はしごする。
おすすめシンガポール料理&レストラン5選 ― 実際に食べた名物まとめ
- 名物
- チキンライス/バクテー/クレイポット/カヤトースト
- 価格帯
- $3前後〜(激安ホーカーが中心。$はシンガポールドル)
- 名店エリア
- チャイナタウン周辺に集中(ミシュラン認定多数)
- タイプ
- グルメまとめ(実際に食べた感想)
- ベスト
- 人気店は混むので開店直後〜昼前がおすすめ

多民族のシンガポールは、ごはんが本当においしい。しかも激安なのにミシュラン認定の名店がたくさんあります。ここでは編集部が実際に食べて「うまい!」となった料理だけを、訪れた名店とあわせてご紹介。価格が分かるものは全て記載しています($=シンガポールドル)。なお、かつて苦手だと思っていたラクサも、名店328 Katong Laksaで評価が一変しました(→ ラクサの記事)。
そもそも“シンガポール料理”とは?
おすすめに入る前に少しだけ。シンガポールはもともとマレーシア連邦の一州でしたが、中華系の比率が高く、1965年にマレーシアから分離独立して建国された国です。
この経緯から、シンガポール料理とマレーシア料理は、もとは同じ。だって同じ国だったのですから。強いて言えば、中華系比率の高いシンガポールでは中華系の料理が「シンガポール料理」と理解されやすい——その程度の違いです。ここではマレー半島の中華系の人々に親しまれている料理を中心にご紹介します。
まずは、チキンライス。
シンガポール料理の筆頭格。蒸し鶏を鶏ガラ炊きのごはんに乗せた一皿で、見た目から日本人好み。$3〜4からと激安で、苦手な人を探すほうが難しい鉄板の名物です。
まずはこれ。チャイナタウンフードストリートのチキンライス。
話題の屋台 香港油鶏飯面Hong Kong Soya Sauce Chicken
チャイナタウンの屋台から世界初のミシュラン星に輝いた名店(星は2021年版で外れたが今も人気)。本店は Chinatown Complex のホーカー内(チキンライス$2と激安だが場所が分かりにくく混雑)。受賞後にできた路面店は広く清潔で空いているぶん少し高め($3.8)。実は看板はチキンヌードル(路面店$4.8)で、チキンライスは普通という声も。観光なら清潔な路面店が気楽です。
▶ 香港油鶏飯面を見る→
ビブグルマン 天天海南鶏飯Tian Tian
超有名ホーカーマクスウェル・フードセンター内のビブグルマン認定店。ド定番ゆえ観光客にも大人気で、昼時はものすごい行列(チキンライス$3.5〜)。混雑必至なので、お昼時を外すのがコツです。
▶ 天天海南鶏飯を見る→
阿仔海南鶏飯Ah Tai
その天天のすぐ奥にある穴場。なんでも天天で働いていたコックが独立した店らしく、味はほぼ同じ。Googleでもトリップアドバイザーでもレビューはこちらのほうが高いことも。$3〜と少し安く、天天が混みすぎなときの第一候補です。

Tiong Bahru Boneless Chicken RiceBib Gourmand
あまり紹介されませんが、こちらもビブグルマン認定。シンガポール中に店舗があり、観光客はチャイナタウン店かクラークキー店が訪れやすい。$3からと激安で、物価の高いシンガポールでよくやっていけるなと感心するほど。チキンライスだけで認定店がいくつもあるあたり、いかに根付いた料理かが分かります。
天天海南鶏飯/チャイナタウン。お昼時は大行列。
クセになる、バクテー。
骨付き豚肉を独自の香辛料で煮込んだスープ料理。豚肉はがっつり柔らかく、コショウの効いたスパイシーな味付け。塩コショウと香辛料がメインなので、肉料理のわりにあっさりして全然入ります。
ビブグルマン 松發肉骨茶(SONG FA)Bak Kut Teh
バクテーの超ド定番、ビブグルマン認定店。きりっとコショウの効いたスープが特徴で、人によっては少し辛口に感じるかも。バクテー$7.3/$9.5、ライス$0.8〜、チャイニーズティー$1。小セット$9.1・大セット$11.5ほど。シンガポール各地に店舗があり訪れやすいのも魅力です。
▶ 松發肉骨茶を見る→

松發肉骨茶/チャイナタウン。開店直後はこの空き具合(左)。きりっとコショウの効いた一杯(右)。
- 夜は大盛況。開店直後〜昼少し前が狙い目(写真もこの時間帯)。
- 観光客が訪れやすいのはチャイナタウン・クラークキー・オーチャード・ハーバーフロント(セントーサ対岸)の各店。
- ハーバーフロント店は新店で当時Google Map未掲載。VivoCity隣の HarbourFront Centre #02-74/75。
隠れ名物、クレイポット。
編集部が今回いちばん推したい一皿。鶏しょうゆの土鍋炊き込みごはんで、これが本当においしい。白米を一から土鍋で炊くため調理に時間がかかり、店が少なく人気店は混みやすいのが玉に瑕です。
ビブグルマンLian He Ben Ji Clay Pot Rice連合本記
Chinatown Complex の2Fフードコートにある名店でビブグルマン掲載。一つ$5〜と激安なのはうれしいが、受賞の影響で混雑が著しい。金曜18時で「提供は19:30」と言われ断念したほど。営業は16:30〜・木曜定休。狙うなら開店直後(早すぎるくらい)がよいです。
迷う注意Chinatown Complex(場所の難所)2F Food Court
このフードコート、とにかく店の場所が分かりにくいのが難点。Lian He Ben Ji は #2-199、正面入口から2Fの一番奥・一番右の端っこ。周りの店番号を見ながら進めば必ずたどり着けます。30分さ迷い歩く覚悟で、この地図を頼りに。

Zhao Ji Claypot Rice代替の名店
Lian He の陰に隠れがちですが、ここも評判のいいクレイポット店でおすすめ。店番号は#02-053で、11:00〜20:30と営業が長く使い勝手が良い(月曜定休)。注文後に土鍋で炊くため提供まで約20分、ドリンクは置いていないので注文後に買いに行くと吉。$10〜で2人前$12・3人前$15・4人前$20と料金の傾斜は急(3人前までは1つの土鍋でまとめて炊くため割安)。


Zhao Ji Claypot Rice/チャイナタウン。おこげもいい感じ。#02-053と場所はやはり難所。
UStudios出口すぐHeun Kee Claypot Chicken Riceセントーサ/KL本店
マレーシアの首都クアラルンプールで大評判のクレイポット店のシンガポール支店。セントーサ島のど真ん中、ユニバーサルスタジオ出口すぐのマレーシアンフードストリート内。$11、Salted Fishのせで+$1。提供まで約15分、こちらもドリンクは周りで購入を。KL本店の3分の1ほど…とはいかないのがシンガポール価格ですが、味は折り紙つき。
Heun Kee/セントーサ島。塩魚のせはKL本店ゆずりの本格派。
朝は、カヤトースト。
ちょっと毛色を変えてあっさり…と思いきや、強烈に甘い。「カヤ」というピーナッツバター風のジャムとバターがこれでもかと塗られたトースト。半熟卵とコーヒーを添えるのが朝の定番です。
Ya Kun の朝食セット。背徳の甘さがクセになる。
王様 Ya Kun Kaya Toastヤクン・カヤトースト
カヤトーストの王様。1944年に屋台から始まった老舗で、どこも大盛況。インドネシア・カンボジア・中国にまで進出するアジアの定番店(東京・豊洲にも上陸したが数年で撤退…日本人にはこの甘さが背徳すぎたのかも)。定番カヤトースト単品$2.4、温泉卵+コーヒーのセット$4.8。名古屋のモーニング感。温泉卵に醤油をかけると甘×しょっぱで最高です。
▶ ヤ・クンを見る→
新鋭 Toast Boxトーストボックス
こちらも本当にどこにでもある人気チェーン。Ya Kun と違い2005年創業の新鋭ですが、マレーシア・タイにも進出する勢い。どこも混んでいます。カヤトースト+コーヒー+温泉卵のセットで$5.7と気持ち高めですが大差なし。どちらもおいしいので雰囲気で選んでOK。店舗は多すぎるので公式の店舗案内で確認を。
▶ トーストボックスを見る→- 何も言わないと練乳+砂糖で激甘が当たり前。甘×甘で偉いことに。
- Coffee/Kopi=練乳+砂糖/-C(Kopi-C)=無糖練乳+砂糖/-O(Kopi-O)=砂糖のみ。
- 無糖が欲しいなら Kopi-O kosong(コソン)。セットでも差額で変えてくれることが多いので聞いてみて。
- 人気店は朝から大賑わい。中心部より少し外したエリアの店が空いています(セントーサ店は朝から満員で断念したほど)。
番外、生絞りオレンジ。
最後にちょっと毛色の違う一品を。これが普通においしくて、見かけるとつい買ってしまうのです。
$2i jooz(生絞りオレンジ自販機)Fresh Orange
その場でオレンジを生絞りしてくれる自動販売機。中でオレンジが冷えていて、お金を入れるとダイナミックに搾りたてジュースが出てきます。$2でこれが本当においしい。人気すぎて「Q Orange」なる類似品($3)も登場するほど。モールや街中でふらっと見かけますが、いざ探すと見つからないので見かけたら即買いがおすすめ。クラークキーの松發バクテー近くにあります。


生絞りオレンジジュース自販機/シンガポール。常夏の国の救世主。
蛇足ですが、大きめのセブンには炭酸フローズン“スラーピー”も。常夏の国らしい一杯。
- 激安なのにミシュラン。$3前後でビブグルマンや一つ星が食べられる
- 鶏・豚・甘いトーストと日本人になじむ味が多い
- 名店がチャイナタウン周辺に集中していて回りやすい
- 人気店・ホーカーはとにかく混む(昼時・夜は行列)
- クレイポット店は場所が激ムズ。店番号必須で迷子になりがち
- カヤトーストもコーヒーもとにかく甘い。無糖は自分でオーダーを
✎ 行ってみての感想
ここに挙げたのは、どれも自分で食べて「うまい!」となったものたちだけ。観光客でも訪れやすい、という目線で選びました。
個人的にいちばん推したいのは、あまり薦められているのを見ないクレイポットチキンライス。土鍋の鶏しょうゆごはんは本当に最高なので、混雑と場所の難しさを乗り越えてでも食べてほしい。次点はカヤトースト。背徳的な甘さですが日本ではなかなか食べられません。甘いコーヒーに甘いトーストで口じゅうを甘ったるくして、そこに半熟卵のしょっぱさが効いてくる——もう止まりません。
安くて、おいしくて、ミシュラン。シンガポールは“食”も間違いなく旅の主役です。
安くて、おいしくて、ミシュラン。
シンガポールは“食”も主役です♪

