率的な冷却で“涼しさ”をデザインしている。見せ場と仕組みが両立しているからこそ、ただのテーマパークとは違う説得力があります。
昼は眺めと植物、夜はライトアップとショー。屋外は無料で、子どもは水遊び、大人は涼みながら世界の植物を歩く。誰と来ても、半日まるごと楽しめる——シンガポールで「とりあえずここ」と言われるのも納得の、鉄板スポットです。
やっぱり、一番シンガポールっぽいエリア。
かなりの鉄板ですが、それだけ楽しめます♪
